弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設13年目!
本ブログがKindle本に!「アマゾン 三色眼鏡」で検索!!

【知財記事(特許庁リリース)】審査の質に関してのユーザ評価調査

2024年04月08日 09時41分33秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
曇り空☁の@湘南地方です。

すっかり季節は移ろい、春の空気ですね。
部屋で活躍する空調機器が暖房から空気清浄機へとバトンタッチして久しいです。

さて、掲題の件
毎年特許庁は調査の質についてのアンケートを実施し公表しています。

実際問題、実務に携わっていて
「それってあなたの感想ですよね」
と言いたくなる通知を審査官から頂戴することもあります。

その数(割合)は本当に極一部であることは事実ですが、
正直予定外の通知を受け取ると、アセります。
予見可能性が我々代理人の生命線なわけで、そのための研鑽も一応積んでいる、にもかかわらず
予想外の結論をぶつけられると、専門家としての自信が揺らぎそうになるのもさることながら
クライアントに対してのご説明に非常に困る。

まあ、だから審判制度があり、審取制度があるわけですけども。
「遠回り」で時間とコストを要してしまったお客様にはなんとも申し訳ない気持ちになることもあります。

人の振り見て我が振り直せ。
自分のスキルセットも、今一度見直すべき時期ですね。春ですし。

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【乗っかってみる】「お任せ」の功罪

2024年04月03日 08時53分53秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
曇り空が重ためな@湘南地方です。

さて、どんなネタ書こうかな…と思ってたら
同業の先生お二方がたまたま同じようなテーマでそれぞれ本日ブログを上げていらしたので、
乗っかってみることにします♬

・千葉の弁理士ブログ  -特許や商標等、お客様の「モヤモヤ」を「スッキリ」に!-
悩ましい言葉「先生にお任せ」

・弁理士アッカーの運まかせ人生
お客様のタイプ

どちらも、
“あるある…”と読みながら思わずつぶやいてしまいました。
特定のクライアント様の顔を思い浮かべたりしつつ(笑)

よく「ドリルを買う人が欲しいのは『穴』なのだ」という話を聞くと思うんですけど、
じゃあ特許事務所にご相談に来る方が欲しいのは何なのか…? というのを改めて考えてみたく。

クライアントが欲しいものは…専門的な知識? 第三者目線? 確かな事務手続き? 物書きとしての労働力?
…こうやって書いたものって、全部「こちらが提供できるもの」=「ドリル」の方なんだよなぁ、と。

じゃあ「穴」は?
…じつは、ご相談にいらっしゃる段階では“何が欲しいのか明確じゃないけどご相談にいらしている” 
というケースが多いように思います。

なので、「一緒に『穴』を探す」というのが、我々に求められている姿勢かな、と。
もちろん経験上、
"あ、その場合だったら対応策はAかBですね。それぞれメリット/デメリットは…"といったように
readymadeな「穴」をご案内する場合もありますし、
“うーん、どうしたらよいんでしょうね…”と一緒に頭を抱える場合もあります。

で、
まだ「穴」を探している段階で“お任せ”と言われてしまうと、そりゃ困るなぁ、というのが本音です。
こちらも何を正解(少なくとも許容範囲内)と考えているのかを測りかねている時もありますし。

「穴」の候補が見つかり、それぞれの利害得失も概ね共有できたところで、どれにするかは”お任せで”というケースもあります。
その場合、私は必ずそれぞれの選択肢が孕む「リスク」から説明します。
後で“きいてなかったよ!”とならないように。暗に”お任せ”にせず、そのリスクの定量評価をクライアントにお願いします。
そこは、弁理士サイドにはわからないことなので。
(もちろんお付き合いの長いクライアント様の場合、事業に与えるインパクトをある程度推測することは可能なのでそれも織り込んでお話しますが)

