茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

はにわ展そのニ

2024-11-23 22:40:00 | 美術館・博物館
ここからは、かわいいはにわ

童女。

鹿の冠を被ってひざまずく男子

盛装するする女性

さる

鹿



子馬






翼を広げた鳥

出口。

他にもたくさん写真を撮りましたが、アップするのはこれくらいにしておきます。
楽しく観て回った1時間でした。
外のテントで、群馬の埴輪・古墳めぐりの新しいパンフレットをもらったので、春になったらまた群馬に行きたいなと思いました。
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はにわ展 そのイチ

2024-11-23 22:10:00 | 美術館・博物館
朝イチで、上野の「はにわ展」に行ってきました♪
着いたのは開場30分前でしたが、その頃にはすでに、門の前に列ができていました。
ハロー・キティの展覧会もやっていて、こちらも人気で、並んでいたのは半々だったのではないでしょうか。

門を入ると、大きなキティちゃんがお出迎えです。

表慶館2階のバルコニーから、手を振るキティちゃん。
サンリオ王国の女王様です。
思わず、「かわいい」の声がもれちゃいます。
でも、今日の私のお目当てはこちらです!

平成館の「はにわ展」。
まずは、トーハクのキャラクターにもなっている「踊る人々」がお出迎えです。

私も踊り出したくなるキュートさ。
いつになくテンションがあがります。

「はにわ」だけではなく、まず、古墳時代のお勉強ということで、日本各地の古墳や副葬品なども紹介されていました。

熊本の江田船山古墳。
中国からもたらされた青銅器はやっぱり立派です。

画文帯同向式神獣鏡。

兜と鎧の3点セット。
写真は撮りませんでしたが、金の耳飾りには、繊細な細工が施されていました。
王の証です。

死者のための沓。

群馬県、綿貫観音山古墳からは、きんびかの副葬品。

鈴の着いた帯。
昨年訪れた群馬県立博物館の収蔵品です。
他にも太刀やクツワもありました。

さて、いよいよ「はにわ」です。
でも、私は円筒埴輪や家型埴輪、船形埴輪にはあまり興味がないので、そこはスルーします。

挂甲の武人と捧げ物をする女子。
挂甲の武人は、死後の大王を守る兵士のこと。
これは大阪高槻市の出土品です。

天冠をつけた男子。
冠には鈴がついていて、腰に剣が。
王様ですね!
福島県いわき市。

旗をたなびかせた馬。

被り物をした馬。

さて、今回のメインは「挂甲の武人」五兄弟勢揃い!

国宝の挂甲の武人。
やっぱりいいですね!

群馬県太田市出土の重要文化財。
ちょっとあどけない感じです。

後ろ姿。

群馬県伊勢崎市出土。
兜で表情が隠れてしまっています。
アンニュイな武人。

アメリカシアトルから里帰りして来た武人。

最後に誕生した末っ子武人。

小さな写真だと少しわかりにくいかとおもいますが、ひとりひとり、個性のカケラが見えるような気がします。

長くなったので、とりあえずここまで。

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神護寺展

2024-07-22 08:26:00 | 美術館・博物館
昨日は、朝から上野の東京博物館に行ってきました。
開館30分前にもかかわらず、長蛇の列。
外国人観光客の姿も多く、列は博物館の角を回った所まで伸びていました。
しばらくして、入場券を持っている人の列と、これから入場券を買う人の列が分けられました。
外国人観光客や学生達は、ほぼ常設展目当てなので、列自体は短くなりましが、日向で待つことになり、ちょっと凹みました。
ただ、学習の成果で事前に特別展のチケットを手に入れていたので、スムーズに平成館に入場でき、ゆったり鑑賞することができました。

