徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

シニア海外ボランティア 二次健診結果提出

2010年12月29日 | 海外ボランティア

本日、二次健診結果をJICAに送付しました。 もう仕事納めなので年明けでも良かったのですが郵送しておいた方がコチラもすがすがしく新年を迎えられるというものです。

結果は胃透視、エコー、ピロリ菌、潜血、B型肝炎と問題なかったのですが、意外なことにA型肝炎の抗体が検出されました。調べて見るとA型肝炎はB型と違い慢性化することは無く逆に抗体が無い場合に現地で感染するとかなり厄介な症状を起こす可能性がある、との事でA型抗体がある事はむしろ歓迎すべきことのようです。 気になっていたピロリ菌は検出されませんでした。これで将来胃癌になるリスクはかなり低下したと思います。

余談ですが書類送付はJPの特定記録(300円)で送付しましたが、これは以前の配達記録付と違い受領印を取らずポスト投函で終わりです。これでは80円のメール便と同じなので220円の差額はいったい何なんでしょう?


利己的な遺伝子

2010年12月28日 | 進化

雄孔雀の羽はなぜあんなに美しいのだろう? 生殖機能の無い働き蜂や蟻はなぜ存在するのだろうか? ダーウィニズム、適者生存原理は進化のメカニズムを理解しやすい形で説明する。しかし孔雀や働き蜂は適者生存で説明できるのであろうか?孔雀の羽は性淘汰という括りで説明される。つまり、あの美しい羽はメスをひきつける物であって、生存に有利な為に発達したものでは無いと。その場合、メスをひきつける意味・理由はなんであろうか? R.ドーキンスはその著書、利己的な遺伝子(Selfish Gene)で驚くべき主張を展開し多くの生物学者はしぶしぶそれを受け入れ、そして失望した。

生命は原始地球の海の中で発生した。最初の生命は単純な自己複製を行う分子であった。その分子は競合する他の分子より生存に有利なようにタンパク質を合成して、より有効な代謝を行うようになり、そのうちに細胞という殻を作ることを覚えた。そして細胞は集合し多細胞生物が生まれ人類に至っている。この自己複製を行う分子がDNA、遺伝子である。ドーキンスの主張は、DNAは遺伝を伝達する生命体の装置ではなく、DNAこそが生命の本体で、それを包む細胞や生命体と見えるものは実はDNAを運ぶ車(Vehicle)に過ぎない、と。

適者生存原理は正しいのだが、ダーウィンが間違えたのはその適用単位である。一見、適者生存は種単位で起こっているように見えるが、実はそれは遺伝子のレベルで起こっているのだ。 遺伝子は親から子に伝播し、その寿命は突然変異が起こらない期間、つまり10万年以上ある。生命個体は生と死を繰り返すが、遺伝子はその間をジャンプしながら生き延び、自己複製を繰り返し、増えようとする。

孔雀の羽が美しい理由は、美しい羽の雄の子孫は美しい羽を持ち、メスをよりひきつけ子孫をより多く作ることが出来、遺伝子は増殖の可能性が増える。それだけの理由だ。遺伝子にとって生命個体の生存適用性など眼中には無く、己の増殖のみを目的としている。これが利己的な遺伝子と呼ばれる所以だ。働き蜂や蟻のケースも同様で蜂や蟻固体には意味が無く女王蜂(蟻)を中心としたコロニー全体として遺伝子増殖を達成すればよいのである。

この考え方は、自己の存在認識を変える。生命個体は、遺伝子の儚い借りの住まいなのである。 ただ、ドーキンスは著書の最後に遺伝子に対抗するミームという情報子の概念を示した。我々の脳みそに蓄えられた知識は遺伝子の束縛から解放されている可能性があると...


シニア海外ボランティア 二次面接

2010年12月22日 | 海外ボランティア

今日、シニアボランティアの二次面接を受けました。 JICA東京に前泊しAM9:20から受付があり書類を提出した後に10時から面接でした。英語試験(TOEIC)は別途9時頃から始まっていたようで200人くらいの人たちが一階の講堂で受験されていました。 TOEICは私も何度か受けましたが2時間めいっぱい頭を使うのでへとへとになります。あまり、あんな目には会いたくないものです。

面接は二名の方が対応下さり、まず志望動機を聞かれた後に当方の経済状況、家族の同意、趣味、任地でのボランティアの進め方や週末の過ごし方、安全に対する心構え、過去の海外赴任で苦労したこと等々を聞かれました。これらは他のブログ等で書かれている内容と変わらないもので想定内の内容だったので、つらつらと正直に受け答えをして10分少々で面接終了。かなりあっけなく終わってしまいました。 この短さは吉なのか凶なのか、悩むところです。 これを聞いたカミサン曰く、あなたの人格を疑われ匙を投げられたのでは無いのか、などと辛辣な事を本気で宣っています。 結局、朝の10時半に早々とJICAを後にしました。

JICA東京の入り口には当日の会議室状況パネルが掲示されているのですが、見ると20室がSV二次面接で埋まっていました。一人20分の面接として10時から17時まで6時間で360人の面接をこなさなくては為らないので面接官も大変だと思います。

