ぴら家の下の部屋(社宅)に新婚さんが引っ越してきた。ダンナさんの職場はぴらにあと同じく町の方(15Km先)だというから、「車は持ってきたんですか?」と聞いてみると、「今、職場の人に手配してもらっているんですけど、名義変更が未だで届かないんですよ・・・」とダンナさん。「お店は近くにあるんですよね?」と奥さんが聞くから、「いえ、一番近いお店まで2Kmです」と教えると、絶句するご両人。そんなコトで一々驚いていたら、最果ての地in伊豆大島では生きていけませんよ・・・
「あの、よかったら今日オートマの1台貸しましょうか?」とぴらにあが言うと、「実は、二人とも免許取りたてで、とても人さまの車を運転する勇気がありません・・・」とダンナさん。残念ながらぴらにあも用事があって、お買い物につきあってあげられないし。とりあえず、今日はお二人でスーパーまでトレッキングしてみるという事で話は決まる。そして夕方、「すいませ~ん、駐車場ってどこに停めればいいんですか?」とダンナさんが訪ねてきた。「車もう来たの?」と聞くと、「いえ、上司が『通勤に使え!』って持ってきてくれたんですよ!」とオートマの軽ハコを見せてくれた。う~ん、なんていい上司なんだろう。ぴらにあの上司も、「このフェラーリ乗れよ!」って持ってきてくれないかな。なんてぴらにあが冗談を言っても、な~んか暗い顔のお二人さん・・・
「あの、駐車場に入れる自信がないんですけど・・・」とダンナさん。「とにかく、いっぺんやってみてくださいよ!」と言うと、なんとも危なっかしい車庫入れ(ぴら奥さんの方が100倍くらい上手い?)だ。見かねてぴらにあが助手席に乗ってやってみるけど、運転しているダンナさんは自分でハンドルをどっちに回しているのか混乱するくらい緊張していて、なかなか駐車スペースに車が入らない。ぴらにあがお手本をやってみたり、ダンナさんに代わったり、奥さんにもやってみてもらったり、何度か練習しているうちに日が暮れてきた。「まぁ、後は二人でなんとかやってみますから・・・」とダンナさんが言うから、ぴらにあたちは家に帰る。しばらくして窓から下を見ると、もう真っ暗な駐車場で車庫入れの練習に夢中のお二人さん。お~い、まだガンバってるのはいいけど、ライトつけるの忘れてるよ~!!!