徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

北海道 バイク旅行2008

2015年03月25日 | 旅行

古いデータをひっくり返してたら7年ほど前に北海道をバイクで旅行したときの写真が出てきた。

このブログを始めたのが2010年からだから、それ以前の写真と言うことになる。当時、東京の会社に単身赴任で勤めていてウツウツとしていた時に、それ以前に25年ほどいた外資系会社の仲間がインドで液晶工場を立ち上げるという話で声をかけてきて、それじゃあと言うことで東京のアパートを引き払い会社を辞めた。その時に一人で北海道をバイク旅行するのが夢だったので東京から日本最北端の宗谷岬を目指してバイクで走った。

季節は夏、東京から高速に乗り白河の関を目指す。

愛車はSUZUKI Djebel250 デカタンクの油冷単気筒250ccオフロードだ。太いトルクでドコドコ走るのだが高速では120km/hが限界、燃費は25km/Lくらいは平気で走る。強みは轍があれば何所までも行けること、このバイクに不可能はありません。

白河関を越えて、みちのくに入り松島を目指す。ああ松島の近くの空き地で初日キャンプ。この3年後に松島は津波に洗われる。

翌日は平泉の中尊寺金色堂をめざす。

金色堂って建物の中にあるのね。みちのくと言えば芭蕉翁。

五月雨の 

     降り残してや 光堂

それから会津若松で喜多方ラーメンを食って磐梯山を見ながら遠野へ 遠野は不思議なところだね、古い曲屋が残っている。

それから宮沢賢治ゆかりの浄土ヶ浜を通って北上し青森へ 途中に何ヶ所も明治津波の到達位置を示す看板が建っていて、とてもここまで海水が来たとは信じられない気分だったが311津波はそれを超えた。

青森・三沢市の小川原湖畔でキャンプをして下北半島・恐山へ 下北半島の太平洋側は恐らく日本で最も荒涼とした土地だろう。霧の下北半島を走って原燃処理施設のある六ヶ所村を通過したときは地獄に仏といった気分だったな

恐山はバイク仲間がいっぱい

恐山を見て青森へ戻って北海道に渡る 実は下北半島北端の大間町からフェリーが出てるのを後で知った。

函館郊外でキャンプ 雨模様 北海道は夏でも寒い

さあ、北海道だ 昭和新山を見て富良野でキャンプ

ひたすら北上して やってきました日本最北端

 宗谷岬では今回の旅で唯一の民宿泊まり、毛蟹を特注してビールで北端到達を乾杯 ここから網走まで南下するがガススタンドが50kmおきにしかない 網走は大雨だった 翌日は知床半島を横断して釧路湿原

鶴見村でキャンプ この小さなテントが我が宿 雨が降ると漏って寝ておれんのヨ

向こうに見えるのが国後島 返せ北方領土

鶴見村から襟裳岬へ 

日高の牧場のそばでキャンプ 馬が放牧されていますね

昆布も干してます

苫小牧を過ぎ羊蹄山麓を通って神威岬へ ここで食った、うに丼に満足

それから札幌へ

札幌から小樽へ そしてフェリーに乗って関西へ帰ってきました フェリー到着が夜の8時で山道を4時間ほどかけて帰ったのが一番怖かったw いやー夏の北海道は最高だな トウモロコシ、メロン、ジンギスカン、毛蟹とビール 真っ直ぐな道路 ホッカイドーデッカイドー 最高!

嗚呼、また行きたいな ロードスター買ったらカミサンは置いて一人で行くっかな いえね、キャンプしながらの旅が好きなんですが意見が噛合わないんですよ 奥様はホテルかペンションじゃないと我慢できないらしくって...

 

 


春が来た

2015年03月18日 | 日記

今年の冬は何だか雪が多くて寒かった。つい先日も3月だというのに雪が舞っていた。ところがここ数日、急に春めいてきましたね。

菜の花が満開なのでちょっと撮影

菜の花の中ではミツバチがせっせとミツを集めてました。

なんだかやけに騒々しいな、と思って見上げると雲雀さんが天高く舞っています。

しばらくピーチクパーチク騒々しく自己主張したあと急降下

舞い降りたあたりは春小麦の畑

あたり一面に菜の花の香りが広がっています、春だなあ...


ワンダフル・ライフ ;バージェス頁岩と生物進化の物語 を読んで

2015年03月09日 | 進化

カナダ、ブリティッシュコロンビア州のロッキー山脈バージェス山付近の頁岩から5億数千万年前のカンブリア紀の化石が出てくる。 S.J.グールドは著書、ワンダフルライフでその内容と意義を紹介している。

地球が45億年前に出来て最初の増殖する分子生命が深海底で発生し、原核生物が現れ大気中酸素を造り出し、原核生物(古細菌?)であるミトコンドリアとそれを取り込んだ細胞が真核生命に進化し、代謝の表面積制限を脱した真核細胞が多細胞生物を形成するまで約40億年。その後の5億数千万年で多細胞生物は驚異的な進化を遂げ我々人類を生み出した。

バージジェス頁岩はこの最初の多細胞生物の爆発的進化を化石として残している。カンブリア・エクスプロージョンと呼ばれる爆発的進化だ。このバージェス頁岩化石の解析から解った事実は従来の弱肉強食に基づく漸進的進化の考えを大きく覆すことになった。多細胞生物出現と同時に短期間(500万年)の間に我々の祖先である脊索動物を含む、あらゆるタイプの生物の原型が現れたのだ。単純な生命から徐々に複雑な形態の生命に進化する、というモデルは崩れ去り、むしろ生命進化は初期の爆発的な多様性の中から偶然に生き残った形態の生物が現在の生物相を形成しているという事を意味している。

なぜ、このようなカンブリア紀に爆発的進化が起こったかを、まだ誰も説明できては無い。しかし、進化と言うものが正統的な適者生存に基づくダーゥイニズムによるものでは無さそうだ、と言う事をこのバージェスの化石群は示している。この事実の指し示すものは進化における偶然性だ。もし、漸近的な適者生存であれば進化の道筋は必然的に単純な生命から意識を持つ人類につながる。しかし、バージェス頁岩の示す生命の多様性とその後の収斂の過程を見ると、生き残りは偶然性に支配されているように見える。つまり、進化の歴史の過程で人類が出現したのは大いなる偶然の結果だと言う事になる。

グールドは繰り返し言う、もし進化のフィルムを巻き戻して再生する事が出来るなら、生命は決して同じ道筋を辿らないだろう、と。意識を持った人類が出現したのは奇跡的な偶然の積み重ねの結果だということだ。

バージェス頁岩化石からのメッセージを拡大解釈するとSETI問題につながる。宇宙における知的生命の可能性だ。SETIプロジェクトでは、すでに60年以上も電波探査を行っているが地球外知的生命の痕跡は見つかって無い。そして、地球上にも過去に知的生命が訪問した痕跡は無い。これ等の事実と進化の偶然性を併せて考えると、人類はもしかしたら宇宙で唯一の知的生命なのかもしれない。我々は宇宙で一人ぼっちの存在かもしれない、という事だ。少なくとも銀河系には他の知的生命体は存在しない、と言い切って良いだろう。そうなると、我々の存在の意味は大きい。宇宙の存在を意識できる唯一の存在。

内輪もめをしている場合では無い、我々は宇宙に普く拡大していく義務が有る。