今日は私の「フランケンシュタイン」の初日でした。
日生劇場のロビーには、大きな写真パネルがお出迎え。
初演の時も、こんなパネルでした。
再演でエレン役が変わってしまったのは、個人的に残念です。
でも、ビクターとアンリのベアがそのまま残ってくれたのは、嬉しいです。
今日は、あっきーと小西遼生さんのペア。
あっきー友と一緒に観劇してきました。
「フランケンシュタイン」は、正直ものすごく辛いので、ひとりで見ていると、それこそ「孤独」に押しつぶされそうになります。
だから、一緒に幕間におしゃべりができて本当に良かったと思いました。
ありがとうございました。
小西さんのアンリは、怪物として生まれ変わった時の動きがものすごくリアルなのです。
まだ、ちゃんと神経がつながってなくて、不自然に手や足を動かす、あの不気味な動き。
痛いだろうに、痛いという感覚さえなくなったみたいに折れ曲がる腕。
一幕の頭にあのものすごい演技を見せられると、ドキドキします。
なんか、茶々子のナッキングを思い出して、辛くなりました。
それくらいリアルな怪物ぶりで、身体能力が高いんですね、きっと。
私の中ではビジュアル系でしたが、歌も力強くて、なんかもう本当にすごかった。
そして、小西アンリは、ビクターを優しく見守るアンリでした。
だから、怪物になり、ビクターから裏切られ、邪悪な人間の悪意に痛めつけられる姿が本当にかわいそうで。
それから、私が今日気になったのは、ビクターはずっと「アンリ」と呼びかけるのに、怪物になったアンリは、「私の創造主」と呼んで、「ビクター」とは呼ばないんだよね?たしか。
「ビクター・フランケンシュタイン、私の創造主」みたいな突き放した呼び方はしてたけど。
アンリは「君の夢の中で生きる」ことに満足して死んでいったのに、怪物として生まれ変わらされ、人間に絶望し、創造主に復讐する。
しかも、その復讐は、ビクターに「孤独」を思い知らせること。
なんだか、やりきれません。
救いがなさすぎる。
さて、アンリを怪物にしてしまったあっきー・ビクター。
「生命創造の歴史が始まる〜」とか、超難曲をかっこよく朗々と歌い上げて、もう、それだけで十分満足なんですが、冷静に考えると、すべての不幸は、この人のせいなんですよね。
なんだろう、ちっともかわいそうだと思えません。
被害者面してるけど、実はすべての黒幕。
二幕のジャックの方が、まだマシかもしれないと思ったりする。
ただし、これはあっきージャックだからで、柿澤ジャックの執拗さは、本当にみていられませんでした。
加藤君が、「カッキーさんのジャックは、憎しみを覚えるジャック」と言っているのを聞いて、そうだよなあと激しく納得しました。
まあ、そんなこんなで、私はまだビクターを掴みかねています。
でも、やっばり歌はいいのよねえ。
もう一度、次は加藤アンリの回を見る予定なので、今日気になったのところを、しっかり確認したいと思います。
みんながアップしている書き初め。
私的には、「熊おいしい!」がツボ。
笑えるシーンだったけど、怪物の絶望やラストの北極に通じる台詞でもあるから。
あっきーは、やっばりあっきーだよね。
久々に長くなりました。
基本的には、初演の時の感想とあまり変わらないかも。