「案件」という同一の事象を、クライアント/弁理士 それぞれの立場から違う目線で見ているので、
そのこと=目線は違うんですよ ということは都度都度伝えつつ、でも「私が社長だったら…」という見解も示す。
そんな風に間合いを近づけたり遠ざけたりして「焦点」を合わす作業を繰り返す。
その中で、「あ、通じてるな」と思ったら、後は“お任せ”いただいても大丈夫かな、と思うのです。

なんだか長々書きましたが、答えが一つじゃないものを売っているので、
クライアント様との距離感やクライアント様自身の経験によって対応は変わってくる、というのが実際のところかと思います。

とまあ、今日はそんなところで。
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【知財記事コメント】知的財産活用事例集「知恵を『稼ぐ力』に~100社の舞台裏~」

2024年04月01日 08時50分31秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
朝は雨が降っていましたが今はもう上がっています、@湘南地方です。

始まりました2024年度。
節目っちゃあ節目なので、色々体制見直しつつ前に進んでいきたいと思います。

さて、日本商工会議所が掲題の事例集を発表。
この手のものは特許庁も弁理士会もその他の団体も発行していて、それぞれに気づきがあって面白いのだけれど、
本当に十人十色ならぬ「100社100色」で。

ただ、それが本当に良いことなのか?と疑問に思うこともないではなく。
一般的な知財活用のセオリーを踏襲した上で、さらにその上の取組みをしている事例と、
一般的な知財活用のセオリー「未満」のところを改めてやっている事例と、が混在しているとも思える

…いや、ベクトルとしてはどの会社も「活用して事業を高めていこう」という方向性なのでその点については何も異論はないのだけど、
「知財」というものが以前よりも普遍的になってきているのだから、その活用法の浸透もより急ピッチで進めていく必要があるんじゃないかと、
かつて“過疎地区”だった知財村の住民としては思うわけです。
観光客が来て喜ぶんじゃなくて、それこそ「関係人口」を増やしていく施策を打っていかなければなあ、と。

まあ、一住民として魅力あるコンテンツを少しずつ輩出していこうと思いますよ。はい。

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【知財記事(主に商標)】税関における知財侵害品の差止状況

2024年03月13日 09時21分57秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
青空果てしなく広がる@湘南地方です。
♬こ~ころはブルースカーイブルー♪
…わかるあなたはきっと関西人。

なお、当職は今朝食べたハスカップの汁がYシャツの袖に飛び、
応急処置をしたもののシミとして残ってしまい別の意味でブルーです。。

ま、それはさておき掲題の件。
3年ぶりに差止件数が3万件を超えたのだとか
ソースはこちら

侵害品の品目にも「トレンド」があるようで、
今年度は「タバコ」「喫煙用具」「浄水器等の家庭用雑貨」が激増した模様。

仕出し国は相変わらず中国が全体の約8割と圧倒的(件数ベース)、文字通りけた違い。
次いでベトナム、韓国、台湾。

面白かったのが…というと不謹慎なのだろうか、「差止回避工作」の工夫の数々。
立体商標が登録されている椅子の一部の形状を布で隠してみたり、
ブランドロゴエンブレム部分にシールを貼ってみたり。。
…その努力を別のベクトルに向ければよいのに、と思ってしまう。

統計からも、
模倣品の輸入差止には、商標権による保護が即効性があることが示されているかたち。
模倣の態様をある程度想定して権利を取っていくことも、ブランド防衛のためには重要な知恵になってきている。




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【知財記事(商標)】大谷翔平を商標出願!?

