「マーダ―・バラッド」の千秋楽公演が終わってしまいました。
これで、今年はもう、生あっきーはおしまいです。
好きか嫌いかで言ったら、こういう舞台は、あまり好きではないかもしれない。
面白いか面白くないかと言われたら、まあ、やっぱり微妙かも。
男と女が出会い、恋をして別れ、違うタイプの男と結婚し、幸せな家庭は手に入れたけど、幸せを見失って昔の男と過ちをおかす。
ドロドロの三角関係、そして、殺人事件。
そういう意味ではよくある話。
犯人は意外な人物と言うけれど、濱田めぐみさんをちゃんと見ていると、バーテンダーの気持はダダ漏れしています。
表情とか、ちょっとしたしぐさとか、皮肉な歌詞の中に、ちゃんとヒントはちりばめてあります。
というか、濱田めぐみさんって、ほんとすごい女優さんです。
気がつくと、視線が彼女にひきつけられていくような。
あらためて、磁力を感じる女優さんだなと思いました。
こういくのを、オーラっていうんでしょうね。
歌もべらぼうにうまい。
ナレーターと言う名の影の主役です。
ヒロイン・サラの平野綾さんは、まさに体当たりの熱演。
ジェットコースターにのって、一気に、駆け抜けていました。
未熟で、大人になりきれない、アダルト・チルドレン。
90分ノンストップで駆け抜けた後の、ボーっとした表情が一番サラっぽく感じました。
橋本さとしさんは、大きかった。
いろんな意味で。
あっきーは、前回も書いたけど、いつもと違う低音の魅力を感じた、と言いたいけど、ちょっと微妙。
だって、トムには、わーっというような、ソロがないんですよねえ。
正直、さとしさんとかもがんがん歌っているのに、あれ?あっきー、こんだけ?みたいな。
トムって、本当に薄っぺらなぺらぺらした男で、歌い上げるような思いもなかったってことなんでしょうかねえ。
だとしたら、まあ、納得しますが、あっきーファンとしては、すごくすごく、不完全燃焼になる舞台です。
あ、辛口だ。