コペンハーゲンから戻り、休む暇もなく(って遊んでいるだけだけれど)ウィグモアホールへ向かった。
今日はイアン・ボストリッジ&アントニオ・パパーノでAll Schubert program。
Widerschein, Der Einterabend, Die Sterne, Schewanengesangで、昨年EMIから出されたCDと同じ。
歌曲は正直、時々眠くなることもあるから、少々強行旅行のすぐ後、とても心配だった。しかし、CDよりさらに感情移入したようなボストリッジに、眠くなるどころではなかった。
朗々と歌う歌唱法は、本来のドイツリートとは違うのかもしれないけれど、純粋に美しいものを聴いている感じがして好きだ(ドイツ語が分からないので、彼の発音が上手いのか下手なのか評価できず)。また、特にAufenthalt、Der Atlasといった曲は、激しい歌いっぷりに、彼は殆どその命を削って歌っているのではないかと、心配にすらなった。
パパーノの伴奏-CDより弾けていないように思うのは、気のせいだろうか。Abschiedのスタッカートとか、もう少し軽快に弾いて欲しいのだけれど。パパーノは指揮者としては凄いと思うが、ボストリッジのピアノパートナーとしてはドレイクのほうが好きかも。ドレイクはボストリッチを支えるお兄さん、という感じだが、パパーノは背が低いこともあって、最後ボストリッジに殆ど抱えられ、会場の笑いを誘っていた。
月曜日も同じプログラムだけれど聴きに行ってしまう私。でも、これ以上ボストリッジの命削りに加担してはいけないような気も。。。