2024年02月28日 08時56分39秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
快晴の@湘南地方です。
放射冷却、ってやつですかね。朝やたら寒かった🥶


さてさて、今日はこんな記事。

(FNNプライムオンラインより引用)
=============================
メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)の名前が、意外なところで話題となっている。

中国の企業が、「大谷翔平」という名称を商標申請しているという。

その企業に話を聞くと、驚きの答えが返ってきた。

“大谷翔平”を商標申請した中国の企業:
「野球選手ですか? それはよく知らないです。偶然かもしれませんね、偶然」

あくまで「偶然の一致である」と主張した。
(以下略)
=============================
(引用終わり)

で、実際に中国の商標データベースを検索してみた。



なるほど、国際分類25類(被服等の分野)について「大谷翔平」が出願されている。
出願日は2023/12/13。

で、記事の中では
“「もともと私が自分で作ったブランド名が“大谷”です。そのあとに自分で2文字を適当につけたんです。たぶんどこかで“翔平”という文字が見えてつけたのかもしれません」と回答した。”
とあるので、「大谷○○」で同一出願人が何かしら権利取得しているのかも検索してみた…が、
この出願人による「大谷」関係出願は検索の限り「大谷翔平」1件のみ。。ちなみに「大谷」絡みでの出願登録は451件。

まあ、真に受けて検索してみる方もしてみる方だけど(笑)
しれっと出願しておいて木で鼻を括る回答で煙をまく回答、というのはもはや何回みた光景か、と。

真似されるのは「有名税」、的な言い方を昔からされるけど、
本件は文字通りタダ乗りされている状態で、看過は良くない…と利害関係のない第三者として勝手に思ってしまう。
有名なスポーツ選手の名前はそのまま商品名として採用されるケースもあることから、
初動で結構ちゃんと対処しておかないと後々予想外の障害になってしまう可能性もある。
…とはいえ大谷翔平本人にしてみればグラウンド外からいきなり飛んできた球。
こんなのいちいち相手にしてらんないよなぁ、と思う。

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【知財記事コメント(プレスリリース)】特許庁×QuizKnock

2024年02月26日 09時04分36秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
雨上がり、快晴の@湘南地方です。

さて、2月最終週の月曜日。細かい時間も大事にしながら進めていかなければなりません。
といいつつ、今日はこんなリリースについて。

学校では教えてくれない 特許クイズ

…いや、むしろ「学校で教えてくれよ」という気はしている。
金融リテラシーと知財リテラシーは、学生の間からある程度身につけてないといけないんじゃないかなぁ、と。
今学校で学ぶことがムダだとは思わないけど(何がきっかけでその人の人生が変わるかなんてわからないから)、
大人になって知らないと困ることの一つではあると思うんだよなぁ。

呼ばれたら何時でも講師やりに行きますよ~(笑)
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【知財記事(著作権)】漫画のタダ読み被害 に思う。

2024年02月09日 07時49分45秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
トンネルの中@上野付近 です。
今日は🚅新幹線で移動中。

金曜日。何とか今日を乗り越える…!

さてさて、今日はこんな記事。

(日経電子版より引用)
=========================
海賊版の漫画ただ読み被害3818億円 2023年、民間調査

出版社などでつくる一般社団法人ABJ(東京・文京)は6日、海賊版サイトによって漫画が「ただ読み」された被害額が2023年に約3818億円に上ったとする推計結果を明らかにした。22年(約5069億円)から2割以上減ったものの、新型コロナウイルス禍直後の20年(約2100億円)を上回った。

文化庁の海賊版対策に関する会議で公表した。ただ読み被害はコロナ禍の巣ごもりを機に拡大し、21年にはピークとなる約1兆19億円に上った。その後、大手サイトが相次ぎ摘発されたことで縮小傾向にある。
(以下略)
=========================
(引用終わり)

コロナとともに一気に被害額が増え、大手サイトの摘発+コロナ禍の収束とともに“巣ごもり需要”の著作権侵害も減少…ということですかね。
それでもなお3800億の被害…この被害額推計ってどんな基準額によるんだろう?
記事では日本語版よりも外国語に翻訳されたものが多い、とされている。
侵害の発生地はどこなのだろう?
ちょっとそのあたりの情報が曖昧だなぁ、という印象の記事。

