Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

新しい仕事

2007-07-21 09:29:24 | イギリス

英国に来て、これはビジネスになるんじゃないか、と思ったことがいくつかある。

1.(日本→英国)衣料品店の開店:ユニ○○のような安くて(その値段に合った)質の良い衣料品店を開くことは、かなり本気で何とかなるのではないかと思うのだが。ロンドンに出来たユニ○○の業績はどうなっているのだろう?海を挟んだ隣国フランスでもかなり値段と質の見合った普段着が多く売られているのに、英国はなぜ。。。レストランと一緒?

2.(英国→日本)クリ・・・のドーナツを日本でもっと普及させる:これは冗談。クリ・・・の戦略だろうから。でも、あの商法は利益を最大化しているのだろうか?

3.(日本→英国)Windsorでケーキ屋開店:昨日言及したような素晴らしいパティシエの方のお店はロンドンでないと成り立たないと思うが(おそらくこちらで作るとコストがケーキ1つ2000円は下らないと思われる)、昨日作ったカトルカールのようなシンプルケーキのお店ならば、このWindsorでもやってゆける?

昨日のカトルカールを食しました。う~ん、美味しい。このきめの細かい食感は、お店のケーキでもなかなか無いよ、と相変わらず自画自賛(証人が居ないのが残念だ)。それにしても、英国に来たら体型が変わる、と冗談で言っていたのが少しも冗談ではなくなりつつある今日この頃である。さて、新しい仕事でも始めて少し痩せようか?

追伸:昨日私のHERMES靴をお釈迦にした雨があちらこちらで被害をもたらしているよう。先週の土曜日に訪れたStratford-upon-avonは水浸しだ。


自画自賛

2007-07-21 00:43:31 | イギリス

昨夜は、同僚がdinnerに招待してくれた。同僚の旦那様特製ラザニアだった。パスタ大好きの私は、思わずお腹が蛙になってしまうほど頂いた。その時に、その旦那様のお誕生日が8月17日と伺ったので、それではお誕生日には御礼にケーキを焼きましょう、なんて大風呂敷(私にしては)を広げてきてしまった。

こちらに来てまだオーブンを使ったことがない(なんて、自分の家のオーブンだって3年住んで1度しか使っていない)。それに第一、知り合いの超有名パティシエの方が、イギリスは良い材料が揃わないから美味しいケーキを作ることはできない、と仰っていらしたことを思い出した。彼が出来ないのに、私にできるはずはない。確かに先日家族が買ってきた卵は黄身が小さく色も薄く(色と栄養価には関係がないとは聞いているけれど、決して美味しそうには見えない)、これはダメだ、と思っていたのだった。

でも、約束は約束。先日同僚(男性)がお嬢さんとマフィンを焼いた、と聞いて、自分も何か作りたくなってプリントアウトしておいたカトルカールのレシピを取り出し、必要な材料を道具類も含めて仕事帰りにTESCOで購入。ハンドミキサーや計量器も結構安かった(って本来幾らぐらいなのか見当もつかないが)。一方、篩はザルに取手がついたようなものしか見当たらなかった。実家で使っているような取っ手を握ると粉が篩えるようなものは専門店にでも行かないとないのだろうか。

さて、材料は揃った。竹串まで売っていたのは感動だった。準備万端、と思いきや、家に帰って計量器を取り出すと、電池は別売り、と書かれていた。やられた~!20時過ぎてはいたけれど、近所のちょっと怪しげな(?)お店へ急ぐ。ありました乾電池。はい、3.99ポンド。しかし冷静に考えてみると、3.99ポンドって、1000円超えているじゃない!

とにかく準備は整った。さて、この後は、理系の私にとっては簡単な実験みたいなもの。さくさくっと手順に沿ってケーキ作りを進める。と、難関が。。。オーブンである。使い方が分からない。説明書を取りに行く。英語だ(当たり前)。日本語ならば一目で分かることが、英語だと時間は掛かるし、自信もない。どうやら2つのレバーを回すだけでよいらしい。予熱が必要だから、と、とりあえずレバーを回す。あ、電気がついた。大丈夫だ。

と別の作業をこなし始める。と、どうも体が変な感じがする。んんん。。。オーブンから変なにおいがする。別に入れてはいけないようなものは入っていない。空焚きがいけないのかな?でも予熱はしなくちゃいけないし。。。だんだん息苦しくなり、脈が速くなる。慌てて家中の窓を開ける。一旦オーブンを止める。そうだ、換気扇を回していなかった。換気扇を回してもう一度スイッチを入れるが、やっぱりダメだ。諦めてとりあえずオーブンを止めて生地を作る作業を進めた。うーん、綺麗な生地じゃあないの。ここで作業を止めるわけには行かない。

生地が出来上がる。型に流し込み、オーブンに入れ、意を決してオーブンのスイッチを入れて、台所の窓を大きく開け、換気扇を最大に回し、台所のドアを閉めて避難。さて、どうなるか?

台所のドアはガラス戸になっているので食卓からオーブンの中が良く見える。こうしていればそれ程息苦しくもならないし、なかなかいい塩梅だ。あ、焼けてきた、焼けてきた。ドアの隙間から甘い良いにおいがしてくる。さて、そろそろ出来上がり。

息を止めてキッチンに入り、オーブンのスイッチを止め、オーブンを開け竹串を刺し、生焼けでないことを確認して、一度避難。息をしたら、網の上にケーキを取り出し、それをひっくり返し、水分でケーキがぐちゃぐちゃにならないよう、敷いていたクッキングシートを外して網の上に。うわぁ、美味しそう。オリーブオイルを使ったカトルカール、やっぱり普通のものより軽く仕上がっているみたい。上の焼けた部分がぱらぱらと剥がれたので、ちょっとつまんでみると、さくさくとした食感。やった~、成功!!

Dsc00206 明日の朝ごはんが出来た。本当は同僚にも見せたいけれど、きっと月曜日までには跡形もなくなっていることだろう。パティシエの方が仰っていらしたのは、本当に繊細なお菓子を極めたレベルに作るときのことなのだろう。一般の家庭で作る、簡単なお菓子はイギリスでも美味しく作れるようだ(って、ビギナーズラックかも)。今度はお誕生日ケーキを念頭に共立てスポンジケーキに挑戦してみようかしらん(調子に乗りすぎ?)。