アウリン四重奏団、今夜はOp.18-6、Op.130とOp.133(大フーガ)。
Op.130が始まった時の音を聴いて、これは期待できるかも?と感じた。しかし、やはりこの曲は難しいのだろう。全体としていっぱいいっぱいという印象。弾けていないわけではないけれど、ごちゃごちゃした感じが残ったまま。チェロは音が外れて-と思ったら、C線が狂ったらしい。オケなら他人が弾いている間に直すなり、楽章が終わるまで弾いている振りをするなり(私だけ?)対応できるが、1パート1人、しかもベースとして曲を支えるパートが無いのはつらい。ごめんね、ずれた音がするたびに見てしまって。
ごちゃごちゃ感は、大フーガにも引き継がれてしまった。終了時、会場からはおじさんたちの熱いコールが飛び出したが、個人的には今日のコールには同意しかねる。
どちらかといえば、アンコールに演奏されたハイドンの「日の出」からアダージョがカルテットとしての一体感もあり、演奏として美しかったと思う。ベートーベンにもこのくらいの余裕をもった演奏が必要ではないか。
結成から20年以上を過ぎて、皆少し技術的には衰えが出始めているのではないか、と思ってしまうが。。。明日のOp.135に期待しよう。