先日入ったAmazonプライムで、「日日是好日」という樹木希林さんが出ている映画を見ました。その中で出てくる茶掛けの言葉が
「不苦者有智」です。
全文は「遠仁者疎道 不苦者迂智」
読み下すと
「じんにとおきものはみちにうとし、くるしまざるものはちにうとし」
意味は「思いやりのない人は人の道に疎く、苦を超越した人は悟りの智慧を持つ」だそうです。
まあ、これだけで終わるとお寺かな?と思いますが、
実は「おにわそと ふくはうち」と読むそうです。語呂合わせですね。上手いこと言うもんです。
出典を調べてみましたが、「江戸時代の儒学者の言葉」というのがありましたが、具体的に誰なのかの記述がなく、また何という本に出てくるのかも書いてありませんでした。
また、江戸時代にできた落語の「一目上がり」というのもありましたが、出てくるテキストとでてこないものもありイマイチ不明確でした。私としては、落語に軍配を上げたいところです。語呂合わせなら儒学者より落語家ですよね(^^;
おりしもキメツブームで鬼が話題になることが多いですが、タイムリーなことにもうすぐ節分です。節分について考えてみることもいいかもしれません。
希林さんの映画は、「万引き家族」とか「海街ダイアリー」を見ましたが、なんともいい味を出していました。機会があればどうぞ。
茶事って日本の文化ですね。
結構難しいように思えますが、それなりの意味があって分かれば楽しいもの。
この他に、自然との営みをそのままに暮らして居られ、風が吹けば木の葉が落ちる・・・というナレーターのも好きです。yu-tyubuで観られたけど、今もあるかしら。
高齢のご夫婦を、樹木さんが訪問されたりして、あれは心にズンと来ました。その時点で、ご主人は亡くなられていました。