ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

「あの大鴉、さえも」・・稽古場便り

2008年04月17日 | ピッコロ劇団

ピッコロ劇団・オフシアターVol.19「あの大鴉、さえも」
いよいよ公演初日まで一週間を切り配役【A】【B】交互に行われる稽古も一層ハードになってきました。

●某日の稽古場
12:30
「さぁーいこかー」という演出の松本祐子さんの掛け声とともに配役【B】チーム(穂積・島守・中川)から稽古スタート。
最初の場面からスタートしたのですが5分ぐらいで中断し、祐子さんの声が響きます。
言われたことを頭に入れて、再びスタート、一気に最後まで通しました。
ここから演出家のダメ出しタイム。 
じっと聞き入る出演者の前で、時には大声で実際に演じてみせながら、力のこもった説明です。あっという間に4時間半が経過して【B】チームの稽古は終了。

17:00
ここでやっと休憩。
【B】チームと入れ替わりに【A】チームが稽古場に入り準備開始。
その間も演出家はスタッフとの打ち合わせなどで大忙し。
予定では1時間の休憩時間が、なんだかんだで結局15分程度になってしまうのはこの日だけではありません。

17:30
【A】チーム(孫・奇異・橘)の稽古スタート。
【B】チームと同じく最初の場面からスタート。一旦止めて、再び最初から……
ここまでは先ほどと同じですが、この日の【A】チームの稽古は何度も同じところを繰り返し繰り返し、細かい演出がつけられていきます。ハードなシーンに汗だくな出演者たち。祐子さんも動きながらの演出です。

21:30
稽古が終了。出演者3人はぐったりと二階の稽古場から階段を降りて行きました。
その数分後、元気に笑顔で「おつかれさん!」と稽古場を出ていかれた祐子さん。
ほとんど休憩なしで9時間の稽古。誰よりもお疲れのはずなのに………
厳しく熱く愛情たっぷりに役者に向き合ってシゴイて下さる祐子さん。
それに応えようと必死に喰らいつく役者たち。生の演劇の迫力を感じにぜひ劇場へ!

制作 大段