Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

アウリン四重奏団-最終日@ウィグモアホール、ロンドン

2010-04-06 01:30:00 | コンサート

アウリン四重奏団、最終日はOp.18-4、Op.135、Op.59-2。

Op18-4はなぜそんなに聴いたのか覚えていないけれど、とてもなじみのある曲。冒頭、セカンドがもう少しリズム感良く入ってもらえると良いな、と思っていたけれど、掛け合いのうちに皆良い感じに落ち着いていったような気がした。

全体的にアウリン四重奏団の演奏は良くも悪くも落ち着いていて、The Lindsaysを思い出させた。私はベートーベンの四重奏曲についてはAlban Berg、Amadeus、The LindsaysしかCDを持っていないので、非常にアバウトな感覚ではあるけれど。アウリンはThe Lindsaysに似ていて、またこのThe Lindsaysは英国ではとても評判が良い(ちなみにOp.135の英国推奨CDはThe Lindsays盤である)ことは、アウリンがこの3日間おじさま方の好評を博していることを説明しているのかもしれない。ちなみに個人的にはこの3つの中ではAlban Bergが一番しっくり来る。アウリンにしてもThe Lindsaysにしても、おじさま方ほどには評価できない。

Op.135は、聴きながら最後のピアノソナタ(Op.111、第32番)を思い出していた。結局、ベートーベンって天才だったのよね。最後のピアノソナタもそうだけれど、殆どジャズというか。ショスタコーヴィッチの弦楽四重奏曲を聴いて驚いたことも、実はもうベートーベンがやっていたことなんじゃないの?と(結局いつも同じことを思うのである)。

今日もアンコールはハイドン。昨日も思ったことだけれど、私にはアウリンはハイドン向きでベートーベンではない-ので、アンコールでハイドンを聴けて良かった。