唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ふしぎなキリスト教  / 橋爪 大三郎,大澤 真幸 / 講談社

2012年06月16日 | 
ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)
橋爪 大三郎,大澤 真幸
講談社


ユダヤ教とキリスト教の関係、キリスト教と他の宗教との違いなど、ぶっちゃけた感じで対談しています。信者の皆さんにはちょっと聞き捨てならん!みたいなところももしかしたらあるかもしれないけれど、結構なるほどって思うところがあって、信じるというところからのアプローチでないので、自分にとっては入りやすいです。

三浦綾子さんの本だと、神に対して疑問を持つこと自体がいけないこと、という感じで一刀両断されるところを、神(GOD)と人間との関係で、なぜ神が絶対なのかもユダヤ教の歴史からも語ってくれています。
安保条約にたとえて、守ってもらうかわりにへりくだってしおらしくしているのと同じみたいに言ってるところはなるほどって思いました。もともと安保が日本を守るためのものかどうかは別としても、アメリカに従属する日本の姿が思い浮かんできて面白い。だから、矛盾があっても、それに対して文句を言ってはいけない。神もアメリカも絶対なんだということですね。

つらつら読み進めていって、結構入ってこない文章がありましたが、なんとなく、この題になっているキリスト教の不思議が少しだけわかったかな・・・というか、よんでも少ししかわからない自分が不思議なのかも。

キリスト教の神が創った「自然」は、神の作った「物」としてみるので自然科学を発展させることになり、法律的なものも縛りがないから民主主義を発展させる土台にもなったことなどが書かれていて、なるほどと思うところもあって。違ったらごめんなさいね。

実際にキリスト教が全体の流れになっている地域で哲学的な考察をするときにキリスト教的な発想というのはあると思うし、人間は良くも悪くもその環境に影響を受けるものなのでそれは理解できるんだけど…
なぜかマルクスが出てくるとちんぷんかんぷんになってくる。マルクスは神を否定しておきながらその手法はキリスト教的だということを言ってるんだけど、それをなぜ否定的にとらえるのかがよくわからない。「宗教はアヘン」という言葉にすごくこだわっているし、お金の偶像化のこともなんとなく否定的にとらえているのは、なんかしっくりこない。

マルクス自身がその時代の人間であり、ヘーゲルやそのほかの哲学者や経済学者などなど、そういったそれまで人類が築きあげてきたものを受け入れて発展させようとするマルクスのアプローチからすれば、キリスト教的であってもちっともおかしくないと思うのだけれど、なんか、マルクスだって所詮キリスト教の一派なんですみたいな感じに受けたのはなんなんですかね。

2人がよほどマルクスが嫌いで意識的にそうしているのか、ただ無知なのか、それとも、自分が無知なだけなのか。読み違いか?マルクスが出てくると、おかしくなる気がしました。

あと、カタカナ文字がちょくちょく出てくるのと、漢字にふり仮名が少ないのが・・・

宗教を知るには、宗教の教えだけでなく歴史的背景も大事なんだと思いました。旧約聖書や新約聖書の成り立ちや宗教と国家の関係、歴史的背景がわからないと、理解したことにはならないようです。
宗教という観点から歴史の教科書に書いてあった出来事がどういう意味を持つのかを整理できると、歴史がまた面白いかもしれません。
いろいろこの本でも説明してくれているんだけど、あまりにも自分はしらなすぎると感じました。

ステキな金縛り

2012年06月16日 | 映画 さ行
ステキな金縛り Blu-rayスタンダード・エディション
クリエーター情報なし
東宝



深津絵里さんがとても素敵でした。はまりました。だから、とても楽しく最後まで見ることができました。

周りの役者さんたちが、有名な人たちが無駄にいっぱい出てて驚きです。イベント的な感じですかね。それが映画全体を明るくしてますね。

大笑いはしないけれど、思わず笑ってしまって、そのあとにそんなにおかしかった?と冷静に振り返ってしまいました。雰囲気が良かったんでしょうね。