rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

アメリカは建国の精神に戻り、中国は小国家連立の連邦になるのが真の繁栄につながるだろう

2009-12-16 23:18:42 | 社会
米中の2大国による世界統治のもくろみへの批判を時々書いていますが、前にも述べたように私はアメリカのグローバリズムと中国共産党が嫌いなだけで、米国と中国そのものは世界の中でも好きな国々でありそれぞれの国に友人もいます。ではそれぞれの国がどのようなあり方であればより望ましいかを備忘録の意味も兼ねて勝手に書き連ねておきます。

米国は欧州の旧世界に対する新世界として、古い格式による人種、身分、宗教にとらわれずに己の才覚によって自由に生きる事ができる夢の国として建国されたと認識しています。だから米国人になるには現在はいろいろと制限がありますが、原則は米国憲法の精神を尊重し、それを順守することを誓うことで十分なのです。建国当時は「人間」は「白人」だけで有色人種は人間ではなかったのですが、現在は肌の色に係わらず同じ人間として扱われることになっています。だからアンチテーゼである新世界「米国」が現在のようにテーゼたる旧世界をグローバリズムの名のもとに支配したり変革したりするのは本来の建国の主旨からは反することであって、米国は米国一国で完結していなければいけないのです。回教、仏教、ユダヤ教その他旧世界には様々な宗教や身分制度、歴史に裏打ちされたしきたりがあってそれでよいのです。そしてそれを不服とする個人は米国に移民をしてそこで個人の才覚で生きてゆくのが本来の姿でしょう。米国の存在自体が一つの世界であることに意義があるのであって、米国がまるで旧来の世界支配を試みた各帝国のように世界を支配してしまうことは本来あってはならない自己矛盾といえるでしょう。

米国がいまだに州ごとに軍隊を持っているのは、国家(米国)が各州の自治を侵す事がないようにするためです。その信用できない国家が他国を侵略するなどというのは自国の州の自治を侵す以上にあってはならないことです。アメリカが建国の精神をなくしたのは米西戦争のあたりからですが、特に20世紀になって巨大金融資本が力をもってからが一層帝国主義に拍車がかかったように思います。世界中の旧世界の優秀な人達が夢を持って米国に渡ろうとするような国に一日も早く戻って欲しいと願います。

一方中国は単一民族が支配する統一国家で千年帝国を築いたことなど歴史上ないことが明白であるのに、漢民族(客家?)の支配する共産党が周辺の少数民族を強権で支配して統一帝国を築こうとしています。90年以降の悪しき資本主義路線に目覚めてからの大国嗜好は文革時代に「走資派」と断罪されて殺されていった数千万の犠牲者達にどう顔向けするのかと思うような堕落ぶりです。

中国のような国は「強権でまとめてゆかないとばらばらになって却って外国から侵略や支配を受けることになるのだ」というのは現在の支配者達に都合が良い言い訳であって、各民族はそれぞれの伝統や好みで生きてゆく方が幸せであるに決まっています。「日本は中国に取り込まれていた方が、ロシアやアメリカから干渉を受けないから幸福なのだ」と言われるのと同じで、「大きなお世話、お前にも干渉されたくないぞ」というのが現在中共に侵略されている各民族の本音であることは明らかです。

中国という土地とそこに住む13億の人々が今後も消滅しないことは明らかですが、現在の共産党独裁支配のもとでの偏向した資本主義が今後も繁栄を続けるというのは素人の私にも「うそだ」と判ります。こればかりは副島さんが何と言おうと「無理なものは無理だ」と断言します。人間というのは圧制の下で永久に耐えられるものではない位のことが何故わからないのでしょうか。各民族の自治を大幅に認めて、自由選挙のもとでの連邦制国家に上手に路線変更してゆければ中国の未来は明るいと思いますが今のままでは三千年の歴史が繰り返すだけだ位のことはわかるでしょうに。

上記のような国々になった場合、現在の支配者、権力者の一部は困るでしょうが、一般の国民で困る人はいるでしょうか。
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