唐茄子はカボチャ

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銀河英雄伝説 Vol.2

2010年06月23日 | アニメ
銀河英雄伝説 Vol.2 [DVD]

徳間書店

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第5話「カストロプ動乱」
第6話「薔薇の騎士」
第7話「イゼルローン攻略!」
第8話「冷徹なる義眼」

ゼッフル粒子というのはおもしおいですね。火器厳禁の白兵戦を余儀なくされるという設定。なんたらの首飾りの攻略もこれでした。
ガンダムでは、レーダーを使えなくするミノフスキー粒子というのがありましたが、この「粒子」というもののおかげで、近代兵器を無能にする口実を与えてくれます。

イゼルローン攻略は内部から乗っ取るという、アニメではみんながやる手口ですが、もし、ローゼンリッター(だった?)の部隊がいなかったら、どうしたのでしょうか。勝利の保証は、あのレストランで確実になったわけだけど、その偶然がなかったら、どうしていたのでしょうか。
あのレストランで、考えついた策だったのでしょうか。
イゼルローン攻略は、うまくいきました。その結果、ミラクルヤンと呼ばれるようになるわけだけれど、オーベルシュタインは、すべてにおいてヤンの上をいっていました。
ヤンはたまたま上官がけがをしたから才能を開花させられたけど、あのとき、同じような形でオーベルシュタインが指揮をとっていたら、結果は違っていたかも知れません。
そして、ヤンはあそこで人生を終わっていたかも知れませんね。

今回のヤンの成功には、偶然、まさに奇跡が重なったともいえるかもしれません。ミラクルヤンの異名はだてじゃない。

キルヒアイスはきれいすぎる。戦争をしておいて、その正義感はなんだろう。
やはり、宇宙戦、大規模な艦隊戦というのは、人の死が見えないところからくるのだろうか。
テレビゲーム感覚で、人の死が見えないから、逆に、あんな綺麗事を通そうとしたのかもしれません。
甘いかな…というよりは、認識不足なんじゃないのかな?今回無血開城させたとして、それが何の意味があるのでしょうか。そのあとも艦隊をひきいて戦わなければいけない運命を選んでおきながら、その判断は、ないでしょう。自軍を減らしたくないという理由からならわかるけれども。

ヤンも同じですね。
トゥールハンマーを使いました。この物語での戦いは、大規模な艦隊戦で、戦えば大量殺戮は当たり前です。トゥールハンマーが虐殺・・・軍人を殺しているうちはそんなこと言われる筋合いじゃない気がしますが・・・。向かい合っている敵に対してそれを使うことが果たして虐殺なのでしょうか。しかも、あの兵器は、せめてきたものに対する反撃力です。本当の抑止力です。
ヤンの怒りが、何となくうわっ滑りな感じがします。

辞表をすぐに撤回するのも、やはり、人を殺すことに対する憤りが辞表の理由ではないということがわかります。
ジェシカさんの言葉は、そういう意味では、ヤンの本質を見抜いている人の発言だったのかもしれませんね。

とか言いながら、結構楽しんでみてますけどね。