唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

軒づけ/持参金    

2006年03月12日 | 落語
桂枝雀さんのDVDです。

軒づけは素人が浄瑠璃をゲリラ的に辻々の家でやって・・・という話です。
落語家は落語をやるためにいろんなことを知らなくちゃいけないんですね。講談とか浄瑠璃、歌舞伎・・・名前を聞いたことはあっても、それがどういうものなのかよくわからない・・・ではいけないんでしょうね。ある程度をそういうことも知っておかないと・・・そういう意味では何でも屋ですね。もっといえば、江戸時代の風俗をよく知っていないと、お話に深みが出ないんでしょう。タバコのしぐさひとつでも、何でそういうしぐさをしているのかの裏づけがないと本物には見えないだろうし。いやあ、大変だ。軒づけの話はまったくしてませんが・・・

持参金は、番頭さんが急に必要になったから借りた20円を今日中に返してくれと言われ、おなかに子どもがいる人を持参金の20円目当てにその日のうちに結婚しちゃたという話ですが、翌日、番頭さんが20円が必要なわけを聞いていくと、なんと!!!という話です。女性のあつかわれ方にちょっと違和感はありますが、それさえ気にしなかったら面白い話です。その当時は恋愛結婚なんて少なかったのかな?

その隣では・・・

2006年03月12日 | ほか
林家染丸師匠のテレビをやっていた隣では船の話をしていました。はじまる前にちょっとだけ見たんですが、戦争中に沈められた船を全部写真なんかで展示している博物館なのかなあ・・・そういうのをやってる人の対談みたいのなんですが・・・

ブラジル丸とかアルゼンチナ号とかいう豪華客船も軍に持っていかれちゃって、空母とかにされて、色も灰色に塗りかえられちゃうらしいんですけど、アルゼンチナ号が引き上げられたときの写真には横に白い線が薄く残っていて、それが商船のしるしだったそうで、それをみて涙したと言う話は船も犠牲者だったんだなあと・・・思いました。

猿後家

2006年03月12日 | 落語
NHKで、早朝から日本の話芸の再放送をやっています。
今日は林家染丸師匠が猿後家という演題をやっていました。師匠のHPで1ヶ月前に紹介されてて、楽しみにしていたのですが、昼のやつはすっかり忘れていて夜寝る前にふと思いだして、朝起きて観たわけですけど・・・(タイマー予約も面倒なので・・・おきる方が面倒か?)

左上の天気予報や時間表示が気になりましたが、まあ、途中で「地震がありました」とか、「だれだれが逮捕されました」みたいなのが入るよりはましかな?とも思いました。

このお話は、猿に似ている後家さん(未亡人)が猿と言われると怒っちゃうというシンプルなはなしですが、奈良へ行ったときの話をその後家さんにするところは重要なところだと思いました。

長々と説明するんですけど、それがテンポがよくないと途中で聞く側も飽きちゃうし、かといって、こういう説明をしましたと省略して片付けちゃったら話の弾みで「猿」と言ってしまうところが説得力がなくなってしまうのでしょう。そこに噺家の技量が問われるところですね。

途中で「へえ」とリズムをつけたり、一回ちょっとした冗談を入れて流れを止めたり、飽きさせないような工夫も感じました。

奈良といえば、多くの人が行った事ある場所でもあるので、映像を思い出させながら聞いてもらうようにするのも大事なのかなあと思いました。

そこで面白かったのが「猿」という言葉を言わないように生き物の話は出さないようにと、あれだけいっぱいいる鹿の話も出さなかったと番頭さんに話すところは思わずぷっとなってしまいました。