<転送歓迎>(重複ご容赦)少し長いです。
「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」、並びに「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部(千葉高教組)です。
「教育基本法」改悪案は(民主党の「対案」とともに)、継続審議になりました。
先日(6月11日)開かれた「全国連絡会」では、採択をストップさせたことは大きい、これから秋の臨時国会に向けて引き続き運動を発展させていくことが重要だ、ということが確認されました。
本日(6月18日)、「包囲ネット」では、<徹底解析 教育基本法改悪案>という学習会を開きました。会場一杯の80名が参加し、本当に充実した学習会になりました。
最初に全国連絡会呼びかけ人の三宅晶子さんが、<現行法>と<政府改悪案>との比較を具体的に、かつ内容を深めて説明されました。
聞けば聞くほど、改悪案の危険性がはっきりしてきました。全体の内容はここでは省略しますが、特に、次の点などは印象深かったです。
①「教育の方針」が「教育の目標」に変えられた第2条では「・・・態度」「・・・態度」・・・、と徳目が並んでいますが、これはすでに現行の「道徳」の学習指導要領に出ているものであり、それが法制化される(「こころのノート」の内容が法律になってしまう)ことになる。
「郷土」を愛すなどというが、沖縄や岩国などで「郷土」を愛し、米軍に反対すれば、それは「国」を愛することにはならないから、許されない。
「平和」と言っても、それは国が進める国際秩序を意味することになる。
結局のところ、国に服従する心と態度を求めることになる。
②改悪案13条にある「・・地域住民等の相互の連携強化」は、現在でもすでに学校と警察の連携が強化されているが、「その他の関係者」という中に、警察、自衛隊、行政が入ることになり、<学校は地域の治安・行政の拠点に>なっていく。
③最も重要なのは、現行10条(教育行政)の改悪であり、それは16条(教育行政)と17条(教育振興基本計画)となって現れている。
これまで「教育は・・国民全体に対し直接に責任を負って行われる」となっていたが、それが削除された。
また、「教育行政は、・・・諸条件の整備を目標として」となっていたが、それも削除された。
それにかわり「この法律及び他の法律の定めるところにより行われる」となってきた。
つまり、これからは教育内容まで含んで中央からのトップダウンの教育になり、それに反すれば法律違反となる。
(しかも対象は公立、私立の学校教員だけではない。
家庭も幼稚園も大学も生涯教育も地域もである。
つまり改悪案では「国民」全員に網がかけられているのである)
しかも、17条により、時の政府が左右される教育が公然と行われるようになる。
次に、この34年間にわたる「解雇撤回闘争」を闘い続けてきている「教育者労働組合」の方の話を聞きました。これは本当に粘り強い闘いでした。
その間、何度もの嫌がらせ、弾圧もありました。
(右翼によるもの、警備会社によるもの、警察によるものなど)
また何度もの裁判闘争も闘ってきました。
組合員の闘いと生活を支えるために、組合員の収入はまず全部組合で管理し、それを再配分する制度もとったそうです。
確かに、長い闘いの中で組合員も減少したそうです。しかし、闘いは続けられてきました。
そうした中での次のようなことを教訓として述べられていました。
1、自分たちが間違っていないのに闘わないと次は闘えなくなる。
闘わなければますます攻撃される。
2、労働者の闘いは職場・生産点からのストライキが大きな武器だ。
そのためには闘う団結の力が重要だ。
3、生活と闘争を支えるための財政問題を正しく解決することが重要だ。
4、外に出ていろんな人たちの闘いに教わり、自分も組合も変わって行ったことが大きい。
(多くの人々は、弾圧されてもみんな元気に頑張っていた)
5、みんなと一緒に闘ってきて本当に良かった。
6、闘わなければ展望はない。闘いの中で展望が生まれる。
7、闘う団結を打ちたて、労働運動の解体状況を、みんなの力をあわせて再生していきたい。
8、教員も、地域に出て、未組織の人や仲間を求めている人たちと手を結ぶことが重要では。
その他、質疑・討論、増田さん、杉並教組などからの報告もありました。
参加者一同大変学ぶところの大きい、充実した学習会でした。
「都教委包囲首都圏ネットワーク」では、
来る8月30日、15時30分、新宿西口近くの柏木公園に集合、
16時より都庁に向けて、「第三弾・都教委包囲デモ」を敢行します。
さっそくこれから準備をし、秋の闘いの第一歩にしていきたいと考えています。
ご参集下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会>
ホームページ http://www.kyokiren.net
〒113-0033
東京都文京区本郷5-19-6 坪井法律事務所内
Tel&Fax 03-3812-5510
