旧市街から、地下鉄と路面電車(22または23番)を乗り継ぎ、Prazsky hrad(プラハ城)で下車。
徒歩2~3分で城内に入る。Informationでチケットを購入する。プラハ城、聖ヴィート大聖堂(カテドラル)、聖イジー教会、黄金の小道など、全て回るには4~5時間程度かかるらしい。小さなコースを購入してみたが、小さなコースを購入するよりはカテドラル(無料)だけでよいと思われた。
カテドラルで有名なのは、何といってもミュシャのステンドグラス。確かに、色使いも素晴らしく、絵も綺麗だ。でも、ガラスに普通に絵が描かれていて、色ガラスをカットして小さな枠に一色ずつはめるモザイク様の通常のステンドグラスとはちょっと違う。他にも美しい像やパイプオルガンもあって、無料公開には深謝である。
この週末UKはBank holidayで3連休。思い立ったが吉日、とばかりプラハに旅立った。街の見た目はFranceのLyonに似ている。屋根の色が茶系で、街の中央を大きな川が流れているからだろうか。食事などにはウィーンの影響、人や気候には北イタリアと似たものを感じた。スリに注意!ということだったが、とにかく安全で清潔(LondonやParisに比べて)な街だった。
欧米(フランス人など)の団体旅行客が非常に多かった。勿論、日本人、韓国人の団体旅行客も居たが。西洋人はよく、日本人の「団体旅行客」を揶揄するが、彼らだって同じじゃないか。言葉が通じない、不案内な国では、誰だって団体で行動したくなるんじゃないか?
2008年5月21日。Palais des Beaux-Arts de Bruxelles。
Lim Changhan (Korea)
Jules Massenet : Ce breuvage pourrait me donner un tel reve
Giuseppe Verdi : O carlo ascolta
Charles Gounod : Oh sainte medaille
Gioashino Rossini : Sois immobile
Maurice Ravel : Chanson romanesque
Guiseppe Verdi : Per me giunto
Elizabeth Bailey (UK)
Vincenzo Bellini : Eccomi in lieta vesta
Gaetano Donizetti : Ah! Tardai troppo
Walfgang Amadeus Mozart : Et incarnates est
Leonard Bernstein : Glitter and be gay
Szabolcs Brickner (Hungary)
Gustav Mahler : Regelge ? Um Mitternacht
Benjamin Britten : Royaute
Giacomo Meyerbeer : Pays merveilleux
Giuseppe Verdi : O, figli
Pyotr Tchaikovsky : Kuda, Kuda
エリザベート王妃国際音楽コンクール、今年は声楽部門。Final初日を聴いた。
舞台-コンクール特有なのだろうか。オケも緊張している風(指揮は大野和士)。これだけ多様な曲を弾かなければならないのは気の毒だ。ショパンコンクール等で同じピアノ協奏曲を繰り返し弾かされるのと、どちらがイヤだろう?
Finalist達-このdemandingなことで知られるコンクールでは、選ばれるまでFinalのリスト(何を歌うのか(弾くのか))を知らないらしい。それを1週間で準備して、舞台では続けざまに気持ちを切り替えながら歌わ(弾か)なければならない。各々きちんと自分の特徴(長所)を引き出す曲をLastに選曲していて感心。
聴衆-すごい。プログラムに結構皆メモっている!素晴らしい演奏にはブラボーを惜しまない。
ARTEというTV会社がライブ放送をしていた(http://www.cmireb.be/fr/p/2/8/15/72/televisie.htmlこのサイトからvideo/liveの視聴可)。休憩時間に見たら、なぜピアノやヴァイオリンに強い日本人がFinalに一人も残らず、韓国人が強いのか(今回Finalに2人の韓国人が入っている)?という議論をしていた。解説者は、日本人は技術には優れているが(=歌は技術だけじゃない←他の楽器もそうだと思うけれど?)。。。教育システムも違って、韓国ではかなり早いうちから海外で研鑽を積むものが多い、みたいな事を言っていた。業界に関する知識がないのでコメントできないが、そうなのだろうか?
「王妃」と冠されている通り、ファビオラ王妃もご臨席。偶然到着が同じタイミングだった。ドレスと共布の大変美しい碧いシルクのスカーフをされていらした。会社の重役の女性と雰囲気が似ている。とても素敵な方だった。
2008年5月18日。昨日に引き続きLondon Wigmore Hall。
Viv McLeanピアノリサイタル。
Johannes Brames : Three Intermezzi Opus 117
Johannes Brames : Two Rhapsodies Opus 79
Franz Liszt : Six Consolations S 172
Franz Schubert : Sonata in B flat major D 960
なんといってもシューベルトの出来が素晴らしかった。第二楽章はこれまで聴いた幾多のD960の中でも出色の出来。Schubertの天才も素晴らしいが、それを表現しきろうと苦労を重ねる演奏家には何時も脱帽する。
それにしても、良い演奏を聴くと、やはり自分で弾きたくなる。絶対無理だけれど。
演奏会が終わったのは10時少し前。でも、外はまだ少し明るい。
2008年5月17日。London Wigmore hall。
Quatuor Ebene(http://www.quatuorebene.com/fr)。訳すと「黒檀四重奏団」!?
Joseph Haydn : String Quartet in G minor Op. 74 No.3 "Rider"
Anton Webern : Slow Movement
Anton Wevern : Six Bagatelles Op. 9
Framz Schubert : String Quartet in D minor D. 810 "Death and the Maiden"
これまた偶然見つけた演奏会。先日ローザンヌでベジャールバレエを見たとき、音楽はバレエよりストイックだと思ったが、今夜の演奏はかなりエキサイティングで、Schubertの演奏などはかなり色気を感じた。Schubertもこんな風な若者だったのだろうか。
Schubertのいくつかの作品はこの上なく悲しく美しいと思ってしまうが、それは彼の32年というあまりに短い生涯に対する聴き手の勝手な思い入れなのだろうか。
2008年5月11日。London Barbian。
Schoenberg: Die gluckliche Hand
Matthias Pintscher: Osiris
Bartok: Duke Bluebeard's Castle
Conductor: Pierre Boulez
Mezzo-Soprano: Michelle DeYoung
Bass: Peter Fried
Orchestra: London Symphony Orchestra
青ひげ公、Friedも良かったけれど、DeYoungは本当に素晴らしかった。演奏会形式だったが、彼女には情景が浮かんで見えているかのようだった。
Boulezは既に80歳を超えている。スコアを見ながら、適切に指示を出していた。
バービカンに来るたび、英国の聴衆は大人し目だと思っていたけれど、今日は流石に皆でスタンディングオベーション。
一つだけ、自戒の念も込めて-ヴァイオリンはパート練習をしないと、出だしと終わり、Bowingの乱れが結構目立つ。
2008年5月10日。ロイヤルオペラハウス。
Simon Boccanegra (ver. 1881) Giuseppe Verdi
Simon Boccanegra : Lucio Gallo (Baritone)
Amelia : Anja Harteros (Soprano)
Fiesco : Ferruccio Furlanetto (Bass)
Gabriele : Marcus Handdock (Tenor)
Paolo : Marco Vratogna (Baritone)
Pietro : Krzysztof Szumanski (Bass-Baritone)
Conductor : John Eliot Cardiner
Operaはいつも、
「ばかな」
「何故気付かない??」
「何故がまんできない??」
な設定が多い。
それが変わることの無い人間の性なのか。
振り返ってみれば、自分の人生もそんなものかもしれない。