あと書類提出の際、知的な感じのする係りの女性に、気になっていたピロリ菌の事を聞いたところ、ピロリ菌の有無は派遣判定とは関係ないという回答を得ました。私等の年代の人は50%の確率で保菌しているので参考のため検査指定しているとの事です。(そんな事ならお止めになったら如何ですか,なんて事は私は蓮舫女史では無いので言いません。)

あとは二次検診結果を送付して、俎板の上の鯉の如く2月3日の結果を待つ事とします。


シニア海外ボランティア 二次健康診断

2010年12月15日 | 海外ボランティア

今日、二次健康診断を受診した。項目にピロリ菌検査が含まれていて、これをやってくれる医療施設は限られている。 これからJICAボランティアを受けようと考えている方へのアドバイスですが、JICA提出の検診結果は応募期間内に受診したものに限られていて、ちょっと前に会社で受けた検診結果を提出、なんて事では受理されない。約一ヶ月間の応募期間内に予約、検診、結果提出となるとかなり厳しいスケジュールとなる。まず予約は普通数ヶ月先までいっぱいと言われるし、検診結果も2-3週間はかかる。よって一次検診も二次検診も募集や結果がわかる前にキャンセル覚悟で事前予約を入れておくしかない。なんせ、これを逃すと次は半年待たなくてはならないので大変です。

さて検診結果ですがもちろん報告書は2週間後なので正式には判らないのですが、超音波検査だけはその場で異常の有無を教えてくれました。気になっていたのは胆石、腎臓結石と脂肪肝です。結果は正常、問題無しでした。脂肪肝は以前、会社の健康診断で指摘されたことがあったので、どうかなと思っていたのが正常肝臓に戻っていました。これもひとえにマリアアザミ・エキスを三ヶ月間飲み続けたおかげかな。肝炎と胃透視はいままで引っかかったことは無いので問題はピロリ菌のみです。ピロリ菌はいままで検査したことが無く、我々の年代では50%の確率なので五分五分。出たら除菌だな。ただ、今日の毎日新聞に”ピロリ菌でアレルギー抑制”との記事があった。ちょっと前まで大半の人は井戸水からピロリ菌感染していたが、おかげで花粉症なんてのに罹らなかったという訳ですね。人類とは古い付き合いがある極めてユニークな体内細菌だがやっぱり何らかの意味がある。ただ除菌すれば良いと言う訳でもなさそうだ。


量子の謎 続き

2010年12月12日 | 物理

シュレジンガーの猫というのはシュレジンガーがコペンハーゲン解釈に反論するため重ね合わせの状態をマクロな猫の生死に関連付けたパラドックスである。外から見えない箱の中にウランとガイガー計測器とそれに連動し、アルファ崩壊を計測すれば青酸ガスを発生する装置と生きている猫を入れる。アルファ崩壊は量子過程なのでそれが起こったとしても観測するまでは重ね合わせの状態と考えられる。さて猫はアルファ崩壊が起こり計測されればそれに連動して放出される青酸ガスで死ぬ。崩壊が起こらなければ生き続けると普通は考える。ところがコペンハーゲン解釈では猫は箱を開けて生きているか死んでいるか確認(観測)するまでは量子の重ね合わせ状態であり、生きている事と死んでいる事の不定状態(重ね合わせ)であると解釈する。なんでこんな事が議論になるのかと言うくらい奇妙なテーマであるが、物理学者は延々とこれについて100年近く議論を続けている。最近これに決着をつけそうな理論が出てきている。脱コヒーレンスである。簡単に言うと、生きた猫と死んだ猫はミクロのそれぞれを構成する量子状態の平均値に差が無い。なぜなら生と死のコヒーレント(同期した)な量子などは存在せず猫の中では生きている確率と死んでいる確率が同居しているだけで、生きており且つ死んでいる重ね合わせの確率は無い。この状態を脱コヒーレンスと呼ぶ。よってシュレジンガーの猫(マクロ現象)は生きているか死んでいるかであって重ね合わせの状態には無いという至極当たり前な結論になる。

さて、量子もつれ。これは観測問題の延長にある。宇宙のどこか銀河系とアンドロメダ星雲との中間地点にあるカルシウム原子がSPSカスケードで二つの光子ペアを放出したとしよう。片方の光子は銀河系の地球に飛んできて検出器で偏向が観測される、その瞬間に遠くアンドロメダへ飛んだ光子の片割れの偏向が地球で観測された偏向と直角方向に確定する、まるで光速を超えた通信をしたように.... これは元々コペンハーゲン解釈に反論するためアインシュタイン等が提案したEPRパラドックスが実は現実に起こっている事を示しておりジョン・ベルの定理をアスペが実験で数値化しこのような事が実際に起こっている事が証明されている。そして其れがどの様にして起こっているかは誰も知らない。多世界解釈によれば光子ペアが発生した瞬間に偏向ごとに並行宇宙に分離したと解釈するがその証明は永遠に出来ない。

謎である。

 


量子の謎

2010年12月12日 | 物理

謎の量子力学の話をしよう。 量子力学が示す物質の振る舞いはとても、とても奇妙である。はっきり言うと、この現象を真に理解している人間は現時点で誰もいない(断言します)。アインシュタインの相対論は発表当時、理解しているのは3人しかいないと言われた。それは時空の変換というパラダイム・シフトを受け入れる難しさと、リーマン幾何という高度な数学的理解を要求されたからであるが100年経った現在ではそれは常識(古典)となり謎は無い。ところが量子論は根本の部分で謎を残しており、未だに真の理解に至ってはいない。

その謎は三つある。

1.観測問題

2.マクロ系のスーパーポジション (シュレジンガーの猫)

3.量子もつれ(Quantum entanglement)

観測問題とは何かというと、例えば二重スリットを通過した電子が干渉パターンを示す現象がある。電子は粒子のはずなのに波動方程式に従い波のような広がりを示し、二重スリットの右と左を通過する状態が重ね合わされている。ところがどちらのスリットを通ったか確認しようとしてスリットにセンサーを取り付けると重ね合わせは解消し粒子としての電子が検出され干渉パターンは現れなくなる。この干渉は電子を一時間に一個づつ個別に飛ばしても起こる(日立、外村)。この重ね合わせという状態は何を示しているのかについて喧々諤々、未だに明快な答えは無い。コペンハーゲンにあるボーア研究所が発信したコペンハーゲン解釈というのがある。これは、重ね合わせの状態は不定で無意味であり観測した瞬間に実在となるという考え方(解釈)で我々が従来持っていた認識と全く違う考え方である。これを聞いたアインシュタインは”月は我々が見た時にだけ存在すると言うのか”と呟いた。しかし、こうでも考えない限り、重ね合わせの状態というのは奇妙で理解不能な状態なのである。

もちろん、このコペンハーゲン解釈は一種の思考放棄でもある。そこで、これを説明しようとして、いくつかのほかの説が現れた。その代表としてエベレットの多世界解釈、ボームのパイロット波(量子ポテンシャル)等がある。多世界解釈というのは、重ね合わせの状態にある電子は右のスリットを通る宇宙と、左のスリットを通る宇宙が並行に存在しそのどちらかの宇宙に存在する観測者が其れを見る。というもので論理的な矛盾は見事に解消する。しかしである、量子過程が起こるたびに宇宙が分岐する?! 例えば原子崩壊の際の中性子の放出方向は量子過程であり360度球殻状の波動関数を持つ。とすると原子崩壊が起こるたびに、この全ての方向に応じた宇宙に同時に分岐しているというのか?原子爆弾が爆発するとき膨大な数の原子崩壊が起こり、其れが360度全ての方向への宇宙に分岐する!これではコペンハーゲン解釈よりも謎が深まった、としか言いようが無い。おまけに並行宇宙は干渉しないのでこれを証明するすべは無い。ボームの仮説に関しても支持する向きは少ない。つまり重ね合わせの状態を、証明付きで説明する理論は存在しないのである。D.リンドリーはその著書の中で ”結局、これはコペンハーゲン解釈のとおりで、我々が経験し得無い事は理解も出来ないのではないか。” と書いているが、これが正解なのかもしれない。 続く....


JICA シニア海外ボランティア 2次試験

2010年12月10日 | 海外ボランティア

JICAから合格通知が届きました。 要請1,2とも合格していたので取り敢えずブログタイトル変更の必要はなさそうです。二次試験は12月22日にJICA東京で行われます。従来(今年春)までは広尾で行われていたのですが今回からは渋谷のJICA東京でやるように変更になった様です。おまけに宿泊も従来は実費で自由にホテルに泊まっていたのが、今回はJICA東京にて宿泊のようです。それも、これも事業仕分けの影響かなと勘ぐっています、JICAはかなり絞られていましたからね。 もちろん受験生としては文句は有りません。

二次試験の内容ですが、まず二次健康診断、これは特に消化器系検査で内視鏡(orバリウムX線)、超音波、肝炎抗体、ピロリ菌等で検査実費はJICAから出ます。また一次の検査項目で問題がある場合は再検査を指示されるケースもあるようですが私は特に有りませんでした。

次に、語学審査。今回から正式なTOEIC試験を実施します。5年以内のTOEIC結果があればパス出来るので私の場合は無しです。

残るは人物面接、約20分間適性判断のための面接があります。うちのカミサン曰く、あんたはこれが一番危ないとの事。技術審査は一次で終わっているのでこの面接では途上国における適応性やボランティア行為に対する志等を問われることになります。私自身のモットーは”思っていることを言葉にする。”、なので裏腹無く思っている事を素直に出して望もうと思っています。いまさら取り繕って、他人に取り入ろうなんて事はさらさら考えていません。

さてさて、二次審査乞うご期待、どうなることやら。


JICA シニア海外ボランティア 1次試験合格発表

2010年12月09日 | 海外ボランティア

今日、WEBで一次の結果発表があり合格で、先ずはほっとしました。 合格者には速達で通知が来るらしいので、明日にならないと詳細は判らないのですが、第一志望のブータンで合格になっているかどうか? 第二志望は中南米の某国で提出しているので結果次第では明日からブログタイトルを変えないといけないかも知れません。