茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

帝国劇場 THE BEST その2

2025-02-23 23:42:00 | 舞台・コンサート
間に皇居三の丸公苑のお話が入っちゃいましたが、帝国劇場は皇居のお濠端に建っているので繋がっていると思ってください^_^

さて、コンサートの感想ですが、金糸銀糸の緞帳があがると、すぐにこみあげてきて、ウルウルしていました。
オリジナルの「THE 帝劇」には、いわゆる帝劇あるあるがちりばめられているんだけど、いや、わかるわあ〜
1ベル鳴ってもトイレに並んでました
だって、しかたないじゃん
建て替えたら、女子トイレの個室、倍にしてください
歌の中で、上演された53作品が上演順に紹介されていて、『スウィニー・トッド』や『ラカージユ・オ・フール』や『シカゴ』が、すでに80年代に上演されていたことを知り、驚き、家に帰って、慌ててアニバーサリーブックを開いて確かめました。
スウィニーは鳳蘭さんと市川染五郎さんが床屋の夫婦で、ラカージユのアルバンは、近藤正臣さんだったんだ!
加速度的にミュージカルが増えていったのがよく分かるし、限りなく2、5次元的演目が増えているのもすごくわかりやすかったです。
印象的だったのモナムール』の三浦宏規さん。
もう、動きが美しすぎます!しかも、歌もうまい!
全員で歌って踊る『三銃士』とか『フィナーレ』とか、気がつくと目で追っています。
島田歌穂さんの『オン・マイ・オウン』は、帝劇で聞けて本当によかった!と思える一曲でした。
浦井くんと芳雄さんの『宿敵がまたとない敵』もバランスが良くて、『二都物語』が楽しみになりました。
ゲストのあっきーは『僕こそミュージック』をソロで、『影を逃れて』を芳雄さんと育三郎さんと3人で歌ってくれました。
この3人のヴォルフは無敵です。
3人ともそれぞれ個性的で違っているのに、声を合わせるとちゃんとひとつになっていて、それでいて、やっぱり三つに光っている。
まだまだヴォルフ見たかったなあと、残念です。

プログラム的に『エリザベート』や『モーツァルト』のウイーンミュージカルとロンドン発の『レ・ミゼラブル』と『ミス・サイゴン』が多く扱われ、『SHIROH』はメドレーでちょこっと触れられるだけなのは、やっばり不満でした。ちょっと寂しいけど、それが再演を続ける作品と、そうじゃない作品との差で、仕方ないのかもしれません。
でも、『ふたりシロー』じゃなくて、もっといい歌あったのにと、思うのです。

あっきーのトークは、またまた自由すぎてカオスでした。芳雄さんに甘えているのか、危険すぎて本気でハラハラしました。面白かったけど、芳雄さん、ちょっと本気で怒ってました?
夜の配信では、ちゃんとしていたと信じたいです。
と、またまた明日になりそうなので、ここまでにしたいと思います。
おつきあい、ありがとうございました。

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CONCERT THE BEST 帝国劇場

2025-02-22 23:51:00 | 舞台・コンサート
今日は、私にとって建て替え前の帝国劇場最後の日、でした。
お約束の写真も、これが最後ですね。
いつもは公演のポスターだけ撮っていましたが、今日は帝国劇場の看板も入れて撮りました。

人が多く、写真を撮るのも結構大変でした。
この看板とも今日でお別れ。

私が1番通ったのは2005年の『モーツァルト!』で6回。次が2004年の『SHIROH』の5回。
それまでは、どんなに好きでも一公演一回限り。複数回見るなんて贅沢だし、無理だと諦めていました。
でも、あっきーに出会って、あっきーのために帝劇に通い、他の演目にも通うようになりました。
あっきーと出逢わなければ、帝国劇場がこんなに身近な劇場になってはいなかったし、あっきー友とも会うことはなかった。
だから当然、Dプログラムです。
このコンサートが発表された時、チケット代のあまりの高さに躊躇しました。
でも、もしかしたら、5年後の新しい帝国劇場は、私が気軽に足を運べるような場所ではなくなるんじゃないか。そんな思いもあって、思い切ってプラチナ席にしました。

