たとえば、玄関飾りや鏡餅。
大晦日に飾るのは一夜飾りでよろしくない。
29日は苦飾りになるから避ける。
用意するのは大安吉日を選ぶ。
神棚の掃除や飾りは一家の主の仕事。
年末のたびに、父からうるさく言われました。
正月は祝膳。
お屠蘇をいただき、祝肴は勝ち栗と干し柿と昆布。
お雑煮には甘いあんこもち。
一日はご飯は炊かない。
初詣では天照大神と家内安全のお札をいただく。
二日の朝は朝風呂に入り、朝はきなこもち。
実家にいたときは、それが当たり前なんだと思っていました。
それが全国共通ではないと知ったのは、大人になってから。
我が家には神棚なんかないし、お守りはあっても、お札はありません。
元旦からご飯は炊くし、お雑煮は普通の餅です。
結婚して最初のお正月に、ご飯は二日の夜からだと言ったら、いやがられました。
こちらでは、あん入りの餅どころか、丸餅だってなかなか見つけられません。
餅つきで、大根おろしで餅を食べるのを見て、びっくりしました。
しきたりというのは、その地域、その家ごとに異なっていて、少しずつ変化していくものなのでしょう。
今日は、29日。
大掃除はしても、飾りは明日の朝。
それだけは、ちゃんと守っています。