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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「取りもどそう!学校に思想・信条の自由を?」11/18集会決議

2016年11月23日 | 日の丸・君が代関連ニュース
2016年11月22日
◎ 国旗国歌条例・職員基本条例を一刻も早く廃止せよ!!

 大阪府教育庁・教育長 向井正博 様


 1976年5月21日、最高裁は、旭川学力テスト事件に関し、教育は多数決原理による政治的要因に左右されてはならず、党派的な政治的観念によって支配されるべきではないとの判断を示しました。これは、今も生き続けている教育の根本原理です。
 2011年に教育基本条例案が大阪府議会にかけられ、選挙の結果次第で条例が成立するかどうか決まりそうな事態になったとき(実際には成立せず、後に「大阪府教育行政基本条例」の中にその趣旨が盛り込まれる)、当時の大阪府教育委員会の中西教育長をのぞく5人の委員は、この教育の原理に基づいて、10月25日、「教育基本条例案に対する教育委員の見解」を発表しました。そして
   「私たちは、教育という全ての子どもたちにかかわる根本的な重要課題を、短期間の審議や選挙で決めるべきではないと考える。」
   「選挙は多様な政策によって民意が問われるものであり、比較1位を争う首長選挙で、政策の1部である条例案の評価を決定するのは無茶としか言いようがない。」
   「教育と政治の一体化を認めるわけにはいかない。」
 と述べたのです。

 ところが、今や教育庁は政治に屈服し、大阪維新の会という一政治団体が、教育とは関係の無い分野で、公務員バッシングなどの手法を駆使して選挙に勝利した結果、多数決原理によって成立したに過ぎない国歌国旗条例・職員基本条例を教育現場に押し付けることに邁進しています。
 教育委員の皆さん、教育庁の皆さんは、国歌国旗条例・職員基本条例の条文について、一つ一つ、それが教育の本来のあり方に叶っているか問うたことがありますか?
 いつか、大阪維新の会が民意を得られなくなり、選挙に敗れて、全く違う考えの知事が誕生したとき、胸を張って、私は政治とは関係なく、子どもたちのために何が必要かを考えて仕事をしてきたということができますか?
 奥野さんは、いつも子どもに寄り添って行動してきました。昨年3月の卒業式では、担当する生徒が体調を崩すことなく、この卒業に至るまでの学習の成果を発揮できるよう、国歌斉唱時も含め着席して、車イスに座る生徒を同じ目線で介助し続けたところ、「君が代」不起立とされて戒告処分を受けました。その際、職員基本条例に基づき、これが2回目なので、次に不起立をすれば免職となるかもしれないとの警告書まで渡されました
 ところが、11月16日に行われた、大阪ネットに対する「応接」の場で、教育庁教職員人事課の総括主査は、この警告書の例がありながら、「処分に関して我々は決して機械的累積加重はしない」と強弁し、「同一の職務命令に3回違反すれば免職」という職員基本条例第27条2項についてさえ、これは「標準的な規定に過ぎないから、機械的累積加重を定めているわけではない」と主張しました。なにがなんでも職員基本条例は正当なものとし、それに基づいて教員を支配していくことだけが自分の役目と心得ているようです。
 また、高等学校課指導主事は、我々は人権尊重の教育をおし進めてきたから、国籍の問題もある中、一人一人の生徒の心に寄り添った指導をしなければならないと考えると言いながら、校長が生徒に国歌の起立斉唱は強制ではないと語りかけることが必要とは認めませんでした
 国歌国旗条例の目的に「次代を担う子どもが伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する意識の高揚に資する」とあり、そこでは、日本国籍ではない子どもの存在など全く考慮されていないことをいったいどう考えているのでしょうか?
 教育委員の皆さん、教育庁の皆さんは本来の教育の原理に立ち返ってください。そうすれば、国歌国旗条例・職員基本条例に唯々諾々と従い、それのみに基づいて粛々と教員を処分していくことなどできないはずです。一政治団体が恣意的に定めた、憲法と教育基本法に違反する条例から、現場の教員と子どもたちを、そして教育を守る役割を果たすよう求めます。
奥野さんを支える叫ぶ石の会
支援学校の君が代不起立応援団
「取りもどそう!学校に思想・信条の自由を?」11/18集会参加者一同


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