徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

おいおい...

2013年03月29日 | 生活

ブラザー工業(本社・名古屋市)は29日、国内で販売した家庭用ファクス約60万台を無償で点検すると発表した。

 猫の尿が繰り返しかかることで発火する恐れがあるためで、対象となるのは、2000年9月~05年11月に生産された「ピュアブルー」「コミュシェ」シリーズなどの19機種。

 同社によると、05年1月~13年2月に4件の発火事故があった。印刷紙を排出する穴から猫の尿が機器の中に入り、ショートしたのが原因とみられるが、けが人はいなかったという。

 

 大概の電気製品は猫の尿が繰り返しかかればショートすると思うが... 普通、猫はそうしないだろう。それとも、このブラザーのファックスは猫を誘引する何かがあるのか... まだ4月1日じゃないよね


X60をSSDに換装

2013年03月26日 | 生活

 長年使っているノートPC(ThinkPad X60)の調子が酷くなってきた。OSは未だにXP システム立ち上げの際にはハードディスクが動きっぱなしで、計ると10分は優にかかる状態でした。もう一台あるX40は3年前にSSD(ソリッド・ステート・ディスク)に換装して非常に調子が良くなったのでX60も換装を考えていたのですが、クリーンインストールする手間がめんどくさくて延び延びにしていた。ところが、WEBで見ると最近はクローンソフトが優秀になってディスクコピーが一発で成功した、といろんな人が書いてある。それならば、という事でSSD化に挑戦することにしました。

 SSDは機械的に回転しているハードディスクに対して、フラッシュメモリーを記憶媒体とするもので稼動部分が全く無い。これにより、高速化、静穏化、低消費電力、耐衝撃等々の色んなメリットがある。特に高速化の恩恵は絶大で古いPCが画期的に速くなり新しいPCを買う必要など全く感じさせ無いほどの効果がある。価格もこなれてきて去年の夏ごろだと120Gの容量の製品が7000円台で購入できた。ところがアベノミクス円安の影響で秋ごろからじわじわと上昇を始め、今では12000円程度にまでなっている。

この価格上昇は低スペック品(Intel330)で顕著で、おかげで最新の高速版(Intel520)との価格差が無くなってしまっている。ということで、最新版のIntel520・120GBの製品をAmazonで購入することにした。11544円(送料無料)でした。インテルを選んだのはクローンやアライメント(後述)のソフトが充実しているのと3年保障・信頼性の観点です。

換装作業は購入したSSDをUSBにつなぎクローンコピー(約30分)してHDと交換、あとアライメントを取ってIntelToolBoxソフトでシステムチューンして完了というもので2時間はかかりませんでした。詳細は他のWEBサイトを参考にして下さい http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B006VCP7NQ/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

ところが、最初の作業を終えてSSDで立ち上げるとPCの様子が変なんです。立ち上がりは爆速なのですがブラウザーやメールをいじくっていると突然10秒ほどHDランプがつきっ放しになって固まってしまう、俗にプチフリという現象が多発するのです。これには参ってしまい3日間ほどWEB情報を参考にしてあれこれいじくったのですが直りません。最後には、これはハードの初期不良ではないかと思いインテルのサポートセンターにサポートリクエストメールを送りました。

インテルからの回答待ちの間、もしやと思い、SSDを初期化し最初から作業をやり直して見ました。その過程でクローン直後はプチフリが無いことに気づき、その後のステップ毎にどこで問題が発生しているかを調べると、結局最後に行ったインテル・ラピッドストレージ・テクノロジー(RST)をロードしてSATAをAHCIモードに変換するとプチフリが起ることを突き止めました。本来であればAHCIにすることでSSDの性能を引き出せるのですが、なんせ古いX60なので相性が悪いものと見えます。それで、3度目の正直で、また最初から作業を行いRST導入をしなかったところ快適に動くようになりました。このインテル520シリーズはSATA 6Gbpsという高速バス仕様なのですがX60では1.5Gbpsしかサポートしていないので最高性能とはいえませんが死にかけのHDに比べれば天と地で、とても快調になりました。一万円ちょっとの投資でPCが蘇るのですから悪くないですね。

