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Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

座席と響き:ドゥダメル with LA@ロサンゼルス、ウォルト・ディズニーホール(その3)

2009-11-08 19:00:00 | Gustavo Dudamel

あっという間にLAでの3回目のコンサートを迎えた。今日の席は毎日LAフィルに電話をして入手したリターンチケットで、日本で言えばA席に当たる1階正面の一番奥の席。再び壁際というところは残念であるが、これまでの中では一番音響的には良いはずの席である。

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そう思って聴くからなのだろうか、音の聴こえが違うように思われる。大音量になるところなど、全身に音が降ってくるようで素晴らしいし、残響もこれまでの中で一番良く聴こえる。ベルリンのフィルハーモニーには及ばないものの、なかなかいい。このホールはどこに座るかでかなり聴こえが違うような気がする。ベルリンのフィルハーモニーは例えば舞台横の席でもとても良い残響を聴くことができたが。

昨日までのウィーケストリンク、フルートは、演奏会の開始前舞台上で1st2ndが合わせの練習をしている。良い心がけだ。それでも気になる部分は残っているのだが、練習していた合わせの部分は綺麗なハーモニーを聴くことができた。

合唱は、立ち上がるタイミングについて疑問に思っている。ドゥダメルが決めるのか合唱指揮者が決めるのか知らないが、立ち上がりながら既に声を出さなければいけないタイミングはいかがなものか、と思う。その前の切りの良いタイミングだと何もしないで立っている時間が長すぎる、ということなのだろうか。

1日目で挙げたDie Irae91小節目からのAllegro Sostenutoは勿論、Dies Irae冒頭からもドゥダメルの得意な場所(同じテーマは後にも2回ほど出てくる)で、指揮台の上でジャンプしたり、両手を大きく広げて大の字になったり、観ていて楽しい。ジャンプのタイミング、滞空時間、勿論きっちり音楽に合っている。運動神経が良いのだろうな。これこそDVDを作るべきではないか。それで世界中のドゥダメルファンが老若男女この振りを真似る。何と平和的(健康的)なことか!

今日は素直にスタンディングオベーション。もしかしたら、昨日も一昨日も同じように、あるいはもっと良く聴こえていたのかもしれない。定点観測が重要なのか。出来ることなら、最高の席で定点観測したいものである。LA市民、羨ましいぞ。


リターンチケット:ドゥダメル with LAフィル@ロサンゼルス、ウォルト・ディズニーホール(その2)

2009-11-08 01:00:00 | Gustavo Dudamel

LAフィルではチケットリターンは原則認めない。原則、というのはDonationという形であればチケットを返却できるのである。しかしDonationでは一般人にはあまりチケット返却のMotivationにならないと思われる。

6日の席に満足できず、7日の席が6日の席の並びであったことから、より良い席を求めて当日券の列に並んだところ、列には開演30分前で20人くらいがいた。幸い6日よりはよいと思われるチケットを入手でき、持っていたチケットも、列で知り合った人に譲ることができたが、果たしてホールに入ってみると、S席にあたる音響的に素晴らしい席やドゥダメルの指揮ぶりを見たい人(私?)にはうってつけの席が10席以上も空席のままであった。

これはチケットリターンの仕組みが悪いとしか思えず、思わずLAフィルにMailを送った私であった。ちなみにBarden-Bardenでは10?の追加料金を購入時に払えばチケット返却権を得られる。またザルツブルク音楽祭ではチケットがSold outになった場合、チケット返却を認めている。こういうシステムならば主催者(LAフィル)が負債を負うことなく、逆に多くの収益を得ることが出来るのではないか(米国のシステムでこういうことが認められないのかなどは分からないが)。

とにかく、一人でも多くの人がドゥダメルの素晴らしい演奏に触れられるよう、LAフィルには配慮してもらいたいものである。彼の音楽は人の人生を変えてしまう力すら持っているのだから。