「神護寺」は、空海ゆかりの寺で、真言密教の始まりの寺です。
第一会場には、空海の座像や、書画・お経なととともに、日本史で習った「両界曼荼羅」(国宝)が展示されていました。
教科書や史料集の写真ではその素晴らしさはよくわからなかったのですが、壁面に掲示された曼荼羅の大きさにまず驚き、紫?色の地に金色にうっすら浮かび上がる仏像の細やかな姿に感動しました。
護摩をたく炎や蝋燭の明かりの中、金色に輝く曼荼羅図は、平安時代の人々の心に強く訴えかけただろうと感じられました。
版木や図像も展示されていて、とても興味深かったです。
前期は胎蔵界の展示で、金剛界の展示は後期になります。

第二会場では仏像の展示をゆっくり眺められました。
「曼荼羅」目当ての人が多かったのかもしれませんが、四天王像や十二神将像などをじっくり間近で鑑賞することができました。
こちらは、写真撮影可でしたので、アップします。






空海といえば、東寺の立体曼荼羅のイメージが強く、正直、両界曼荼羅とは繋がっていませんでした。
日本史で勉強した点の情報を、ひとつの物語として見せてくれた今回の展示はとても楽しかったです。


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北欧の神秘

2024-06-08 18:08:00 | 美術館・博物館
朝イチで、新宿のSOMPO美術館へ行ってきました。

苦手な新宿ですが、ちゃんとたどり着けました。

会期は明日まで。
行きたい!と思っていたものの、バタバタで諦めていましたが、滑り込みセーフ!
思ったより、にぎわっていました。

ノルウェー・フィンランド・スウェーデンの絵画にフォーカスした、本邦初の本格的な展覧会なんだそうです。
神話や伝説をモチーフにした絵が集まっているというので、興味を持ちました。
こちらは、「トロルのシラミ取りをする姫」という絵。
北欧の神話には、トロルが出てくる物語がたくさんあるそうです。
入り口に掲げられた幕です。
フィンランドの「カレワラ」に出てくる大気の乙女。
波と交わり世界を産む存在なんだそうです。

アストラッドとオオカミ。
アストラッドの冒険の物語です。
写真より、実物が魅力的な作品です。
狼の目が青白く浮かび上がってきます!
そして、先ほどのシラミ取りの絵。
絵の具の厚みとトロルの毛の質感。
そして、明暗。
写真で見るより、ずっと、魅力的です。

トロルをめぐるもう一つの物語。

こちらは、ノルウェーの伝承です。
トロルを殺す場面は描かれないのに、テーブルクロスや椅子に飛び散った血が、妙に生々しい。

こちらは、タペストリーです。

風景画にも、惹かれるものがありました。
写真禁止エリアだったので、写真はありませんが、「ストックホルム宮殿の眺め、冬」という作品に描かれた月の美しさ。


ベッカ・ハロネンの「河岸」。
水面の妖しさ。
吸い込まれそうでした。

さて、ムンクの絵もありました。
「フィヨルドの春」です。

雪解け水でしょうか?
勢いがあります。

そういえば、全体的に水の表現が印象的でした。
「イルマタル」の激しい波もそうですが、こちらの「水の精」も、躍動する水の造形という趣がありました。

工夫されたリーフレットや鑑賞ガイドが充実していました。
作品リストにメモできるよう、鉛筆が用意してあったのも嬉しかったです。


そして、この美術館といえば、ひまわりですよね。

東郷青児さんの絵を見られないのはちょっと残念でした。
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かわいいは正義

2023-09-04 18:11:00 | 美術館・博物館
土曜日の昼、かわいいが溢れる展覧会に行ってきました。

ご存知、サメにゃんです。

LINEスタンプでお馴染みのモフサンド展に行ってきました。

とにかく「かわいい」。

なんでこんなにかわいいの?
ほんと、食べちゃいたい。

もう、すっかり心を奪われて、物販コーナーで散財してきました。
(ちまちましたものを買ったので,思ったほど高くはなかったです。)

撮影はOKだったので、いっぱい写真を撮りました。
和みました。
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古代メキシコ文明展その2

2023-07-17 11:18:00 | 美術館・博物館
さっきまで、BSで古代メキシコ文明展の関連番組をやっていました。
現地の映像も交えた解説で、楽しく復習しました。


こちらは、トウモロコシの女神像。
文明を支えた穀物に対する感謝の念が、生贄に繋がっていくという独特の自然観。
生贄は残酷であるけれど、残酷というひと言で括ってはいけないと感じます。

赤の女王。
赤の女王のマスクは緑色が残っています。
緑は再生を意味し、赤は活力や生命力を意味するということで、赤く彩られた棺は、再生の過程にあることを表しているのだそうです。

月のピラミッドの生贄の中央に置かれていた立像。
ちょっと怖いです。
まだ、解明されていないようです。
このコーナーは、怖くて走り抜けましたが、この像だけは、写真を撮っていました。

アステカの黄金。

キラキラして、とても綺麗でした。
でも、人の心臓を象っています。

この黄金のために、アステカはスペイン人に滅ぼされたかと思うと複雑な気持ちになります。
そして、ローマの大聖堂の天井を飾る黄金は、新大陸からもたらされた黄金。
なんだか、いろんなことを考えさせられました。
いく前に見たかったけど、こうやって復習するのもいいですね。

さて、前回アップしていなかったもので、私が気になっていたものをご紹介。

あ、これ、「ガッチャマンだ!」と、興奮しました。
どう見ても、大鷲のケンです。
その名も、鷲の戦士像。

太陽のピラミッドの死のディスク円盤。
ワンピースだよね?
太陽のピラミッドの香炉台。
鳥の神だそうです。

あとで、といいながら、体調がよくなかったのと、仕事の繁忙期に突入してしまったのとで、更新が滞っていました。

今日は暑くて動けないので、のんびり記事を書いて過ごします。
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古代メキシコの土偶にハマる

2023-07-02 20:25:00 | 美術館・博物館
今日は早起きして,東京国立博物館へ行ってきました。

特別展「古代メキシコ マヤ・アステカ・ティオティワカン」展です。
群馬に古墳を見に行った時、チラシを見て行きたいなと思っていたら、期間限定の招待券をもらいました。
きっと、縁があったのだと思います。
もちろん、メキシコ文明については全くの無知です。
マヤって、メキシコだったの?のレベルです。
さて、こちらは、球技をする男。
こういうの、好き!なのですが、球技は戦争や人身供犠とも深くつながっていたという解説を読んで、どんよりしました。
知らない方が楽しめたかもと、後悔。

これなんか、ドラクエに出てきそう。
盾を持つ小像。
すごく小さな像でした。
ティオティワカン文明のもので、子どものおもちゃだった可能性もあるそうです。

正装を身につけていて、王あるいはそれに次ぐ高位の男性像だそうです。

首と腕に巻かれた縄。
戦争の捕虜をあらわす土偶のようです。

戦士の土偶。
捕虜と戦士の格闘試合は、人身供犠の方法だったそうです。
どんより。

貴婦人の土偶。
彩色が綺麗に残っています。

道化の土偶。
ぷっくりしたお腹がかわいい。
布袋さんみたい。

最近,土偶や埴輪にハマって、埼玉や群馬の古墳巡りをしているので、まずは、気になった土偶をご紹介しました。
他にも,たくさん写真を撮ったので、少しずつ紹介していきます。


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群馬の森に来ています

2023-06-17 10:49:00 | 美術館・博物館
群馬の森という、広い森にいます。

静かで、気持ちのいい森です。
虫が多いのが難かも。
萌花のお散歩には事欠きません。

お散歩をする人と、たくさんすれ違いました。

森林浴です。

実は,隣接する県立博物館がお目当てです。

私の大好きな埴輪を見にきました♪

ここには、綿貫観音山古墳の出土品が常設されているのです。

未盗掘の煌びやかな副葬品がみごとです。

ぐんまちゃんが道案内してくれます。
詳しくは、またあとで。

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静嘉堂@丸の内にも行きました

2023-01-09 17:48:00 | 美術館・博物館
トーハクのあと、有楽町で途中下車して、静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念に行ってきました。

兎の面をつけた七福神や、餅つきをする童子や楽隊など、58体の御所人形がかわいくてかわいくて。

卯年生まれの岩崎小弥太の還暦のお祝いに、夫人が制作させたものだそうです。
いやあ、さすが三菱財閥。
窯変天目茶碗も拝見しました。
綺麗でした。

丸の内に移転した静嘉堂美術館ですが、世田谷の頃、一度出かけたことがあります。
あの雰囲気も嫌いじゃなかったのですが、今は文庫の機能に特化しているのでしょうか?

明治生命館は、昭和初期の建築が保存されていて、洋館好きな私には、三菱一号館美術館とともに、お気に入り認定です。
それにしても、丸の内界隈も、すっかり様変わりしてしまいました。
岩城硝子の本社があった富士ビルは、明治生命館に隣接する丸の内二重橋ビルに姿を変えています。
昭和は遠くなりにけり、です。
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今日は恒例の博物館に初詣の日

2023-01-08 22:28:00 | 美術館・博物館
博物館に初詣です。

さすがに玄関や大階段の生花はなくなっていました。
そして、今年はいつもの本館2階ではなく、平成館での開催でした。
染付水葵に兎図大皿。
ちょっとユーモラスなうさぎ。
うさぎの部分は盛り上がってました。
可愛い^_^。
ガラスが光って、写真が撮りづらかったです。

波兎蒔絵旅櫛笥。
波間を走る兎の姿が躍動感にあふれ、好きです。

紺麻地波兎雨龍模様。
兎は火災を防ぐ火伏せの象徴なのだとか。
高く飛沫をあげる波の上に、赤い兎。
火事装束です。

波頭型の兜ですが、兎の耳みたいです。

玉兎黄金の酉年。
明治5年の兎ブームを物語るものだそうです。

うまく撮れなかった兎の水滴。
ポスターですが。

この後、特別企画の「大安寺の仏像」も見てきました。
本館一階の、普段仏像が展示されている部屋です。

南都大安寺。
奈良時代の木彫群です。

不空羂索観音菩薩立像。
お父ちゃんの写真をもらいました。

楊柳観音菩薩立像。

正面から。

私のイチオシは、これ!
増長天立像の横顔がツボだったので、頑張って撮りました。

インフォメーションで、特別展の仏像のパンフレットがもらえます。
結構ちゃんとしたパンフレットです。
眺めていたら、また、奈良に行きたいなと思いました。
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博物館に初もうで

2022-01-02 22:50:00 | 美術館・博物館
今年はトーハク150周年!めでタイガー‼︎
なんだそうです。
恒例の博物館に初もうで。
行ってきました。

今年も、昨年同様、閑散とした感じでした。
入場前に少し並びましたが、全体的にはゆったりした感じでした。

玄関前、右側のいけばな。
蝋梅・椿・南天・あせび・梅の古木

蝋梅の黄色が暖かく感じました。

玄関前、左側のいけばな
花材は右側とほぼ同じですが、シンビジウムが目立って華やかです。

階段ステージのいけばな。

花材はやっぱりほとんど同じです。
新春らしい堂々とした大きな作品です。
今年は真生流のお花でした。

さて、今年は寅年。
虎は西方を守る守護神であり、獰猛で残虐な動物であり、龍と対峙する武勇を象徴する動物でもあります。


あまり虎っぽくない虎。

龍虎の鏡

虎?

陣羽織

染付の大鉢


梅竹と虎の皿

虎?

展示品の多くは、虎というより、大きな猫といったものでした。
だから、獰猛な虎といったイメージよりは、ユーモラスな感じを受けました。
龍と対峙する姿は、やっぱりかっこいいかな?
とりあえずそんな感じです。
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ネズミくんのチョッキ展

2021-06-06 12:56:00 | 美術館・博物館
早起きして、頑張って、銀座松屋まで「ねずみくんのチョッキ展」に行ってきました。
優先チケットを持っていたのですが、ゆっくり見たかったので、開店前から並びました!
その甲斐あって、たぶん、一等賞だったと思います。

かわいいネズミくんの案内表示。

写真を撮れるところもいくつかありましたが、基本、撮影禁止。
絵本の原画が本当に素晴らしくて、じっくり見入ってしまいました。
原画って、本当に綺麗なんですよね。
感動しました。

これは、出口。
ネズミくんがチョッキのブランコに乗っています。
記念にネズミくんと自撮りしましたが、それは、非公開です。
グッズもたくさん買ってしまいました。
楽しかったです。


ネズミの覗き穴。

裏側。

小さい子どももいっぱいでしたが、原画にはあんまり興味がなかったみたいです。
ま、そうよね。
展示も子ども目線ではなかったし。
久々に、ほんわかして癒されました。



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寺山修司博物館

2021-04-26 13:03:00 | 美術館・博物館
三沢空港から無料バス・ぐるっとに乗り、三沢観光が始まりました。
この「ぐるっと」、だいたいの見学時間を盛りこんで時刻表が組んであるらしく、観光の足として、なかなか役に立ってくれました。
まず、出かけたのが、こちら、寺山修司博物館です。
寺山修司さんといえば、短歌やエッセーから前衛演劇まで、マルチな才能に恵まれた芸術家といった印象でしょうか?
戯曲は何本か読んだことがあるのですが、その言葉の美しさとは裏腹の、毒々しいまでのエログロにはついていけないなあと思ったものです。

さて、その寺山修司博物館は、三沢市の小川原湖(おがはらこ)を望む、三沢市市民の森公園内にあります。
ほぼ四半世紀たった博物館は、老朽化が進んでいますが、その個性的でアバンギャルドな外観は、いかにも寺山修司といった趣きがあります。

左半分が常設展示室。右半分が、事務所や企画展、物販や休憩スペースになっています。
打ちっぱなしのコンクリートの外壁には、寺山作品のレリーフが嵌め込まれていて、ものすごく、前衛っぽい雰囲気です。
常設展示室の部分は円形でテントを思わせるドーム型の明かり取りのある屋根を載せています。

こちらの外壁には、大きなピエロの仮面。
右半分の猥雑なイメージと比べると、すっきりした印象。
常設展示室には、寺山修司の遺品が展示されていますが、その展示方法がまた、ユニークなのです。

まず、中央の大きなドームの明かり取りの下に、劇団天井桟敷の舞台が繰り広げられています。
この、祝祭が行われている舞台の下に、寺山修司の遺品が収められた机が並んでいます。

この、古めかしい机の上には、スタンドと、懐中電灯が置かれています。
(この机にはラジオも置いてあります。)
この机の引き出しの中に遺品が入っていて、それを懐中電灯をつけて見ていくのですが…

なんと、懐中電灯がスイッチになっていて、その遺品と関連する映像が机の上に映写され、音楽やインタビュー音声などが流れてくるという趣向なのです。

この引き出しの中には、カルメン・マキの「時には母のない子のように」のレコードや「さよならの城」の詩画集がはいってました。

開けて、懐中電灯をつけると、机の上に、歌詞とイメージ映像が投影され、カルメン・マキさんの歌声が流れてきました。
な、懐かしすぎる。
ひとつひとつの机の引き出しをじっくり見ようとしたら、時間はいくらあっても足りません。
円形のテントの中には、マルチな才人だった寺山ワールドがいっばいに広がっていました。
さて、博物館の裏手には、雑木林を縫って散歩道ができています。

歌碑が道案内をしてくれます。
野鳥の囀りを聞きながら、春を告げる花を眺めながら、15分くらいの散歩道です。

この道は、どこに続く?

正面に、小河原湖の風景が広がっていました。
そこから左に折れてぐるっと歩くと、眼下には小田内沼が見えてきます。


しじみ漁の船がみえます。
この、沼を見下ろ展望台には、平成元年に建てられた文学碑があります。

本の形をした文学碑には、短歌が刻まれています。

君のため一つの声とわれならん失ひし日を歌わんために
一粒の向日葵の種まきしのみに荒野をわれ処女地と呼びき
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや


歌碑の前には、ビクターの犬?

こんなフキの葉っぱも群生していて、なんだか、コロポックルが隠れていそうな雰囲気。
この周囲は、自然観察のトラッキングルートにもなっているようです。

たっぷり1時間見学し、さあ、次はどこだ?
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博物館に初もうで2

2021-01-02 19:24:00 | 美術館・博物館
本館の入り口。
謹賀新年の幕が下がっています。

階段の踊り場には、今年は池坊の生花。

立派なお花です。

さて、牛を象った香炉です。
江戸時代のもの。

振袖。
浅葱縮緬地松竹梅鷹御所車模様。
こちらも江戸時代ものです。


本館1階に展示してあった、下村観山の「弱法師」

赤い落日の美しさに心が動きました。

また、平成館では「世界と出会った江戸美術
」という企画展をやっていました。
これは、聖母子像ですが、なんと、板踏み絵です。

踏めないよね。
長崎奉行所が所蔵していたものだそうです。

マリア観音像。
これも長崎奉行所旧蔵品。

「悲しみの聖母」
青がとても美しく、素敵でした。

写真は撮らなかったのですが,西洋へ輸出された伊万里や螺鈿の美しい所見台や箱も綺麗でした。
そして、なんと15ページもある立派なカラーの図録も、インフォメーションでもらえます!
こちらは11日までの展示です。

思えば、博物館を訪れたのは、昨年の「博物館に初もうで」以来のことでした。
緊急事態宣言が出されたら、また、美術館や博物館も閉められてしまうのでしょうか?
大声や飲食とは無縁の場所なのにね。

今日の上野は,こんな風景が広がっていました。
西洋美術館が閉館中なのと、上野動物園が閉園中なので、がらんとしています。

都内でも、渋谷や箱根駅伝とは全く別の風景です。
帰りに、花園稲荷と五條天神にもお参りしてきましたが,そちらもほとんど人がいませんでした。

五條天神の手水屋です。
まるで、新年とは思えない風景です。
これが、2021年のお正月なのですね。
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博物館に初もうで

2021-01-02 14:47:37 | 美術館・博物館
我が家の恒例行事。
博物館に初もうで。

「ウシにひかれてトーハクまいり」に行ってきました。
今年はコロナ対策のため、事前予約制。
日時指定の前売券をとっていたので、スムーズに入館できました。

マスコットもマスクで感染予防を呼びかけています。
毎年、このあたりまで長い入館の列ができていたのですが、ご覧のようにほとんど人がいません。
コロナ感染者が増えた影響か,予定されていた太鼓や獅子舞のイベントも全て中止。
私が楽しみにしていたカレンダーの配布も中止でした。
くすん。
静かで,人も少なく,ゆっくり鑑賞できたのは,ありがたかったけど、なんだかさびしかったのも事実。
展示されていたのは,まず、駿牛図断簡(すんぎゅうずだんかん)。
「見返り美牛図」です。

鎌倉時代のものですが、ちょっと優美です。

チューギェル立像。
中国・清時代。
チベットの死神ヤマが、仏教に取り入れられて,閻魔大王みたいな神様になったようです。
踊っていますが、生首のアクセサリーが不気味です。

こちらは、ヴァジュラバイラヴァ父母仏立像。
死神ヤマにも打ち勝つ仏だとか。
父母仏というのは、チベット仏教の男女が抱き合った異形の仏像のこと。
わかりにくいのですが、妃を胸に抱いています。

こちらは、焔摩天坐像。
力強い牛は、神仏の力のシンボルなのだそうです。
牛は、聖なる動物、神仏の強大な力や仏教の悟りの象徴だったのですね。
長くなったので,とりあえず、ここまで。
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