=立川テント村通信=
◆ 朝雲レポート(2/6号~3/26号)
★ やはり気になるのは、このコロナ事態に自衛隊はどう動いたか、だろう。
最初の記事は、2月に武漢で開催予定だったボクシングの五輪アジア予選が新型ウイルスの流行で中止になり、3月にヨルダンで開かれることになったというもの。この大会に自衛隊体育学校から3人が出場するはずだった。うち1人は女性。(2/6号)
2月7日に武漢から日本人と家族を運んだ日本政府チャーター機には、自衛隊中央病院の看護官2人が同乗して検疫や健康チェツクを行った。(2/6号)
帰国者の一時滞在先としては国税庁税務大学校、厚労省保健医療科学院、財務省税関研修所が当てられ、陸自衛生隊など70人が健康管理や生活支援にあたった。(2/13号)
ダイヤモンド・プリンセス号は2月6日に横浜に入港。感染者が確認され、自衛隊は当初、医官、薬剤官、看護官を含む70人と救急車4台を派遣した。チャーター船はくおうを横須賀から本牧ふ頭に回航して隊員の生活拠点にした。(2/13号)
新型コロナウイルスの日本国内での感染拡大を受け、自衛隊は医師・看護師資格を持つ予備自50人に召集命令。予備自の招集は東日本大震災と昨年の台風19号に続き3回目。(2/20号)
ダイヤモンド・プリンセスへの陸海空自衛隊の支援は3月1日に全員が下船するまで乗客乗員の健康状態の確認、公共スペースの消毒などを行った。
そのほか各国のチャーター機で帰国する外国人乗客と荷物を羽田に輸送した。
支援が終了した隊員は順次14日間の「停留」に入り、PCR検査を受けた。3月3日段階で停留中を含めてコロナウィルス感染拡大防止の災害派遣活動に携わっている隊員は660人。(2/27号、3/5号)
ウイルス拡散防止のためのイベントや外出自粛が広がっているが、自衛隊は部外者や来賓を招く行事は中止または延期、自衛隊内部の行事は厳選して実施との方針。
★ 兵站フェアが初めて十条で開かれた。
霞ケ浦で開かれていた「関東補給処フェア」が兵站フェアという名になったのが昨年。十条は3自補給部隊の中枢なのだそうだ。
今年のテーマは「各種事態におけるロジステイクス~国防を担う企業の英知~」。
60社がプレゼン、対テロ用携行型防弾楯が注目をあつめたそうだ。
時速70㎞出せる電動バギー、救助用ドローン、遠隔操作で爆発物処理もできる小型ロボットなど、たしかに興咲深い。(2/20、3/5号)
陸自向けの「新小銃」に豊和工業の「HOWA5・56」が採用された。新年度予算で3283丁が調達される。
ライバルはドイツ製のとベルギー製のと2つあり、それらについては諸元が発表されているが、採用されたものについては発表されない。こんなにすごいライバル銃を凌駕する新小銃はもつとすごいんだぞとしか言えないところがなんだかおかしい。
水陸両用の作戦が増えるから、海水にも強いのでは、とのこと。(2/27号)
★ 新年度予算案の解説が1面に連載されていて、6回目は「人事処遇」。人員不足の自衛隊には重要な人材確保の施策だ。
採用広報用動画作成に2億円。
再就職のための職業訓練科目を新設。
予備自を雇用する企業は初年度に1人につき56万円支給される。
女性の職域拡大もはかる。一昨年には女性の戦闘機パイロットが生まれ、今年1月には潜水艦訓練隊に女性が入校。
女性隊員の勤務環境改善に27億円、庁内託児施設など。
宇宙・サイバー・電磁波分野の人材強化で33人の増員。こんなことは「昭和55年以来初めて」だそうだ。(2/27号)
★ 初の女性空挺隊員が誕生した。朝霞の体育学校女子ラグビー班だそうだ。「空挺特技を持った衛生科隊員」になる予定。(3/12号)
★ 3月1日から処分基準が変わり、パワハラやいじめに対する処分が厳しくなった。従来の「停職16日以上」を原則免職に。
かなり具体的な暴行脅迫「傷害」パワハラの表があって、見るだけでもこわい。
その一方で内部告発に対する対処も巌しくなったはずだが、それについては記述がない。(3/12号)
★ なぜか分譲マンションの広告ばかり4ページも。いったいなぜ?(2/27号)
『テント村通信』(2020年4月1日)
◆ 朝雲レポート(2/6号~3/26号)