顔写真を登録しての電子チケットはドキドキものでしたが、入場はサクサク進みました。
もしかして、モギリより早かったかも。
新しい帝国劇場では、これがスタンダードになるのでしょうか?
スマホをサクサク使いこなせない私には、それだけでも敷居が高い。
記念品を受け取るためにあたふたして、係の女性に迷惑をかけてしまいました。優しくしてくださって、ありがとうございました。
記念品はグラスとTシャツと「国際ビルの物語」という小冊子。
今日のパンフレットやプログラム、それから掴み取った金テープと一緒に、大切にしたいと思います。


いろんなメディアでも紹介されていましたね。懐かしいポスター。
年代別になっていました。

私が通い詰めた『SHIROH』もあります!
懐かしい!

大きな到着板もあって、名前探しもしました。
最初にばっと目に入ったのが「松下優也」でした。なんか、運命的?
ぼーっと見ていても楽しいけど、本気であっきーを探したら、割と真ん中にありました。そこで規則性に気がついたので、芳雄さんも上の方で見つけました。
結構、楽しかったです。
到着板は写真撮影禁止でした。


今日の出演者。
アンサンブルさんに、懐かしいベテランの方のお名前があって、嬉しくなりました。
公演でも大活躍でした。

ここまで書いていたら、そろそろ日付が変わってしまいそうなのに気が付いたので、今日はここまでにします。
コンサートについては、また後日。

ずっとウルウルしていました、とだけ、書いておきます。


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ケイン&アベル

2025-02-15 00:58:00 | 舞台・コンサート
11日は、シアター・オーブで「ケイン&アベル」を観てきました。
松下洸平平さんのケインと松下優也さんのアベル。
ダブル松下ならではの魅力に溢れた舞台でした。
洸平さんはケインそのものだし、対するアベルも優也さん以外は考えられない。
洸平さんのケインも優也さんのアベルも、激しく、力強く、熱量高すぎ。
あっという間の3時間でした。

あの長い原作をどうやって舞台にするのだろうと思っていましたが、大胆に「スナップショット」でサクサク進めたことに驚かされ、原作のショッキングなシーンはバッサリカットされていることにホッとし、同時に、何となく物足りなさも感じました。
世界初演だから、まだまだこれから変わっていくのでしょう。

今回残念だったのは、二階席後方の端っこで、舞台は遠く、天井に近すぎ、三階部分が覆いかぶさっているので、圧迫感が半端なかったこと。見切れはなかったものの、小さな額縁の中を覗いているみたいで、フラストレーションが溜まって仕方ありませんでした。感動も2割くらいは削がれたと思います。
最前列の客席も視界に入ってくるので、あそことここが同じS席なのは許せないレベルだと思いました。
大きい劇場ほど見え方や聞こえ方はちがってくるので、もう少し細かい席分けをしてもらいたいと思います。
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二都物語のビジュアルが公開されました

2025-02-01 09:52:00 | 舞台・コンサート
先日、二都物語のビジュアルが公開されました。
まだ先だと思っていましたが、もうすぐなんですね。

私、とにかく「二都物語」が好きなんです。
12年ぶりの再演で、メインキャストがほぼ残っているのも嬉しいです。
「今は子供のままで」を、井上くんと浦井くんのデュエットで、生で、聴ける日がくるんですね。
チケット、当選していますように!

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今日は推し活始め

2025-01-04 20:34:00 | 舞台・コンサート
三が日が明けて、今日は推し活始めです

日本橋三井ホールでの「中川晃教Live Music Studio2025新春スペシャルライブ」に行ってきました!