(平日午後2時~5時半以外は留守電の場合あり)
メール info@kyokiren.net
<都教委包囲首都圏ネットワーク>
ホームページURL :
http://www1.ttcn.ne.jp/~ita
「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」、並びに「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部(千葉高教組)です。
「教育基本法」改悪案は(民主党の「対案」とともに)、継続審議になりました。
先日(6月11日)開かれた「全国連絡会」では、採択をストップさせたことは大きい、これから秋の臨時国会に向けて引き続き運動を発展させていくことが重要だ、ということが確認されました。
本日(6月18日)、「包囲ネット」では、<徹底解析 教育基本法改悪案>という学習会を開きました。会場一杯の80名が参加し、本当に充実した学習会になりました。
最初に全国連絡会呼びかけ人の三宅晶子さんが、<現行法>と<政府改悪案>との比較を具体的に、かつ内容を深めて説明されました。
聞けば聞くほど、改悪案の危険性がはっきりしてきました。全体の内容はここでは省略しますが、特に、次の点などは印象深かったです。
①「教育の方針」が「教育の目標」に変えられた第2条では「・・・態度」「・・・態度」・・・、と徳目が並んでいますが、これはすでに現行の「道徳」の学習指導要領に出ているものであり、それが法制化される(「こころのノート」の内容が法律になってしまう)ことになる。
「郷土」を愛すなどというが、沖縄や岩国などで「郷土」を愛し、米軍に反対すれば、それは「国」を愛することにはならないから、許されない。
「平和」と言っても、それは国が進める国際秩序を意味することになる。
結局のところ、国に服従する心と態度を求めることになる。
②改悪案13条にある「・・地域住民等の相互の連携強化」は、現在でもすでに学校と警察の連携が強化されているが、「その他の関係者」という中に、警察、自衛隊、行政が入ることになり、<学校は地域の治安・行政の拠点に>なっていく。
③最も重要なのは、現行10条(教育行政)の改悪であり、それは16条(教育行政)と17条(教育振興基本計画)となって現れている。
これまで「教育は・・国民全体に対し直接に責任を負って行われる」となっていたが、それが削除された。
また、「教育行政は、・・・諸条件の整備を目標として」となっていたが、それも削除された。
それにかわり「この法律及び他の法律の定めるところにより行われる」となってきた。
つまり、これからは教育内容まで含んで中央からのトップダウンの教育になり、それに反すれば法律違反となる。
(しかも対象は公立、私立の学校教員だけではない。
家庭も幼稚園も大学も生涯教育も地域もである。
つまり改悪案では「国民」全員に網がかけられているのである)
しかも、17条により、時の政府が左右される教育が公然と行われるようになる。
次に、この34年間にわたる「解雇撤回闘争」を闘い続けてきている「教育者労働組合」の方の話を聞きました。これは本当に粘り強い闘いでした。
その間、何度もの嫌がらせ、弾圧もありました。
(右翼によるもの、警備会社によるもの、警察によるものなど)
また何度もの裁判闘争も闘ってきました。
組合員の闘いと生活を支えるために、組合員の収入はまず全部組合で管理し、それを再配分する制度もとったそうです。
確かに、長い闘いの中で組合員も減少したそうです。しかし、闘いは続けられてきました。
そうした中での次のようなことを教訓として述べられていました。
1、自分たちが間違っていないのに闘わないと次は闘えなくなる。
闘わなければますます攻撃される。
2、労働者の闘いは職場・生産点からのストライキが大きな武器だ。
そのためには闘う団結の力が重要だ。
3、生活と闘争を支えるための財政問題を正しく解決することが重要だ。
4、外に出ていろんな人たちの闘いに教わり、自分も組合も変わって行ったことが大きい。
(多くの人々は、弾圧されてもみんな元気に頑張っていた)
5、みんなと一緒に闘ってきて本当に良かった。
6、闘わなければ展望はない。闘いの中で展望が生まれる。
7、闘う団結を打ちたて、労働運動の解体状況を、みんなの力をあわせて再生していきたい。
8、教員も、地域に出て、未組織の人や仲間を求めている人たちと手を結ぶことが重要では。
その他、質疑・討論、増田さん、杉並教組などからの報告もありました。
参加者一同大変学ぶところの大きい、充実した学習会でした。
「都教委包囲首都圏ネットワーク」では、
来る8月30日、15時30分、新宿西口近くの柏木公園に集合、
16時より都庁に向けて、「第三弾・都教委包囲デモ」を敢行します。
さっそくこれから準備をし、秋の闘いの第一歩にしていきたいと考えています。
ご参集下さい。
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