★ やはり気になるのは、このコロナ事態に自衛隊はどう動いたか、だろう。
最初の記事は、2月に武漢で開催予定だったボクシングの五輪アジア予選が新型ウイルスの流行で中止になり、3月にヨルダンで開かれることになったというもの。この大会に自衛隊体育学校から3人が出場するはずだった。うち1人は女性。(2/6号)
2月7日に武漢から日本人と家族を運んだ日本政府チャーター機には、自衛隊中央病院の看護官2人が同乗して検疫や健康チェツクを行った。(2/6号)
帰国者の一時滞在先としては国税庁税務大学校、厚労省保健医療科学院、財務省税関研修所が当てられ、陸自衛生隊など70人が健康管理や生活支援にあたった。(2/13号)
ダイヤモンド・プリンセス号は2月6日に横浜に入港。感染者が確認され、自衛隊は当初、医官、薬剤官、看護官を含む70人と救急車4台を派遣した。チャーター船はくおうを横須賀から本牧ふ頭に回航して隊員の生活拠点にした。(2/13号)
新型コロナウイルスの日本国内での感染拡大を受け、自衛隊は医師・看護師資格を持つ予備自50人に召集命令。予備自の招集は東日本大震災と昨年の台風19号に続き3回目。(2/20号)
ダイヤモンド・プリンセスへの陸海空自衛隊の支援は3月1日に全員が下船するまで乗客乗員の健康状態の確認、公共スペースの消毒などを行った。
そのほか各国のチャーター機で帰国する外国人乗客と荷物を羽田に輸送した。
支援が終了した隊員は順次14日間の「停留」に入り、PCR検査を受けた。3月3日段階で停留中を含めてコロナウィルス感染拡大防止の災害派遣活動に携わっている隊員は660人。(2/27号、3/5号)
ウイルス拡散防止のためのイベントや外出自粛が広がっているが、自衛隊は部外者や来賓を招く行事は中止または延期、自衛隊内部の行事は厳選して実施との方針。
★ 兵站フェアが初めて十条で開かれた。
霞ケ浦で開かれていた「関東補給処フェア」が兵站フェアという名になったのが昨年。十条は3自補給部隊の中枢なのだそうだ。
今年のテーマは「各種事態におけるロジステイクス~国防を担う企業の英知~」。
60社がプレゼン、対テロ用携行型防弾楯が注目をあつめたそうだ。
時速70㎞出せる電動バギー、救助用ドローン、遠隔操作で爆発物処理もできる小型ロボットなど、たしかに興咲深い。(2/20、3/5号)
陸自向けの「新小銃」に豊和工業の「HOWA5・56」が採用された。新年度予算で3283丁が調達される。
ライバルはドイツ製のとベルギー製のと2つあり、それらについては諸元が発表されているが、採用されたものについては発表されない。こんなにすごいライバル銃を凌駕する新小銃はもつとすごいんだぞとしか言えないところがなんだかおかしい。
水陸両用の作戦が増えるから、海水にも強いのでは、とのこと。(2/27号)
★ 新年度予算案の解説が1面に連載されていて、6回目は「人事処遇」。人員不足の自衛隊には重要な人材確保の施策だ。
採用広報用動画作成に2億円。
再就職のための職業訓練科目を新設。
予備自を雇用する企業は初年度に1人につき56万円支給される。
女性の職域拡大もはかる。一昨年には女性の戦闘機パイロットが生まれ、今年1月には潜水艦訓練隊に女性が入校。
女性隊員の勤務環境改善に27億円、庁内託児施設など。
宇宙・サイバー・電磁波分野の人材強化で33人の増員。こんなことは「昭和55年以来初めて」だそうだ。(2/27号)
★ 初の女性空挺隊員が誕生した。朝霞の体育学校女子ラグビー班だそうだ。「空挺特技を持った衛生科隊員」になる予定。(3/12号)
★ 3月1日から処分基準が変わり、パワハラやいじめに対する処分が厳しくなった。従来の「停職16日以上」を原則免職に。
かなり具体的な暴行脅迫「傷害」パワハラの表があって、見るだけでもこわい。
その一方で内部告発に対する対処も巌しくなったはずだが、それについては記述がない。(3/12号)
★ なぜか分譲マンションの広告ばかり4ページも。いったいなぜ?(2/27号)
『テント村通信』(2020年4月1日)
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