箆柄暦『箆柄日記(ぴらつかにっき)』

沖縄へ流れ着いた箆柄暦のぴらつかさんの
沖縄的日常とか、イベントの感想とかを綴る。
戻れぬ 旅だよ 人生は…。

『ディア・ピョンヤン』に暮らす家族

2007-01-13 21:27:37 | 箆柄日記
桜坂劇場で、『ディア・ピョンヤン』を見る。約3万人の在日コリアンが暮らす大阪市生野区で、朝鮮総聯幹部の両親のもとで育った娘が家族を撮影した作品。帰国運動で平壌に渡った三人の兄に会いに、万景峰号で平壌へも行く。

TBSラジオ・ストリームの梁英姫(ヤン・ヨンヒ)監督インタビュー(前編後編)を聴いて楽しみにしていたが、意外と早めに沖縄でも上映された。桜坂劇場の企画『Think of Koria ~半島を考える』の第一弾。

<script type="text/javascript" src="http://uruma.jp/plugin/pasha_share.php?id=17254"></script>

映画上映後、ヤン監督のトークイベントもあった。上映が終わるまで本人を見たことはなかったが、お父さんによく似た垂れ目がチャーミングな美人。頭もものすごく良さそう。

トークの中で印象に残ったのは、「在日で無くても家族の映画を撮ったと思う」というひと言だった。帰国運動で海を渡った三人の兄と古希を祝うために平壌を訪れるアボジの姿を見ながら、政治的な問題は無いにせよ両親と離れて暮らす自分の家を思った。

また、「テレビのワイドショーで決まり切った形でしか紹介されない北朝鮮にもいろんな人が住んでいて、いろんな思いを抱きながら暮らしている」ということも、映像からよく伝わってきた。確かに、一人でも顔が見えると、「あの国は悪い国だからやっちまえ」とは言えない。

ヤン監督は、今回が初めての沖縄だとか。実際に訪れた沖縄から、決まり切った形で紹介される事の多い沖縄をどう感じるのか興味が湧いた。ここもまた単純に“地上の楽園”ではない(団塊移住した後みんな幸せになれるのだろうか…)。

というわけで、ヤン監督、真喜屋力監督や桜坂劇場スタッフ等と、栄町市場の夜は更けたのであった…。

追記:
昼間は沖縄県運動公園まで取材に行った。バスとタクシーで行ったけど、意外とアクセス良かった。片道1時間ちょっとだった。帰りに普天間宮に初詣して、洞窟でも御願してきた。充実の一日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする