米国製水上フロート機ボートOS2キングフィッシャーの英国海軍版を作りました。キングフィッシヤー(カワセミ)はカーチス・シーガルの後継機として1938年最新技術で翼を設計された単葉機として開発され、フィラデルフィアの海軍工廠で製造されました。フラップとエルロンを同時に活用して高い揚力を得られるよう工夫され、空冷星形プラットアンドホイットニー450馬力エンジンを搭載していました。機首と通信士用の後席スカーフリングマウントに装着した7.62mmブローニング機銃を装備していました。最高速度は275km、航続距離は1,400㎞、295kgまでの爆弾、爆雷を装着可能でしたが、主に偵察、救難任務、訓練に用いられました。英国には約100機が引き渡されて哨戒、救難任務などに使用されました。大戦後半からは後継であるカーチス・シーホークに変わられ、1944年まで使用されました。
模型の元になった実機とAZ model 1/72 OS2U kingfisher
モデルはチェコのAZモデル製で、金型は比較的新しいものの東欧のプラモデルらしいアバウトな作りであり、それなりに形を整えるには工夫が必要です。パーツは55個で陸上型も作成可能ですが、本来のフロート機で作成。英国海軍2種とオーストラリア海軍のデカールが入っていました。フロートの策や手すり、ピトー管などは自作が必要です。乗員は付いていないのでハセガワ製を流用しました。前任のカーチス・シーガルと後継のカーチス・シーホークを並べてみました。大戦中の飛行機発達の歴史が分かる感じです。
上面エクストラダークシーグレーとダークスレートグレーの迷彩、下面はスカイ
後継のカーチス・シーホークと前任のカーチス・シーガル
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます