徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

派遣前訓練 54日目 元善光寺参り

2011年08月28日 | 海外ボランティア

      

 昼食後ひさびさに晴れてきたので南に下がって元善光寺まで自転車で行ってきました。(走行距離57km、最大高低差347m、獲得高度745m)

 元善光寺というのは1400年前に建立されたお寺で、長野の善光寺はここのご本尊を642年に移したとの事で、元の善光寺という由緒あるお寺で「善光寺と元善光寺と両方にお詣りしなければ片詣り」といわれている位のものだそうです。コチラにも長野の善光寺と同じお戒壇巡りがあり(上写真)中は真っ暗でした。

 帰路の途中、板戸橋というのが天竜川に架かっていて戦前、東洋一長いコンクリート橋だったそうです。(1933年建造) ここらは、りんごの名産地で道沿いに、たわわにりんごがなっていて、本当にうまそうでしたが失敬するわけにもいかず、後ろ髪を惹かれる思いで居たところ、直販所でおばちゃんが試食用のりんごを丸ごと一個くれました。 いままで食べたことの無いような、甘くて瑞々しい旨いりんごでした。

 訓練所には4時半ごろ着きました。帰着直前の訓練所前の坂で、同期の若いのと競争したおかげで足がつりそう。


派遣前訓練 54日目 語学研修について

2011年08月28日 | 海外ボランティア

 語学研修では通常のコースとテクニカル・コースと呼ばれるプレゼンテーションを中心とした二種類の研修を受講する。この二ヶ月間で、高校3年間で履修する英語単位量にほぼ相当するボリュームらしい。ただ、通常クラスに関しては自分がこの二ヶ月でどの程度上達したのか、あまり自覚できない。おそらく、基本的な事柄をおさらいした事と、間違いをびしびし指摘されることで、いわば語学の肥料を撒いたようなものなのだろう。これは、直接すぐに効果が現れるのではなく、これから二年間任国で生活する中で、語学力が向上するための元となるような気がする。

 それに対し、プレゼン・コースは直接的な効果があった。このコースが始まる前は、30年間のサラリーマン生活で、さんざんプレゼンはやったつもりだったので、何をいまさらという気持ちは正直ありました。ところが、駒ヶ根に来て結構目からウロコが落ちることが多く、ここでもそれがポトリと落ちた。イギリス人の若い講師が一生懸命プレゼンのテクニックを教えてくれるので半信半疑、試して見ると、なるほど、という事が多々有った。例えば、トランジション; 英語でパワーポイントのページ切り替え時に”To start with...”とか”As a final thought..."とかの定型文で繋ぐと英語のプレゼンらしい雰囲気がグッと増す。また、実際に使うと効果的なのがインタラクティブ・コミュニケーションで、途中でちょっと指名してコチラから質問するとか、問題を全員で考えるとかを行うことで一方的な情報の流れではなく聞き手を話しに巻き込むことが出来る。あと、その効果でもっとも感心したのは黒板の使い方で、パワーポイントでの説明の合間に黒板に重要な式とか、技術用語を手書きで書く事で、聞き手の脳みそを効果的にリフレッシュすることが出来ることを知った。これらは、是非ブータンの学生相手に試してみようと思います。

 このプレゼン・スキル講座を受講した上で、我々が午後に受講している日本語でのレクチャーを見てみると、日本人は本当にプレゼンが下手だと言うことがよく解る。とにかく、だらだらと二時間、自分のペースで話を続けたり、何を言いたいのか良く解らない写真を延々と見せたり、まったく素晴らしい反面教師達である。正直言って、7割以上の講師の皆さんには、このテクニカルコースを真剣に受講されることをお勧めしたいものです。

 という事で、あと一週間で実質的な訓練は終了します。なんとか残り二回の試験を潜り抜けて無事除隊といきたいものです。


派遣前訓練 51日目 減量について

2011年08月25日 | 海外ボランティア

 いよいよ訓練も終わりに近づいてきて、残り二週間を切りました。語学演習はホームクラスとテクニカルクラスがあり、テクニカルクラスでは任地での業務に関連したプレゼンテーション・スキルを実践的に教えてくれ、実際に5-6回のプレゼンテーションを行います。私の場合、本日・最終プレゼンテーションを終え、一応テクニカルクラスは卒業です。

 話は変わりますが、訓練所に来て体重が減ったので、ご報告しておきます。こちらに来る前は、体重が78.6kgあり、ちょっと油断をするとすぐ80kg位になる状態でした。ところが、こちらに来て毎朝食前に3km以上走ったうえに腹筋やら腕立てやらの結構汗をかく運動を続けた結果、今朝現在で71.7kgにまで減量しています。食事も極力御飯の量を減らしている事と、なによりビールの補給がほとんど無いことも利いていると思います。

 駒ヶ根に来てすぐの頃に体重が4kgほど減って、体重計が壊れているのではないかと疑いました。ところがその後、減量のペースが止まり、3週間ほど全然減らない状態が続いた後にまたじわじわと体重が減りつつある状態です。この年になると体重は軽いに越したことは無いので、極力この状態を維持したいと思います。訓練所から帰ってビールで、一気に元に戻らないことを切に願っています。


草の根外交官:共生と絆のために~我が国の海外ボランティア事業~

2011年08月21日 | 海外ボランティア

外務省が表記タイトルの政策ペーパーを2011年7月25日に発表している。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/7/0725_01.html

これは、過去半世紀にわたる協力隊事業を見直す、我々にとって重要な政策ペーパーであり、JOCVメンバーは目を通しておくべきだろう。

重要なメッセージとして、下記の施策優先度の変更が見られる。 

”当初の事業の政策目的(①相手国の社会・経済の発展への寄与,②相手国との友好親善・相互理解の深化,③国際的視野の涵養)は,次のような今日的意義に鑑み,引き続き維持していく。特に,従来からの中核である①の意義(開発協力)に加え,②の意義(外交)が更に強まっており,事業の実施の結果,③(国際的視野の涵養)から導かれる途上国の視点,新しい視点を持ったグローバル人材を輩出できるという面からも意義がある。 ”

つまり、従来の現地での開発援助に軸足をおいた活動から、タイトルにある”草の根外交官”という位置づけが、より強調された内容と言えよう。

基本的なトーンとして、予算削減に伴う規模縮小という内容ではなく、逆に現在の日本における内向き思考を打破するために、積極的に推進するというポジションが述べられており大いに勇気付けられる。

また、これを推進するにあたり、安心して国民が参加出来る環境を整える必要があり、帰国後の隊員のキャリアに関して多くの部分が割かれている。

とにかく、事業仕分けでコテンパンにやられ、あわや事業中止かと心配したが、この政策ペーパーを見る限り、日本国政府は協力隊事業を、今後とも積極的に推進していく意向であると言うことが読み取れる。


派遣前訓練 47日目

2011年08月21日 | 海外ボランティア

今日は日曜日ですが、朝から冷たい雨が降っています。先週の日曜と打って代わって気温が急に下がってきました。秋雨前線が南下してきて停滞しているようです。すこし肌寒いくらいでカフェテラスでも皆長袖、長ズボンのいでたちに変わっています。私は長袖シャツを持ってきていないので、このまま終わりまで乗り切るしかありません。一人だけ短パン、半そででプラプラしていると、変なオヤジと思われそうですが、仕方ありません。まあ、寒いのは問題ないので大丈夫でしょう。

訓練も、あと2週間と少し。食事時の話題として、最終試験や講座テストの話題が出始めています。講座テストは欠点を取ると再試験だそうで、”ちゃんと勉強していないとイカン”とおっしゃるシニアもいます。しかし、なにを勉強したものか?まあ、任国での傷病やODA関連でも見直しておこうかとは思います。

今日は昼から自由参加の体育祭が、おそらく体育館で行われます(雨天のため)。私は団体競技は苦手なので不参加です。その代わり、天気が回復するようであれば、南の方に出かけてみようかと思っています。


派遣前訓練 40日目 諏訪湖サイクリング

2011年08月14日 | 海外ボランティア

         

諏訪湖まで行ってきました。 走行距離111km、獲得標高642m、最大標高差172m

朝8時前に訓練所を出て10時過ぎには諏訪湖に着きました。 あっけなく着いたので諏訪湖を一周して、ついでに諏訪神社に参ってきました。諏訪神社は出雲系の軍神である建御名方命(タケミナカタ)を祭る古い神社です。建御名方命はヤマト族に追われ、この地(科野国州羽の海・古事記)で捕らえられ斬首されたと言われています。

諏訪湖でのんびりした後、帰路に着いたのですが、帰りはずっと向かい風で箕輪村を過ぎるあたりからは黒雲とともに向かい風が強くなり、前に進むのもやっとの具合で行きと違って苦労しました。おまけに雨も降ってきて、やっとの思いで駒ヶ根のベルシャインに逃げ込みやり過ごしました。結局、訓練所には、くたくたになって4時半にたどり着きました。 明日は階段で足が上がらないと思います。


The beautiful cross counter & The Koshien

2011年08月13日 | 日記

井岡選手、初防衛おめでとう。それにしても素晴らしいクロス・カウンターですね。

おまけにもう一つ嬉しい試合結果が入りました。

9回表 遠藤君、満塁逆転ホームラン

http://www.youtube.com/watch?v=y26NpwVk-ZM

9回裏 真野君がスローボールと速球で抑えきりました。

http://www.youtube.com/watch?v=fLh7gDjbmtA

八幡商業は選手全員、地元中学出身の公立校。

           あ あ             ,:‘.      + 
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                初 め て で す          .. ' ,:‘. 
    _,レ┴─‐┴- 、_   ,」 
    //`ー―――一'^ー、´ ヘ 
   // ・    ・     L_ヘ 
  ,l に  ・   ニ    |   ヘ 
 ∠.人  _人_       ├‐ ''゛´ヘ 

ひこにゃん


派遣前訓練 33日目 駒ヶ根一周サイクリング

2011年08月09日 | 海外ボランティア

日曜日、暇だったので昼から訓練所の自転車を借り出して駒ヶ根市を一周してきました。

走行距離:27.2km、最大高低差331m、獲得標高451m、平均斜度4.2%、約2時間の行程でした。

天竜川まで一旦降りて訓練所に戻ってくる坂が300m以上の高低差があり、かなりきつかったですが何とか上りきりました。駒ヶ根市は天竜川をはさんだ渓谷に広がった河岸段丘上に町が形成されておりアップダウンが激しく自転車で回るとかなり消耗します。

これで自信がついたので、来週は諏訪湖まで行って来ようと思います。朝飯を食べて出ても、夕食までには訓練所に帰り着くでしょう。往復で約95kmの行程です。


派遣前訓練 32日目 任国事情

2011年08月06日 | 海外ボランティア

    

今日は先任SVに、わざわざ駒ヶ根までご足労いただいたうえ、ブータンのお話をしてもらいました。仕事の話、生活の話、気候、交通等々多岐にわたる非常に参考になるお話を伺いました。

上の左写真は私の赴任予定地であるプンツオリン市内の、インドとの国境にあるゲートです。人や車は、ほとんどフリーパスで行き来しているようです。プンッオリンはインドからの陸路の玄関口で物資が豊富で物価は安く、生活するには暮らしやすい町だとのコメントでした。ただ、標高が200m位で暑いそうです。逆に首都のティンプーは冬場は寒くて嫌だった、との事で気候的にはどちらがましかと言ったところですが、私自身は寒いのは平気ですが暑いのは苦手なので悩ましいところです。

中央と右の写真は普段ブータン人が職場で食べている昼食と3時の中食(ハイティー?)だそうです。昼飯は赤米とエマダッ、ダルスープ、中食はサンドイッチ、天ぷら、モモ(チベット・ギョウザ)でなかなかのボリュームです。とにかく辛いのでお腹をこわす隊員が続出との事です。私は辛いのは大好きなので、どうでしょうか?とんでもなく辛いと有問題ですね。


派遣前訓練 31日目 中間試験

2011年08月05日 | 海外ボランティア

 今日は語学の中間試験がありました。朝から小論文、ヒアリング、ライティングのテストがみっちり有り、昼からは個別スピーキング・インタビューが個別に15分程度有りました。

結果を見てみないと何ともいえませんが、まあ落第はなかろうと自分で勝手に思っています。私の場合、選択言語が英語なので助かっていますが、シニアでフランス語やシンハラ語等を初めて習っている人達は大変です。実は既にスペイン語でドロップ・アウトしたシニア・メンバーが出ています。ご本人にとっては、ここまで来て本当に不本意でしょうが現実は厳しいものです。最近のJICAのスタンスは、シニアであろうが容赦なく語学を叩き込むという立場のようです。以前、シニアは専門家として派遣され、現地では通訳が付いていたとも聞いていますが、今は昔の話のようですね。

さて、これで訓練も折り返しです。 残り一カ月がんばるぞ!

ps; 今日、試験結果のフィードバックがあり、ライティングはあまり良くありませんでしたが、ヒアリングは9割取れていました。