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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

こういう人を知事にできる機会は、たぶん二度とない

2012年11月16日 | 暴走する都教委
 『尾形修一の教員免許更新制反対日記』から
 ▲ 宇都宮けんじさんキックオフ集会報告


 宇都宮けんじさんの東京都知事選立候補表明を受けて、「東京を変えるキックオフ集会」が開かれた。会場の中野ゼロは1400人が参集する大盛会。突然の呼びかけにもかかわらず、まずは幸先のよいキックオフ。
 しかし、いくら元気よくキックしても、ゴールポストに当たって終わりではダメだ。今度こそ、本物のゴールを決めなくては。(写真も取ったんだけど、暗い会場で遠くから撮ったのですべてピンボケ気味。残念。)
 ところが、突然野田首相が衆議院解散を決めてしまい、後から衆院選が相乗りしてきてしまった。ぐずぐずしている間に総辞職という展開もあり得なくはないと思って、2日付ブログにそう書いた。しかし、やはり解散権を持つ人の権力は強い。解散、総選挙は決まってしまいそうである。しかし、「第三極」が結集に手間取る間にというのは判るが、民主党もこのままでは済まないのではないか。まあ、その問題はまた別個に論じるとして、まずは都知事選。
 はっきり言って迷惑なんですけど。同じ日では。(世田谷などは、都議補選もあるため、衆院小選挙区、衆院比例、最高裁国民審査、都知事、都議と5つも投票しないといけないらしい。投票箱の手当だけで大変だ。)
 宇都宮健児さんとはどういう人か。
 サラ金問題に早くから取り組み、グレーゾーン撤廃を実現させた弁護士である。
 貧困問題に取り組み、「派遣村名誉村長」を務めた。
 宮部みゆきさんの傑作「火車」の弁護士のモデルで、映画「夜逃げ屋本舗」の監修者。
 そして、2010年から2年間、非主流派の弁護士として初めて、日本弁護士連合会の会長を務めた。この日弁連会長という役職の重要性はなかなか理解していない人が多いと思うが、全弁護士が必ず入っている(法律で決まっている)日弁連では、代々東京や大阪の弁護士会長を務める大物弁護士が交代で当選することが多かった。しかし、地方の弁護士に支持されて、初めて無党派で貧困問題に取り組んできた弁護士が当選したのである。
 ちょうどその任期中に「東日本大震災」が起こった。そして現場を訪れ、二重債務問題や原発事故への補償問題に弁護士会として取り組んできた。後は、チラシをアップしておくので、それを見て欲しい。
 ところで、東京の石原都政下で進められたトンデモナイ「教育改革」をよく知っている僕は、東京の政治が大きく変わる日を待ち望んできた。今回を逃すと、自分が生きている間に都政のチェンジを見ることができないかもしれない。
 しかし、反原発、反「日の丸・君が代」強制、反五輪と言ったテーマだけでは、善戦してもなかなか勝てない。そういう問題意識をすでに持っている人は、言っちゃなんだけど放っておいても投票してくれます。
 では、誰が必要か。僕は女性と若者だと思う。
 あれほど差別と強権の「マッチョ都政」を進めてきた石原都政。女性財団の廃止に始まり、福祉切り捨てで一番ひどい目にあってきたのは女性と言ってもいい。特養が不足し、保育所は不足し…というデータに基づいて宇都宮さんは今日語っていたけど、これらの訴えが届き、「人にやさしい東京を!」が共感を呼べるか。それはサポーターの力量にもよるだろう。
 一方、宇都宮さんは弁護士である。弁護士は「弁が立つ」。立場は違うが、大阪の橋下市長なども「ツイッター」でどんどん論じていく。これが一方的で手ごわい。強者の立場で弱者を追いつめる。
 宇都宮さんはそういう「弁が立つ」のと違い、人の話をよく聞いて、じっくり話を展開する。しかし、話が論理的で硬いし、論理で弱者の主張を伝えるという点が感じられると前から思ってきた。
 若者や女性はそれだけでは動かない。「市民運動」や「人権運動」をしている人は、自分が正しいことを言ってると思っているから、正しいことの押しつけになって反発も生むということになかなか気づかない。
 若者はいまは「弱者」で多分将来もほとんど「弱者」なんだけど、自分では「機会さえあれば自分は強者になれる」と思っている。だから規制緩和を進めてくれれば起業できるとか、敵は老年世代しか守らない労働組合だと思っていたりする。自分は「やればできる」ので、「弱者」ではなく、「弱者の連合」に加わりにくい
 しかし、こういう「弱肉強食」社会を作ってきたのが石原氏などの政治家であって、「オルタナティブ」(もう一つの道)もあるのだ。そのことを今一つ生き生きと伝えられてこなかったのも年長世代の責任かもしれない。今回も宇都宮さんに、なんでも反対の動きを代弁してもらおうという傾向がすでにあるのではないか。
 風営法のダンス規制に反対し、青少年健全育成条例の「マンガ」等の表現規制に反対し改正することを今日の集会で明言していた。こういう人を知事にできる機会は、たぶん二度とない。若い人も動き出してほしい。大学の教員も出番である。「各大学に勝手連を!」
 2007年の都知事選の票数を示しておく。
  石原慎太郎 2,811,486票  51.06%
  浅野史郎  1,693,323票  30.75%
  吉田万三   629,549票  11.43%
  黒川紀章   159,126票   2.89%
ドクター・中松 85,946票 1.56% (以下省略)

 つまり、浅野と吉田(共産党)と黒川などを足しても、まだまだ足りなかった。「負けを承知で入れてくれる人」が200万人以上はいることはいる。でも、それでは足りない。
 まだ100万票がいる。勢いが出れば注目が集まるし、勝ち馬に乗りたい人も出てくる。都政転換のチャンス。
 まずは「宇都宮けんじ」の名前と業績を広げていこう。それは選挙戦が始まるまでは、言論、思想の自由である。(選挙違反にはならない。ブログ、ツイッター、PCメール、携帯メール等で広めることも何の問題もない。投票依頼や戸別訪問等はダメ。)
『尾形修一の教員免許更新制反対日記』(2012年11月14日)
http://blog.goo.ne.jp/kurukuru2180
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