皆様へ、 日中友好と教育の自由のために〈中国通信1421〉を送ります。重複お許しください。ご意見ご批判をお願いします。転送OK。*記事の中国語原文については大幅に(略)しています。全文を読みたい方はご連絡ください。
原文:『読者』2017.24 作者:徐暁歓
◆ 一飯の恩
(日本語訳の簡約:近藤)
日本の事・京都の普通のお店に次のお知らせが貼り出された。
“王将餃子”のレストランに“めし代のない人お腹いっぱいただで食べさせてあげます。但し食後30分間お皿洗いをしていただきます(18歳以上の学生さんに限ります。”
経営者は井上定博。学生が皿を洗うかどうかは問題ではない、労働の大切さを伝えたいという。毎日、大体3人、多い時は8人が一緒に皿を洗っていた。
ある人が井上さんに訊いた。“この店はあまり大きくないのに、どうして出費が重なることをするのですか。”
その答えは“こんなことをするのは、一人の先輩の《一飯の恩》です”。
井上さんは20歳のころすでに結婚し子どももいた。でも薄給のため、妻子に十分食べさせることができずにいた時、一人の先輩が昼ご飯を食べさせてくれた。
先輩は井上さんの責任感に感動したのである。そして言った。
“飢えた状態の愛は長続きしない、食べられてこその愛だよ。”
なんでもなく言ったのかもしれないが、井上さんはこの時から奮闘努力し、店の経営者となり、多くの支店を持つようになった。
しかし、井上さんがその先輩に報いることができるようになった時、その先輩はすでに死去していた。
井上さんは、落涙し、これからは自分の子供だけではなく、他人の子供・学生を助けようと考えた。
“この暖かい店こそ、私が飢えていた時手を差し伸べてくれ、私に希望を与えてくれた。”
現在、井上さんは67歳、貧しい学生を助けてすでに数十年、5000人近くが受けた。
彼らの中にはすでに学校を離れたが、井上さんへの恩は忘れない。時々やって来てついでに皿を洗う。
一人の学生は外科医になり、井上さんにいう。“もしあなたの体に何か問題が起こったらタダで治します。”
でも井上さんは“あなたが来てくれるだけで十分だよ、私はまだあなたの無料の感謝は必要ないよ。”と答える。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆ 《自民改憲本部 教育環境整備に努力義務 維新案も一部入れ》
毎日新聞2018年2月20日
《条文案では、新設する26条の「第3項」で「教育は国の未来を切り開く上で欠くことはできない」などと記し、国が教育環境整備に努めるよう規定する。公金支出のあり方を定めた89条改正にも踏み込み、私学助成の合憲性を明確にする文言を盛り込む方向だ。》
*自民党改憲案の2つ目、「教育は国の未来」ではなく、まず「個人の未来」を切り開くもの。この条文案には国家の介入、私学への介入が危惧される。
あの《国旗・国歌法》の時のように。これは“杞憂”だろうか。(近藤)
原文:『読者』2017.24 作者:徐暁歓
◆ 一飯の恩
(日本語訳の簡約:近藤)
日本の事・京都の普通のお店に次のお知らせが貼り出された。
“王将餃子”のレストランに“めし代のない人お腹いっぱいただで食べさせてあげます。但し食後30分間お皿洗いをしていただきます(18歳以上の学生さんに限ります。”
経営者は井上定博。学生が皿を洗うかどうかは問題ではない、労働の大切さを伝えたいという。毎日、大体3人、多い時は8人が一緒に皿を洗っていた。
ある人が井上さんに訊いた。“この店はあまり大きくないのに、どうして出費が重なることをするのですか。”
その答えは“こんなことをするのは、一人の先輩の《一飯の恩》です”。
井上さんは20歳のころすでに結婚し子どももいた。でも薄給のため、妻子に十分食べさせることができずにいた時、一人の先輩が昼ご飯を食べさせてくれた。
先輩は井上さんの責任感に感動したのである。そして言った。
“飢えた状態の愛は長続きしない、食べられてこその愛だよ。”
なんでもなく言ったのかもしれないが、井上さんはこの時から奮闘努力し、店の経営者となり、多くの支店を持つようになった。
しかし、井上さんがその先輩に報いることができるようになった時、その先輩はすでに死去していた。
井上さんは、落涙し、これからは自分の子供だけではなく、他人の子供・学生を助けようと考えた。
“この暖かい店こそ、私が飢えていた時手を差し伸べてくれ、私に希望を与えてくれた。”
現在、井上さんは67歳、貧しい学生を助けてすでに数十年、5000人近くが受けた。
彼らの中にはすでに学校を離れたが、井上さんへの恩は忘れない。時々やって来てついでに皿を洗う。
一人の学生は外科医になり、井上さんにいう。“もしあなたの体に何か問題が起こったらタダで治します。”
でも井上さんは“あなたが来てくれるだけで十分だよ、私はまだあなたの無料の感謝は必要ないよ。”と答える。
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◆ 《自民改憲本部 教育環境整備に努力義務 維新案も一部入れ》
毎日新聞2018年2月20日
《条文案では、新設する26条の「第3項」で「教育は国の未来を切り開く上で欠くことはできない」などと記し、国が教育環境整備に努めるよう規定する。公金支出のあり方を定めた89条改正にも踏み込み、私学助成の合憲性を明確にする文言を盛り込む方向だ。》
*自民党改憲案の2つ目、「教育は国の未来」ではなく、まず「個人の未来」を切り開くもの。この条文案には国家の介入、私学への介入が危惧される。
あの《国旗・国歌法》の時のように。これは“杞憂”だろうか。(近藤)
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