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渡辺一史『北の無人駅から』2011・北海道新聞社-北海道を読む

2024年01月15日 | 北海道を読む

 2015年のブログです

     *

 本棚からまた北海道の本を見つけました。

 渡辺一史さんの『北の無人駅から』(2011・北海道新聞社)。

 4年ぶりです。

 北海道の六つの無人駅にまつわるエッセー集です。

 じーじが特におもしろく読んだのは釧網本線の茅沼駅の文章。

 前回は読み方が浅かったのか,今回もまったく新鮮に読めました。

 いい本はこういう楽しみがあります。

 絶滅寸前だったタンチョウにかかわるいろいろな人々の行ないや思いなどが綴られていて,考えさせられます。

 また,いちどは絶滅をしてしまった新潟のトキなどとの対比についても書かれていて,こちらも考えさせられます。

 そして,自然保護や生活や開発,動物との共存など,表面的でない深い思索と地についた取材と考察が見事です。

 北海道新聞は北海道の地元の新聞ですが,なかなか硬派で,北海道に旅行をした時は愛読をしています。

 今後も良い記事と書籍を発行していってほしいなと思いました。      (2015 記)

     *

 2024年1月の追記です

 家裁調査官の仕事をしていた頃、出張で無人駅を利用することが時々ありました。

 無人駅なので、駅前からバスが出ているようなことも少なく、たいていは当事者のお宅まで歩きましたが、雨や雪などの時には苦労しました。

 仕事を終えて、無人駅に戻っても、自販機などがないところもあって、持参の水を飲んだりして、列車を待ったものです。

 しかし、そんな無人駅でも、列車通学をしている高校生が必ずいて、感心をしました。

 無人駅と通学列車は、高校生にとってはとても大切な存在であることを実感しました。

 天気が悪い時などは大変でしょうが、そういう苦労は後で必ず生きてくると思います。

 頑張れ!高校生。  (2024.1 記)

 


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