ゲストの藤岡正明さんと有澤樟太郎さんは、ジャージ・ボーイズ繋がり
だから、ジャージ・ボーイズ・スペシャルメドレーは、大いに盛り上がりました
すごく楽しかったです

有澤さんはすごく力強い歌声なのに、トークはあっきー似で、そのギャップに好感が持てました
これからどんどん活躍して欲しいです
藤岡正明さんは、あっきーと息ぴったりで、
二人で歌った「I will get your kiss」は、すごく良かったです
とにかく楽しかった〜
3月のオンエアが待ち遠しいです

最後に、今日解禁の「ジャージ・ボーイズ」の告知があり、帰りにチラシをもらえました
驚きだったのが、前回フランキーの花岡さんが出演しないこと
小林唯さんと飯田洋輔さんが新加入なので、小林さんが新フランキー?
本当にそうなら、小林唯さん、快進撃ですよね
なんだか気になります

続報を楽しみにしたいと思います
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SONG WRITERS

2024-11-16 18:05:00 | 舞台・コンサート
今日は、クリエで「SONG WRITERS」を観てきました!
初演には行ったけど、再演は行かなかった作品なので、10年ぶりでしょうか?
もっと?
大まかなあらすじは覚えていたし、ああ、こんなシーン、あった!と、うっすらとした記憶はありましたが、こんなにドタバタしたお話だったっけ?と思ってしまったのも事実。
ギャク満載で、すごく軽くて、気軽に観て楽しめるミュージカルです。
何より、こんなあっきー,みたことないよね!ってくらい踊ります。
日替わりのギャグも多かったらしく,笑って台詞が言えなくなったシーンなんかもありました。(正直、それはどうなのと思わないでもない)
テーマソングの「ソングライターズ」をはじめとして、ポップで耳に残る音楽も多く、しかも、あっきーが歌うと、舞台全体の雰囲気も変わってすごく印象的でした。
疾走感溢れるダンスやアクション満載のステージングも素晴らしく、ハッピー・エンドの多幸感をお土産にお家へ帰れるミュージカルです。
クリクリ頭のあっきーもかわいかったけど、今回相葉裕樹くんがカッコよかったです。
スーツ姿も凛々しく、「SPY×FAMILY」だ!と思ったくらい。
ストーリーはツッコミどころ満載で、ちょっとチープな雰囲気も漂うのですが、何故、こんなにチケット苦戦しているんだろう?
劇中劇だということさえ頭に入れておけば、そんなに込み入ったお話ではないので、ミュージカル初心者でもオッケーですよ!
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うっかり買ってしまった

2024-09-09 19:54:00 | 舞台・コンサート
パンフレットとコスチューム・ベア。

赤いコートとジーンズの衣装が別売りだったので、ベージュの熊だけにしようと思っていたのだけれど、茶色じゃなくてモカって書いてあったので、つい。
かわいいからいいか。
バンツの後ろには,尻尾用の穴が開いていました。
パンフも買ったら、渋沢さんがお財布から出奔してしまいました。
恐ろしや、恐ろしや。
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モーツァルト!2024

2024-09-09 18:55:00 | 舞台・コンサート
題名を書いて、気がつきました。
私にとって、10年ぶりの「モーツァルト!」でした。
私が帝劇に通い詰めるきっかけは、初演の「モーツァルト!」であっきーに出会ってしまったことなので、帝国劇場のクローズド公演の中で、絶対観たい!と思ったのは、コレでした。

帝国劇場に来たら、必ず撮る写真。
これが最後ですね、きっと。

大激戦のチケット争奪戦で、なんとかとれた一枚。
昔は、平日のマチネなんかは空席も目立っていたのに、様変わりです。

今日のマチネ、ヴォルフガングは古川雄大さんです。
アマデは女の子。

新演出になって初めての「モーツァルト!」で、開幕前、舞台上の白いピアノ型のセットが??だったのですが、盆が回り出すと側面が階段や二階建てのセットになっていて、場面転換がスムーズになっていました。
映像効果も進歩していて、以前のセットは、随分シンプルだったんだなと感じました。

ただ、常時盆の上に二階建ての機構がのっているので、全体的に舞台が狭く感じられました。
二幕の「ここはウィーン」のシーンは、大勢の貴族たちが、なんだかごちゃごちゃしてるように感じました。
また、ブラター公園の場面は、奇術が縦置きになったせいで、なんだかつまらなくなりました。
馬車のシーンは、トイレの場面がカットされていてホッとしました、

一ヶ所だけ、えっ?と思ったのは、ヴォルフが最後に自分の血で楽譜を書こうとするシーン。
赤いハート型のイルミネーションが、ムーラン・ルージュにしか見えなくて、困りました。
そして、新曲のシーンは、私はいらなかったんじゃない?と思いました。

