今日は、ある意味実務的といえば実務的なお話。
「弊所」のFBページで、
おはようございます!
「産学官連携ジャーナル」に小職の文章が掲載されております。
御笑覧ください。
という文章を載せたところ、
“公務員でもないのに『小職』はヘン”
とのご指摘を頂いた。
…あわてて国語辞典を見るワタシ。
すると、
しょうしょく【小職】 官職についている人が自分を指して言う語。
とある。なるほど。確かに「官職についている人」とある。
自分は、官職についているわけではない。
「産学官」でいえば「産」の支援者だ。
でも、なぁ。
これまでなーんの違和感もなく、
職業上の一人称 =「小職」 または 「当職」。或いは事務所を一人称で「弊所」
職業上の二人称 =「貴職」 或いは事務所を二人称で「貴所」
を遣ってきているんだよなぁ。
気になって、Wikiも見てみた。
するとこんなことを書いてあった(下線はワタシが付加)。
小職(しょうしょく)、当方(とうほう)
話者本人及び、話者の属している場所、団体などを含めて言われる場合が多い。ビジネスなど、比較的改まった場で使用される。「小職」は、「役職」についている人ではなく、「官職」についている人が役人としての自分をへりくだって表現する語
本職
弁護士や弁理士、司法書士等が自分を指す言葉。「当職」「小職」という場合もある。前記警察官等の官職にある者も使う。職務を遂行している立場としての「自分」を指すので、もっぱらビジネス文書や報告書等で用いられる。また、供述調書では録取者を示す定型語として用いられる。
ここでの「職」は「(利益追求のためではなく)社会正義や公に益するための職(≒公僕)」というニュアンスを持つため、教職員や正義感の高いマスコミ関係者が使うこともあるが、例えばセールスマンが使うのはふさわしくない。
なるほど、“公僕”としての意識をもって遣うべき言葉なわけだ。
弁理士が、「社会正義」や「公に益するための職」なのかという根本的な問いに立ち返ることになる。
弁理士のもともとの立ち位置としては、
「工業所有権の適正な保護及び利用の促進等に寄与し、もって経済及び産業の発展に資する」
(弁理士法第1条)
べく適正に業務を遂行することが求められている。
めぐりめぐって「経済及び産業の発展に資する」ことは「公に益する」ことではあるから、
まぁ、「本職」「当職」「小職」といった表現を遣っても差し支えはない、、、といえるのかな?
でもその距離感だったら、ほとんどのご商売は「公に益する」ことにはなるわけで。
…つまるところ、国家資格として官から賜っている、という点で、
官職に準ずる位置づけ、ということになるのだろうか?
そんなこんなで、結局どういう一人称が正解なのか判然としない。
多少とまどいをおぼえつつも、
「公に益する」意識を胸に抱きつつ日々の業務に従事することを誓いつつ
遣いなれた「小職」を遣い続けることとしますです、ハイ。
「弊所」のFBページで、
おはようございます!
「産学官連携ジャーナル」に小職の文章が掲載されております。
御笑覧ください。
という文章を載せたところ、
“公務員でもないのに『小職』はヘン”
とのご指摘を頂いた。
…あわてて国語辞典を見るワタシ。
すると、
しょうしょく【小職】 官職についている人が自分を指して言う語。
とある。なるほど。確かに「官職についている人」とある。
自分は、官職についているわけではない。
「産学官」でいえば「産」の支援者だ。
でも、なぁ。
これまでなーんの違和感もなく、
職業上の一人称 =「小職」 または 「当職」。或いは事務所を一人称で「弊所」
職業上の二人称 =「貴職」 或いは事務所を二人称で「貴所」
を遣ってきているんだよなぁ。
気になって、Wikiも見てみた。
するとこんなことを書いてあった(下線はワタシが付加)。
小職(しょうしょく)、当方(とうほう)
話者本人及び、話者の属している場所、団体などを含めて言われる場合が多い。ビジネスなど、比較的改まった場で使用される。「小職」は、「役職」についている人ではなく、「官職」についている人が役人としての自分をへりくだって表現する語
本職
弁護士や弁理士、司法書士等が自分を指す言葉。「当職」「小職」という場合もある。前記警察官等の官職にある者も使う。職務を遂行している立場としての「自分」を指すので、もっぱらビジネス文書や報告書等で用いられる。また、供述調書では録取者を示す定型語として用いられる。
ここでの「職」は「(利益追求のためではなく)社会正義や公に益するための職(≒公僕)」というニュアンスを持つため、教職員や正義感の高いマスコミ関係者が使うこともあるが、例えばセールスマンが使うのはふさわしくない。
なるほど、“公僕”としての意識をもって遣うべき言葉なわけだ。
弁理士が、「社会正義」や「公に益するための職」なのかという根本的な問いに立ち返ることになる。
弁理士のもともとの立ち位置としては、
「工業所有権の適正な保護及び利用の促進等に寄与し、もって経済及び産業の発展に資する」
(弁理士法第1条)
べく適正に業務を遂行することが求められている。
めぐりめぐって「経済及び産業の発展に資する」ことは「公に益する」ことではあるから、
まぁ、「本職」「当職」「小職」といった表現を遣っても差し支えはない、、、といえるのかな?
でもその距離感だったら、ほとんどのご商売は「公に益する」ことにはなるわけで。
…つまるところ、国家資格として官から賜っている、という点で、
官職に準ずる位置づけ、ということになるのだろうか?
そんなこんなで、結局どういう一人称が正解なのか判然としない。
多少とまどいをおぼえつつも、
「公に益する」意識を胸に抱きつつ日々の業務に従事することを誓いつつ
遣いなれた「小職」を遣い続けることとしますです、ハイ。