ともあれ、クリエイターとユーザー、保護と利用のバランスを通信技術が揺るがしている一例でもあるわけで。
こういうサイトの摘発にこそAI活用すればよいのでは?と思ってしまう。
というのと、電子書籍の価格設定ってやっぱりよくわからん。
自分でも一冊出しているけど、KDP(Kindle Direct Publishing)なので幾らにするかは出版サイド=私の裁量だった。

書籍というものの本来的な性質として、読んでみないとその価値が判らないわけで。
買い手が購入するかどうかは、厳密な意味で「費用対効果」をそこまで考えて買うわけではない。
いわば購入タイミングの「ムード」。

利益配分も、出版される書籍や出版社によってまちまちで。
先日もとある書籍の出版企画の打ち合わせに出席したけど、いわゆる「印税」の水準が本当にまちまちだな、と思ったし。
出版形態が昔と変わっているのなら、クリエイターと中間業者(出版社、電子書籍の運営会社)の利益配分は見直して然るべきじゃないかな、と思う。

文化的所産に関する売買なので、価値の感じ方も人それぞれ。
値付けは売り手がするもの、というのは商売の基本の基本なわけですが、
その基本が成り立つのは買い手側からみてその値付けに一応の信頼感があるからで。

一般の商材流通にあっては卸売の存在感が薄くなって久しいのだけど、
出版分野はそうでもないのかな。
まあ、有名な出版社さんから専門書を出す、ということ自体がひとつのブランディングになる、
という側面もどうやらあるようだし。
けど、「出版させてあげますよ。お金は取りますよ。」なんてオファーも過去にはあったりして、さすがに鼻持ちならないな、と思ったことも。

…本筋からだいぶ議論が逸れた。
何が言いたいかというと、
この記事からは、「漫画家が血のにじむ努力の果てに生み出した魂の結晶をただで読むなんてけしからん!」
という気持ちになるのだけど、
そう話は単純ではなくて、海賊版を撲滅したら漫画家さんが潤う、という話でもないんじゃないかなと。
そもそも論としてクリエイター側がもう少し手厚く保護を受ける方法ってないのかな、と感じた次第。
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【知財記事(特許)】母思いの高校生の特許

2024年01月29日 14時14分40秒 | 知財記事コメント
こんにちは!
日中は春のような暖かさの@湘南地方です。

先週も札幌はなんやかんや気温は高めだったし、
やっぱり全国的に暖かい冬なんですかね。

さてさて、今日はこんな記事

(神戸新聞より引用)
===================================
風邪の母、薬服用の姿に「もっと効率よくできるはず」 芦屋の高校生が便利な錠剤ケース開発、特許を取得

効率的に錠剤を保管して服用できるケースを開発したとして、通信制のN高校2年、神吉佳佑さん(17)=兵庫県芦屋市=が特許を取得した。風邪をひいた母親が複数の薬を市販のケースに一回分ずつ分けている姿を見て、もどかしい気持ちになったのがきっかけだった。トレードマークの白衣に身を包み、認知脳科学の研究に励む。

(以下略)
===================================
(引用終わり)

中1のときに貯金で3Dプリンターを買うくらいの、良い意味で「マニア」な高校生。
明細書見てみた。
思ったよりも考えこまれていて衝撃。
飲み忘れ防止のために、カレンダー様に並んでいるボックスにその日服用分の薬を入れることが可能な薬保存箱、
とか過去にみたことがあって、そういう類だと思っていたら全然違ってやけにメカニックだった。

「もどかしい気持ち」の根底には母親に対する思いやりがあった、のだと思う。
どこかの頭痛薬みたいだけど、半分が優しさでできている特許、ってのも悪くない!?

