記事が遅くなりましたが、水曜日のクリエの千穐楽公演に参加してきました。
チーム・ブルー。
実は、トミーが扉から客席に入ってくるのを、初めて見ました。
あっきーが入ってくるのもね。
つまり、今回の座席は、遥か後方だったというわけです。
もちろん、最前列ももらったから、今回、後ろから数えた方が早い座席だったことに文句は言えません。
上手、下手、センター、全部座りました。
むしろ、場所によっていろんな見え方がするんだなと、改めて感じました。
さて、そんな後方応援席でしたが、舞台の熱はびしびし伝わってきました。
トミーの語りから物語が始まるので、実は伊礼さんは、ものすごく神経を使っていたんだとか。
でも、そんなの全く感じさせない、トミーの俺様感。
半端ないほどのチンピラっぷりは、本当にお見事でした。
下品で、無茶苦茶で、人をイラつかせる、本当にタチの悪い男。
絶対、お友達になんかなりたくないです。
でもね、2幕でフランキーと取っ組み合いになった時、デカルドさまに叱責された時の、なんとも言えない萎れ方にきゅんとしました。
虚勢を張っていたトミーの、弱々しい自我が剥き出しになった表情。
ボロボロの鎧の下の素顔。
切ないなあと感じました。
あの表情で、藤岡トミー推しの私ですが、この伊礼トミーも好きになりました。
矢崎ボブは、優しいですね。
海宝くんのボブは、ものすごくスマートで、どこか冷たい感じがするんですよね。
それがボブらしい。
でも、矢崎ボブは冷たくない。
むしろ、すごくあったかい。
やっぱり2幕の、トミーの借金をフランキーが背負うと宣言したあと、トミーに「それでいいの?」と迫るシーン。
海宝くんは、少し皮肉っぽいんだけど、矢崎ボブは、目がウルウルしているんですよね。
なんか、矢崎ボブって、いい奴!って思う。
spiさんのニックは、悩めるニックという風情。
堂々たるベテランから引き継いで、しかも、高音の人という印象だったのに、低音を響かせる役。
悩んだんだろうなあと思いました。
でも、それもまた、ニックらしいのかなと思うようになりました。
あっきーは、もう、書かなくてもいいよね。
でも、少しだけ。
本当に、あっきーってすごい、大人になったよね。
毎日、ステージの上でフランキーの人生をたどることは、本当に、大変だと思う。
モーツァルト!で、毎回本当に死んじゃいそうになっていたあっきーの姿がよみがえります。
フランキーは死なないし、明るいカテコで元気になれるけど、そらでも並大抵のことじゃない。
少し、痩せたように見えて、少し、心配しています。
これから、全国ツアーに、神奈川県民ホールでの凱旋公演が待ってます。
クリエから飛び出したジャージー・ボーイズが、どんな風になっていくのか、とても興味があります。
どうか、全国ツアーでも、みんなに愛されるボーイズでありますように。
再びの再演を願いつつ。