時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

『ザ・ライト』

2011-10-26 23:27:20 | 映画・海外ドラマ


リアル版エクソシスト。
ポジション的には元祖『エクソシスト』より『エミリー・ローズ』に近い。
娯楽性では『エミリー・ローズ』より随分上をいっている。
反面、あれほどの陰鬱さはない。
これはおそらく名優アンソニー・ホプキンス効果によるものだろう。
見る側としては、ホプキンスの狂気には多少免疫がついているので、
ある一定の恐怖は担保できても、想定を超える恐怖にはなりづらい。
そこが『エミリー・ローズ』より恐怖感で劣ってしまう点ではないだろうか。
私的には若き見習い神父マイケルの一貫した懐疑的態度に共感した。
一方にこうした冷めた視線があると作品に真実味が生まれる。
頭から「ありき」ではリアリティを得ることはできない。

★★★
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北杜夫

2011-10-26 18:22:38 | 読書


北杜夫さんがお亡くなりになられた。
享年84歳。
北さんの小説は初期の作品を数冊読んだ。

『楡家の人びと』
『どくとるマンボウ』シリーズ
『あくびノオト』
『天井裏の子供たち』

などである。
北さんの小説は優しさとユーモアに溢れている。
読んでいるだけで幸せな気分になれた。
自身の躁うつ病の話や厳格だった父の話もユーモラスに語られている。
昆虫の話や遠藤周作さんとのエピソードも面白かった。
遠藤さんのユーモアを、的のど真ん中を貫く剛速球だとすれば、北さん
のはふあふあと漂う風船のようなユーモアだった。
時間を置いてもいつまでも余韻の残るユーモアだった。
北さんのことだから、きっとあの世で『どくとるマンボウ天国記』を執筆さ
れることだろう。
私も何十年か先に読まさせて頂く日を楽しみにしている。
コメント (2)
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最古の詰将棋

2011-10-26 01:15:08 | 将棋


時は慶長七年(1602年)。
作者は初代大橋宗桂名人。
後陽成天皇に献上した詰将棋五十番『象戯造物』からの一問。
なんてついかしこまった言い方になってしまいました。
400年以上前の詰将棋とはいやはや恐れ入ります。
見た目簡単そうなのを選んでみました。
現代詰将棋と多少感覚のズレがあるのでかえって難しい面もあります。
なにより実戦型詰将棋というのが魅力です。
コメント (6)
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