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【知財記事】日本の特許第1号(今日は何の日、的な)

2022年08月16日 08時53分45秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
今日も今日とて暑くなりそうですね。関東内陸は40度の予報だとか。
どうか皆さまご安全に。

さて、今日はこんな記事

(Forbes JAPANより引用)
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日本初の特許は漆を使った技術 日本の特許第1号付与|8月14日

1885年8月14日は、日本の特許第1号が付与された日です。

…中略…

そのうち栄誉ある日本の特許第1号に輝いたのが、堀田瑞松が出願した「堀田式錆止塗料とその塗法」です。鉄製の船底や機械などに塗布して錆(サビ)止めをする塗料に関する特許でした。堀田はもともと美術工芸家で漆工芸を通じて漆の防錆効果を認識していたため、漆を主成分とする錆止塗料を着想することができたのです。
(以下略)
=============================
(引用終わり)

人に歴史があるように、制度にも歴史がある。
専売特許条例が公布されたその年に特許第1号が付与されている、というスピード感もびっくり(まあ、審査請求制度なんかなかったのだろうし)…まあ、今も早期審査使ったらそんなもんか。

で、面白いことに、記事でも写真が掲載されている当時の特許公報、我々も簡単に検索することができる。
J-Platpatの「特許・実用新案番号照会」で「特許番号(B)」で「1」を入力すると、1885年当時の文献をディスプレイに表示させることができる。
(※ちなみに該当する公報はこちら。わずか2ページの公報)
文語調の明細書であるため少々読みづらいが(それでもPCTの機械翻訳っぽい明細書よりはまだ読みやすい)、
実施可能要件(なんてのが当時あったかは知らないが)も満たすよう、具体的な製法、用法も明記されている。

文献は、ある意味タイムマシンのようなものだ。
まあ実務上明治まで遡ってお仕事することはないものの、昭和の文献を読むことはないわけではない(さすがにレアだけど)。
人間の知恵の積み重ね、と思うと、やはり昔の発明者たちに敬意を払いたくなる。

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