 


南海トラフ地震 被害想定に関する考察

2013年03月20日 | 物理

昨日、新聞一面に南海トラフ地震の被害想定がデカデカと載っていた。なんと、被災者が6800万人!日本人の半数以上が被災するというとんでもない被害を想定している。

 

 

しかし正直言って、ホンマですか?という気がする。なぜなら前回の海溝型巨大地震、つまり昭和東南海地震の被害記録(下表)を見ると桁が違いすぎるからだ。

この地震は太平洋戦争中の1944年12月7日に起っていてM7.9と推定されている。戦時中の事で軍部はこの被害を隠そうとして過小評価の面はあるが(本データは1977年飯田による)それにしても今回の被害想定と違いすぎる。

よくよく見ると、今回の被害想定はM9.1を算出の条件としている。M7.9とM9.1だと地震エネルギーとしては63倍の違いがある。こうなると、今回の被害想定もあながち間違いとは言えない。おそらく、3.11地震がM9.0だったので、それを超えるM9.1で被害想定をしたのでしょう。

地震はいつどこで起きても不思議ではない、と言うのが常識だが、実は海溝型地震にはその常識は通用しない。海溝型地震はそのメカニズムから周期的に起ることがわかっている。歴史上も684年の白鳳地震の記録以降、約120年周期で必ず起っているのです。

前回の昭和東南海地震は1944年、その前は1854年の安政東海・南海地震だから、その間は90年しかなく、よって昭和東南海地震は比較的規模が小さかったといわれている。直近数万年間でマントル対流によるプレートの移動速度は一定と考えられるので地殻バネに蓄えられるエネルギーは時間に一次で正比例する。つまり、地震の規模は前回の地震からの年数によって決まり、間隔が長いほど大きな地震となると言う事です。

さて、前回は1944年に起ったわけだから、平均値でいうと次は120年後の2064年に起る確率が最も高い、今から51年後だ。個人的に言えば恐らく私自身はとうに死んでいなくなっているだろう。しかし、自然現象にはばらつきガある。この地震の周期ばらつきはσ=20程度なので3σを取ると明日起ることも考えられる。ただし、先に述べたとおりそのメカニズムから期間が短い場合は蓄積エネルギーは小さい。明日東南海地震が起ったとしても線香花火並みの地震にしかならない。逆に言うと今回の被害想定のM9.1のエネルギーが蓄積するには平均周期を上回る期間が必要なので、少なくとも今後50年間でこの想定する被害の地震が起る確率はほぼ無い、と言って良いだろう。

ただ、駿河湾沿岸にお住まいの方には注意が必要だ。実は前回の東南海地震では東海部分が割れていないのだ。1980年代に東海地震が今にも起ると騒いでいたのを覚えている方は多いと思う。それはこの割れ残りを問題にしていたからだ。しかし、歴史上、東海地震が単独で起った記録は無く、必ず東南海地震と連動していることがわかっている。という事は、次回の東南海地震に東海地震が連動すれば二回分の溜まったエネルギーを吐き出すことになり相当の揺れになるだろう。名古屋は前回やられているので次回は大した事はないが静岡は大変になる、と言うのが当方の勝手な見解です。

もうひとつ今回の被害想定で気になる点がある。前回の地震では無く、今回の地震で初めて問題になるもの。 原発への影響を除外している点である。福島の例でわかったとおり、原発に事故があると、続く100年間に影響を与えるようなダメージを残す。とにかく、海溝型地震は必ず起るしその為の被害はある程度仕方が無い。しかし、それによる原発事故はなんとしてでも防がなくてはならない。政府には巨大堤防を作るなどとゼネコンを喜ばすだけの無駄な公共投資をするのではなく、原発対策をきっちりやっていただきたいものだ。特に直撃をくらう浜岡原発の処理は最優先の課題だろう。