私はあっきーファンだから、古川ヴォルフにはびっくりしました。
すっかりあっきーヴォルフの耳になっているので、えっ?そこ、違うでしょ!と思ってしまうのです。
すごく感情的で直情的でワイルドなヴォルフは新鮮でした。

他にもいろいろありますが、とりあえず、こんなところで。
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二都物語再演です!追記しました

2024-08-07 15:30:00 | 舞台・コンサート
明治座で来年5月、「二都物語」再演です。
芳雄さんと浦井くんが「瓜二つ」という設定は、当時もかなり無理がありましたが、それを上回る感動があって、ぼろぼろ泣いた夏の日々を思い出します。
夏休みなのに、なのか、だから、なのか、帝劇の座席が埋まってなくて、チケット的には苦戦していた印象があります。
暗いお話だったことも敬遠されたのかもしれません。
もう、12年前ですか。
父親になった芳雄さんが歌う「今は子どものままで」が楽しみです。
またまだ先になりますが、楽しみにしたいと思います。

追記 2013年7月から8月にかけて、初演時の感想をあげています。
よかったら、ぜひ読んでみてください。
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ムーラン・ルージュ2024

2024-08-07 09:30:00 | 舞台・コンサート
今日は「ムーラン・ルージュ」東京公演の楽日ですが、私の「ムーラン」の楽は昨日でした。

少し早めに出かけて、三菱一号館のフォトスポットにやってきました。
周辺は再開発で生まれ変わって、すっかり風景が変わってしまいました。
この一角は、緑豊かなオアシスのようで、私の好きな場所です。
帝劇からは少し離れているので、初めて訪れました。

帝劇のドアもムーラン。
これでお別れです。

本日のメインキャスト。
ロートレックとサンディエゴ、ニニが替わりました。
台詞や演技はこの組み合わせの方が違和感を感じないので好きです。
そして、今年は全てさとしジドラーでした。
毎回繰り出すアドリブが楽しくて、大好きでした。
侯爵も全てKさんでした。
正直に言うと、台詞とか歌詞が変なところで切れるのが苦手です。
いらっとさせる悪役だからまあいいんですが、一枚くらい彼方さんが混じっていて欲しかった。
サティーンは平原綾香さんです。

楽なので、全員のパネルもご紹介。
チーム・エレファントだそうです。

今日の客席からの眺めです。
私より後方の席の方が、「嬉しい、こんなに近い!」と喜んでいらしたように、今回一番いい席だったと思います。
芳雄さんの楽がとれただけでもラッキーですが、正直、もっと近くで見たかったです。

楽らしく、初めから全開ノリノリで、ジェットコースターのように一気に駆け抜けて行った感じでした。
ヒューヒューも手拍子もアツめで、ついでにお笑いも多めでした。
多分、平原さんのサティーンだからでしょう。
すごくコミカルな「ムーラン」なんですよね。
平原さんは、泣いたり笑ったり、メリハリある喜劇的演技で、抑えた演技で悲劇性の濃い望海さんとは全然違います。
しかも、ジドラーに「お葬式で下品な歌歌ってね」という台詞が、すごくチャーミングに聞こえるのです。
同じストーリーであっても、喜劇にも悲劇にも感じられる。
不思議です。
芳雄さんのクリスチャンは、それぞれのサティーンの個性にうまく合わせて演じているのだなと思いました。
さすが、世界最高齢のクリスチャンです。

さて、今日の2幕のクリスチャンは闇が深く、ちょっと怖い感じでした。
ところが、フィナーレの場面で,銀テが芳雄さんの額に眉毛みたいにぺったり張り付いて、それがライトでキラキラ反射するというすごいことになってしまい、なんか、笑いを堪えるのが大変でした。
落ちるかな?と思って見ていたのですが、結局最後まで落ちず、さとしさんが剥がして、最前列のお客さんに渡していました。
やっばり、最前列羨ましい。

