弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事コメント(商標)】ヤフー、「Yahoo!」の国内商標権取得

2021年07月06日 08時40分58秒 | 実務関係(特・実・意)
おはようございます!
曇り空の@湘南地方です。
日中移動なのでお天気持てばよいな。

地味に「痩せよう」プロジェクト継続中…ですが、
努力したりガマンしたりしてもすぐに効果が出ない取組みというのはしんどいものですねぇ。。。
まあ、体質が変わり始めるまで最低でも2週間。ぼちぼち今週末くらいからは少し顕れてくるのかな?
持続可能な範囲で、くじけずに頑張ります。

さて、今日はこんな記事

(cnet Japan より引用)
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ヤフー、「Yahoo!」の国内商標権を1785億円で取得へ--Oathとのライセンス契約を終了

Zホールディングス傘下のヤフーは7月5日、「ヤフージャパン ライセンス契約」にかかわる基本契約を締結したと発表した。

「Yahoo!」ブランドに関しては、米通信大手のVerizonが2017年に米Yahoo!を買収して以来、Verizon Media子会社のOath Holdingsが所有しており、ヤフーはYahoo!ブランドを使用するために、これまでOathにロイヤルティを支払っていた。今回、2021年後半に予定されているApolloへのVerizon Media売却完了などを前提条件に、Oathとヤフーが新たな契約を締結。ライセンス契約を終了することで合意したという。

新たな契約では、Yahoo!およびYahoo! JAPANに関連する日本での商標権を取得できるようになるほか、従来の技術ライセンスの対象一式を永久に利用する権利と関連するサポートの取得、ZHDグループ内での日本におけるブランド使用および技術の利用が加わる。同社によると、商標取得などを含めた契約の対価として1785億円を予定している。
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(引用終わり)

正直この規模になると、適正対価がどの程度のものなのかってよくわからん…
この1,785億円ってのが割高なのか割安なのか。

ちなみにオースの商標権としてはこちらとかこちらとかこちらとか。
「YAHOO!」で57件取得している。

商標の譲渡対価の算定方法も色々あるけど、
本件も含め多くの場合は、正直「商標の」というより「ブランドの」対価、で、商標はその実効性を担保する手段。
(単純に「商標の」価値のみに着目するということになると、理論上ほぼコストアプローチで得られる価額と等価になるものと思われる。)

ブランド価値の評価モデルについては、ベースとなる経産省モデルであるとか、これをベースにした各ブランドコンサル会社の独自モデルとか多数存在する状況。
で、結局取引に臨む両当事者が納得するレンジであればそれで決まるわけで。水物の側面もあるし他取引との兼ね合いもあるわな、と。

ここら辺の話は、改めてもう一度ちゃんと研究したいと思ってるんだよなー。。。
コメント
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