皆さんこんにちはピッコロ劇団の原竹志です。
梅雨ど真ん中ですね。皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
7月10日初日のコトリ会議に演出と出演で参加させていただきます。コトリ会議と今上演をすることについて、コトリ会議制作の若旦那家康さんにコメントをいただきました。
出来うる限りの対策をとって上演に臨みます。
皆様と劇場でお会いできることを楽しみにしております。
原 竹志
コトリ会議
2020年ツアー公演『晴れがわ』
コトリ会議は劇団の代表作家の山本正典の戯曲で上演したい劇団員で構成されていて、山本正典は「大切な人との別れの悲しみとそれを乗り越えること」をほぼ全ての作品のテーマと掲げ、それをもっと自分がおもしろいと思えるように書きたいと修練してきています。
2018年に第9回せんがわ劇場演劇コンクールで劇作家賞を受賞してから、第6回せんだい短編戯曲賞最終候補、第25回OMS戯曲賞佳作と戯曲の評価が上がってきました。2019年にも第26回OMS戯曲賞で佳作となり、2年連続の佳作では嬉しさとともに、それでも書き切れていない悔しさをコメントしています。
より良い戯曲を書くために、今回は自らも出演してみて俳優として自分の戯曲を見つめ直す目的で、共同演出に近年のコトリ会議に多大に関わってもらっている兵庫県立ピッコロ劇団の原竹志さんを迎え、3都市ツアーを通じてその戯曲を練り上げていくことを計画して立ち上がりました。
先に書いたようにコトリ会議はこれまで「いなくなった人」と「残された人」との思いの交錯を描いてきました。
現在のコロナ禍の状況を直接的に描くことはないですが、感染症でなくなられた人を看取ることができないといった状況を感じ取られるかもしれませんし、別のお話として楽しめるかもしれません。
観に来られるお客様には小劇場特有の閉じた空間の中でも安心して物語を受け止めてもらえる上演を考え、劇団とともに空間を共有できればと思います。
まずは最初の公演・伊丹公演を無事に上演できるようにすすみます。
【あらすじ】羊人間とは、思い出そのままに現れた人の事である。生きているのか死んでいるのか分からない。接すれば、自分も生きてるのかどうか定かではなくなる。
月面旅行に来た男は、晴れ渡った星空の下、地球で別れた女に出会う。女は死んだと聞かされた。そうなればコレは羊人間が女を模して出てきたのだ。
満天の中、女はなぜ自分の前に立ったのか。女は本当に死んだのか。二人は怯えながら一つずつ、思い出の掛け金を外してゆく。
一番底にある思い出の鍵を開ければ、月の裏がわ、もう一度晴れた星空を望めることが出来るのだ。
【作】山本正典
【演出】山本正典(コトリ会議)+原竹志(兵庫県立ピッコロ劇団)
■日時
7月10日(金) 19:30
7月11日(土) 15:00/19:00
7月12日(日) 11:00/15:00
7月13日(月) 15:00
開場は各回30分前にします。(受付開始は45分前)
■会場
AI・HALL(伊丹市立演劇ホール )
■料金
一般:3,000円
18歳以下:1,500円
遠方割:700円(近畿2府4県(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)以外の方)
当日:3,300円
【出演】 大石英史、原竹志、まえかつと、松下美波、三村るな、山本魚、山本正典、依田玲奈