さて、ダブルキャストなので、昨日が楽の方たちから挨拶があり、盛り上がりました。
平原綾香さんの天然ぷりは昨年と変わらずで、国宝並だと思いました。
芳雄さんは体調を崩して休演されたことを振り返っていましたが、昨年のムーランの初演から、新作ミュージカルに3本立て続けに出演し、コンサートや司会など、休む暇なく走り続けていたのを思えば、休演2回で済んだのは、奇跡的かもしれません。
体力的には大変かもしれませんが、若者たちに囲まれてもそんなに違和感を感じないので、世界最高齢のクリスチャンの記録を更新して欲しいと思います。

久しぶりに長い日記になりました。
あと少しで、東京公演の千穐楽の幕が上がります。
甲斐さんのクリスチャンは、やっぱり今回も予算の都合で行けませんでした。
残念です。

再再演はあるよね?
芳雄さんが新しくなった帝劇で、世界最高齢のクリスチャンを演じる姿を見たいと思います。

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ムーラン・ルージュ7月25日マチネ

2024-07-27 15:07:00 | 舞台・コンサート
夏休みをもらって、2度目の「ムーラン・ルージュ」です。

前回と、ほぼ同じキャストでした。

井上クリスチャンです。
感情を揺さぶられる歌は、ちゃんと2階席にも伝わってきました、
あちこちで、鼻をすする音が聞こえていました。

私の席からの眺めです。
やっぱり遠いですね。
開演前は、「同じS席なのに」と、恨みがましく最前列の人の頭を眺めていました。
でも、視界を遮られることもなく、ダンスシーンの動きが良く見えて、2階でしか見えない眺めを楽しみました。
次は8月です。
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ムーラン・ルージュ2024

2024-07-13 17:21:00 | 舞台・コンサート
「ムーラン・ルージュ」2024年再演版、今日が私の初日でした。

仕事の大きな山は昨日で乗り越えたので、今日は大好きなミュージカル鑑賞です。
本日マチネのキャストはこちら。

本日のサティーン&クリスチャンは望海さんと芳雄さんです。
昨年はチケットが取れなかったので、嬉しい初見です。
公爵のKさんとニニの加賀さんも初めてなので、これでメインは全て網羅できました。

今日の私の座席は1階下手のブロック。
ちょっと遠い席でしたが、センター側の通路席だったので、見切れも視界を遮られることもなく、ストレスフリーで楽しめる席でした。
これが眺め。


望海さんと芳雄さんの組み合わせは、とても素敵でした。
雰囲気がすごく似ていて、見ていて違和感がない。
二人ともミュージカル畑の人間なので、歌詞がしっかり伝わって、ストレスを感じないのです。
芳雄さんはやっぱり上手いです。
2幕のロクサーヌからの流れは,やっぱり目が離せませんでした。
今日の狂気は、冷たい炎のイメージでした。
昨年の、若さで暴走するクリスチャンではなく、少し大人なクリスチャンに思えました。
無理して若々しく演じているのではなく、恋に落ちた男の可愛らしさや愚かしさが溢れていて、それが若々しく見えるのだと思います。


風車と象さん。
ムーラン・ルージュの世界は、とてもおしゃれで、露出の多い衣装や激しいダンスシーンにも関わらず、全くいやらしく感じません。
そこが魅力的です。

とりあえず、本日の感想です。

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CROSS ROAD

2024-04-27 10:18:00 | 舞台・コンサート
シアター・クリアへ行ってきました。
「CROSS ROAD」の再演です。

予定より早く到着したので、あっきー友から教えてもらったシャンテ3階で開催中の特別展示会を駆け足で覗いて気分をあげます!

結構力を入れてもらっているようで、大型パネルがドーンと並んでいました。

とりあえず、あっきーね。
この顔、あんまり好みじゃないんだが、悪魔だから、ま、しかたない。
楽にもう一度来るので、そのときにゆっくり鑑賞しようと思います。

さて、22年の初演版は、色んな意味で残念でした。
音響のバランスが酷かったことや、話がなんとなくとっ散らかっていたこともあるけど、なんてったって、最前列で観劇予定の公演が突然中止になったという真っ黒な思い出に尽きます。
だから、今回はリベンジです。

問題のアーシャ役は若手のホープ加藤梨里香ちゃん。
パガニーニーは相葉裕樹さんで、アルマンは山寺宏一さん。
信頼の組み合わせです。

さて、演出に手直しがあるという話だったのですが、もともと一度しか観ていないのと、記憶力が衰えてきたのとで、正直どこが違うのかよくわかりませんでした。
お笑い要素が増えていたかな、くらい?

