弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設12年目!
本ブログがKindle本に!「アマゾン 三色眼鏡」で検索!!

出願件数及び登録件数 【特許庁公表】

2013年05月19日 12時00分08秒 | 実務関係(特・実・意)
2012年の特許・実用新案・意匠・商標の各出願/登録件数が公表されました。
(詳細はコチラ


<出願件数>
【特許】2009年に大幅に減少した後、おおむね横ばい。今年も約34万件の出願。
【商標】法改正などの特殊要因もないはずだが、前年対比10%増の11万9千件。

 実用新案、意匠も若干の増加。

<登録件数>
【特許】前年比15%増の27万5千件。
【商標】前年比8%増の9万6千件。

 こちらも、実用新案、意匠もおおむね6~7%の増加。



出願件数の回復は、景気の回復基調を反映したもの、といって良いのだろうか?
登録件数の増加は、出願の質の向上?それとも審査期間の短縮?
このあたりはもう少し詳細な公表がないと何とも言えない感じだなぁ。

ともあれ、企業の意識が知財にも向けられている、という傾向は見て取れる。
業界の人間としては素直に喜ばしいことだし、
国際競争の中での日本企業の競争力、という意味では良い数値だと。

あとは、知財の「有効な活用法」を提示することに、この業界がどれだけ取り組めるか、だなぁ。
「活用」は、権利行使に限らない。
 むしろ権利行使以外の活用があってはじめてユーザに役立つ制度だと実感できるものだと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする