昨日は、朝から上野の東京博物館に行ってきました。
開館30分前にもかかわらず、長蛇の列。
外国人観光客の姿も多く、列は博物館の角を回った所まで伸びていました。
しばらくして、入場券を持っている人の列と、これから入場券を買う人の列が分けられました。
外国人観光客や学生達は、ほぼ常設展目当てなので、列自体は短くなりましが、日向で待つことになり、ちょっと凹みました。
ただ、学習の成果で事前に特別展のチケットを手に入れていたので、スムーズに平成館に入場でき、ゆったり鑑賞することができました。
「神護寺」は、空海ゆかりの寺で、真言密教の始まりの寺です。
第一会場には、空海の座像や、書画・お経なととともに、日本史で習った「両界曼荼羅」(国宝)が展示されていました。
教科書や史料集の写真ではその素晴らしさはよくわからなかったのですが、壁面に掲示された曼荼羅の大きさにまず驚き、紫?色の地に金色にうっすら浮かび上がる仏像の細やかな姿に感動しました。
護摩をたく炎や蝋燭の明かりの中、金色に輝く曼荼羅図は、平安時代の人々の心に強く訴えかけただろうと感じられました。
版木や図像も展示されていて、とても興味深かったです。
前期は胎蔵界の展示で、金剛界の展示は後期になります。
第二会場では仏像の展示をゆっくり眺められました。
「曼荼羅」目当ての人が多かったのかもしれませんが、四天王像や十二神将像などをじっくり間近で鑑賞することができました。
こちらは、写真撮影可でしたので、アップします。
空海といえば、東寺の立体曼荼羅のイメージが強く、正直、両界曼荼羅とは繋がっていませんでした。
日本史で勉強した点の情報を、ひとつの物語として見せてくれた今回の展示はとても楽しかったです。