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【知財記事(著作権)】棋譜は公表された客観的事実

2024年01月23日 10時12分30秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
雪もやみ晴れてきた@札幌です。
こうなると、白雪による太陽光の反射で窓の外がやたら明るくなる。

今日は昨日と真逆。午前中はひたすら書き仕事、昼はZoomMTG、夕方からは面談です。

さてさて、今日はこんな記事

(日経電子版より引用)
============================
将棋チャンネル側に賠償命令 棋譜動画削除巡り地裁判決

将棋のタイトル戦の棋譜を盤面図に再現した動画配信が著作権侵害だとして削除されたのは不当だとして、男性ユーチューバーが、棋戦を中継する運営事業者「囲碁・将棋チャンネル」に対し約340万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が16日、大阪地裁であった。


判決は「動画は著作権を侵害していない」と指摘。「利用された棋譜の情報は、対局者の指し手や挙動であり、公表された客観的事実」とした。
(以下略)
============================
(引用終わり)

「棋譜は、著作物ではない。」という判断と捉えてよいですわね。

何を客体と捉えるかによるけど、
動画それ自体の場合、
「動画は映画の著作物」→「著作物としての実質的同一性はない」で非侵害、ということは記事中で書かれている。
上記引用した個所は、「棋譜の情報」自体はどうか(=著作物か?)という点に言及しているもの。

まあそりゃ、野球のスコアブックが著作物でないのと同様に棋譜も著作物ではないわな。
ただ囲碁や将棋の場合、棋譜それ自体が多くのファンによる関心が集まるところ=経済的価値が発生するところでもあるわけで。
とはいえ著作権法は別に経済的価値の保護のためにある法律ではない(というたてまえ)から、結論としては納得。
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【知財記事(商標)】「SUPER"DRY"」、「Superdry. 極度乾燥(しなさい)」に訴えられる(英国のお話)

2024年01月17日 08時53分21秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
今日も快晴、今日も乾燥! な@湘南地方です。

疲労がだいぶ蓄積していたので、昨日は運動して早めに就寝。
おかげで体感できるレベルで今朝は身体が軽い…頭痛はまだちょっと残っているけど。

さて、掲題の件。
舞台はイギリス。
「Superdry」というイギリスでは有名なアパレルがあるらしい。
(「極度乾燥(しなさい)」という謎の訳文がセットでついているロゴマークが印象的…VOWみたい)

で、サッカーチームのマンチェスター・シティのトレーニングウェア(ファン向けに販売されているグッズ)に
本物と同様、スポンサーマークとして日本のビールの「SUPER"DRY"」ロゴが入っていたので
これに対して権利行使に及んだ、というものの様子。

JIJI.COMより引用)
==============================
アサヒビールとロゴ酷似? 人気アパレルがマンC提訴―英

【ロンドン時事】英人気アパレルブランド「スーパードライ(Superdry)」が、アサヒビールの「スーパードライ」を使ったロゴが商標権侵害に当たるとして、アサヒとスポンサー契約する英サッカーチーム、マンチェスター・シティー(マンC)に対して訴訟を起こしたことが12日までに分かった。英メディアが報じた。

(以下略)
==============================
(引用終わり)

イギリスでの訴訟なので、イギリスでの商標権は日本での商行為については関係が無い。
(どの国で行為を行ったかによって権利効力が及ぶかが決まる=「属地主義」)

(WIPO Global Brand Databaseで検索)

というより、そもそも訴えられているのはアサヒビールではなくマンチェスター・シティ。
…なわけだけれども、

例えばこのブログで触れられているように、
「Superdry.」は、日本“以外”ではアパレルブランドとして相当程度浸透している模様。
なぜ日本“以外”なのかというと、日本ではアサヒビールの「スーパードライ」が商標登録されていて進出できないから…

(スーパードライ、18,25類(かばん類、被服が含まれる)の登録状況をJ-Platpatで検索)
とされているが真相は如何に。

商標権の効力範囲もまた国によってディテールは異なるので何とも言えないところだけど、
ユニフォームのレプリカである以上公式ユニのスポンサーロゴが入るのはある意味必然性はある話で。
問題は当該表示がその商品の出所表示として機能する態様なのか、という点で、
通常は「ファッション」であって「商標」ではない、のではないかと考えられるけど。。。

さあどうなるか、経過観察していきたい。
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