2020年7月のブログです
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原田マハさんの短編集『さいはての彼女』(2013・角川文庫)を読みました。
原田さんの小説を読むのは初めて。
旭川の本屋さんでいい本はないかな、と眺めていたら、北海道本のコーナーに置いてありました。
本の帯に、疲れた心にビタミンチャージ!、とあって、じーじもビタミンが欲しくなりました。
しかも、写真を見ると、すごい美人ちゃん。
美人恐怖症のじーじでも魅かれてしまいます(?)。
4つの短編小説からなりますが、どれもが北海道に関係した小説で、どさんこのじーじには見逃せません。
仕事に疲れた頑張り屋ウーマンさんなどが主人公ですが、ここに耳の不自由な少女が絡んできます。
みんなが格好よすぎるところが少しだけ欠点ですが、今どきのキャリアウーマンや少女たちがよく描けています。
そういった主人公たちが、あることを機に、仕事中心で置き忘れてきた何かに気づく瞬間を、とてもうまく切り取っています。
あるいは、何かをきっかけに、人生の大きな決断を下すさまがいさぎよいです。
女性のほうがいさぎよいのかもしれません。
読後感はすがすがしいです。
ビタミンチャージ!です。 (2020.7 記)