前列の端っこだったせいかもしれませんが、オープニング曲はなんかモワモワして全然歌詞が聞こえないし、なんかいやーな予感。
でも、あっきーが小高い丘の階段から降りてくる演出でふっとびました。
そして、大きな違いに気がつきました。

あっきーは、端っこの席の私の方にまっすぐ微笑みながら降りてくるのです。 
(あくまで本人の感想です)

この勘違い目線は、階段の向きが斜めってこと?
  あ、盆だ!

舞台の雰囲気自体はかわらない(と思う)けど、十字型の小高い丘みたいなのが盆で回転することで、パガニーニーの邸や楽屋になり、場面転換がスムーズになっていたようです。
(あとでパンフで確認しました)

過去と現在を行き来するので、相変わらず小間切れっぽい印象は拭えません。
脚本が変わっていないので仕方ない。
それに、語られない時間のなかにあったであろうあれこれを想像で埋めていくのはたやすい。
でも、それでも、アルマンとアーシャが全く面識がないというのは、やっぱり違和感を感じてしまいます。
そして、一番大きな違和感は時間の経過。
血の契約から100万曲時間ってことなのでしょうが、アーシャだけは時間が止まっている感じなんですよね。
明るく元気なアーシャは加藤梨里香ちゃんにピッタリでいいんだけど、そこがちょっと不満だったり。

久しぶりに聞く「カーサ・ノスタルジア」に癒され、坂ケンさんの存在感に笑わされ、すっかり頼もしくなった相葉裕樹さんの大きな演技に目を奪われ、山ちゃんの老執事の愛に涙しました。

そして、舞台の上のあっきーは、不思議な存在感溢れるアムドゥスキアスでした。
初演より、お茶目で人間ぽい感じが強くなっていたような気がします。
帽子とニーハイブーツで階段を降りる姿は宝塚みたいでしたが、衣装のイメージがハエだというのを何かで読んでいたので、座っているとき、ブーツの前膝の部分が突き出たみたいに見えて、ちょっと笑ってしまいました。
舞台の真ん中にいるのをみると、やっぱり嬉しいです。

次は楽公演で、ダブルキャストが変わるので楽しみです。

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メディア/イアソン

2024-04-02 22:31:00 | 舞台・コンサート
31日は「メディア/イアソン」東京公演の楽日でした。

三軒茶屋の世田谷パブリック・シアターは、600席のこじんまりとした劇場ですが、緩やかな半円形の客席になっていて、平場を使ってギリシャ悲劇の上演にも対応可能な劇場です。
でも、今回は額縁舞台を使って、影絵のような幻想的な空間が立ち上がっていました。
全体的に少し暗い照明が、ギリシャの野外劇場を思わせ、物語のシーンごとに姿を変える月の、なんと美しかったことか。
「メディア」の物語はなんとなく知っていても、そのおどろおどろしさから、これまでちゃんと戯曲を読んだり、舞台を観たことはありませんでした。
この「メディア/イアソン」では、前半部分に「メディア」の前日譚が、わくわくするような冒険の物語とメディアのイアソンに対する強い愛が、描かれます。
メディアは、イアソンのために国を捨て、弟を殺し、全てを犠牲にして愛を貫いたのだから、イアソンの裏切りを許せない気持ちはわかります。
また、もともと巫女のような存在だったから、神への誓いを破ったイアソンは大罪人なのかもしれません。
とはいえ、子どもを殺すという行為はあまりにもむごたらしい。
そして、イアソンにとって愛する子どもを奪われたことは、自分が殺されるよりもずっと残酷な罰だったはずです。
メディアの復讐は、見事に果たされた。
けれど、去っていったメディアは、どんな気持ちだったのだろう?
それがわからない。

この物語の語り手は3人の子どもたち。
月の光に照らされた双子の兄と、幼い妹。
妹はあどけなく、それを見つめる兄は哀しいまでに優しい。
月の光から外れたところに遠くを見つめて双子の姉がうずくまっている。
月の光の中に立つ2人は、母に殺された子どもたち。
光から外れたところにいる姉は逃げ出して生き残り、その記憶を抱いたまま、暗い夜の中に生きている。
イアソンは「こんなふうに殺されるのなら、生まれてこない方がよかった」と子どもたちの死を嘆いたけれど、殺された方が生き残るよりも不幸だったとはいえない。

この、3人がすごい。
兄役の三浦宏規さんは、バレエで鍛えた身のこなしが優雅で靭く、ため息がでるほど美しいのです。
旗や大蛇や巨人を器用に操り、全く印象の異なるヘラクレスとメディアの弟役を演じ分けていました。
また、姉妹を演じる永野貴以さんと加茂智里さんも、何役も演じわけ、あどけない妹が一瞬にしてイアソンのおじさんに変わるのには驚かされました。
小物の受け渡しなども3人で助け合っていて、「カム フロム ウェイ」に通じるのも面白いと思いました。

今回、3階席からまず全体を眺めながら観て、その後、平場で前の人の頭に遮られながら観て、千秋楽は階段席でした。
それぞれみ見え方が違って面白かったです。

今回、ノンストップ2時間は、集中力の限界に近いものがありました。
メディア役の南沢さんの台詞回しが独特で、ものすごい早口で捲し立てるように長々と語る(怒鳴る)ので、結構しんどいです。

10年くらい前に、新進気鋭の演出家だった森新太郎さん演出の「幽霊」を観ました。
シンプルで象徴的な舞台装置と真っ白い衣装と照明の効果に驚かされたノンストップ2時間のイブセンでした。
面白い演出家さんだと思います。

芳雄さんを観に行ったのですが、芳雄さんの印象は果てしなく薄く,薄っぺらいイアソンは大正解かなと思いました。

やっと感想が書けました。









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カム フロム アウェイ

2024-03-28 19:50:00 | 舞台・コンサート


日生劇場の「カム フロム アウェ」のマチネ公演を観てきました。
劇場のロビーには、大きな世界地図。

いつもならキャストボードがあるのですが、今回は見当たりません。

その代わりに、物語の背景を解説するボードが隣に並んでいました。
この物語は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの裏側で起きていた真実の出来事を描く、1幕ノンストップ100分のミュージカルです。
すごくテンポが早いので、ざっと目を通しておいてよかったです。

日生劇場名物、ストーリーを象徴するリスのジオラマ。

このミュージカルは、テロのために行き場を失った38級の飛行機たちを受け入れた、カナダのニュー・ファンドランド島のガンダーという小さな町の住人たちと、遠くからやってきた乗客たちとの人種や言語や宗教をこえた心のふれあいの物語。
それが伝わってくると思いませんか?

この作品は、安蘭けい・石川禅・浦井健治・加藤和樹・咲妃みゆ・シルビア グラブ・田代万里生・橋本さとし・濱田めぐみ・森公美子・柚希礼音・吉原光夫(50音順)の12人の豪華なキャストが100の役を演じ分けます。
それぞれ主役を張れる方々ですが、その12人が、場面場面でアンサンブルになって、コーラスや大道具の移動も行っているのです。
万里生くんは、ケビンというゲイの役から、アリというイスラム教徒の乗客に早変わりをします。
禅ちゃんは、イギリス人のニックと現地人のダクという、性格の異なる、でも愛すべき二人の男性を演じわけています。
浦井くんは動物の声も演じていて、笑い声を誘っていました。
女性陣がアンサンブルに徹する時には、オーラを消して、メインに復帰するとばっと華やかになるのもすごいなと思いました。

開演前は写真撮影できました。
椅子とテーブルと木々だけのシンプルな舞台おお装置です。
中央近くの折れた2本の木は、貿易センタービルの象徴だそうです。
今回、GS席のA列というちょっと遠いけど、眺めのいい席でした。
この物語には同時多発テロという、大きな悲劇を背景にしているし、その後の復讐の連鎖の記憶やガザの現状など、いろんなことを考えさせられる劇ですが、観終わった後の感覚は爽やかで明るく、希望を感じられるものでした。

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