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【選抜総選挙も】努力は必ず報われる?【終わりましたが…】

2014年06月10日 11時06分35秒 | 実務関係(著作権・価値評価・周辺業務)
知財ネタでもなくヒマネタでも小ネタでもなく。


ちょっと気になった、こんな記事。
J-CASTニュースより。

「努力は必ず報われる」論争に明石家さんま参戦 「そんなこと思う人はダメですね、間違い」

さんまさん曰く、
「好きだからやってるだけよ、で終わっといた方がええね。これが報われるんだと思うと良くない。
こんだけ努力してるのに何でってなると腹が立つやろ。人は見返り求めるとろくなことないからね。
見返りなしでできる人が一番素敵な人やね」


そんなもんだろうか?


努力は、方向性と戦略と持続性が大事。
ありがちな勘違いを指摘するならば
「がむしゃらにやること」≠「努力」
「一時期だけ必死になること」≠「努力」
「苦労やガマンをすること」≠「努力」
だと思う。


バッティングがうまくなりたいのなら、素振りという努力は必須だと思う。
だけど、何も考えずただブンブン振っていても、たぶんその「努力」は報われない。
今苦労している絶対値がそのまま成果となって返ってくるならこれほどラクな話はない。

「バッティングがうまくなりたい」の具体的イメージがまず大事。
打率をあげたいのか
遠くに飛ばしたいのか
好球が来るまで粘る技術が欲しいのか
球威のある速球に力負けしないようにしたいのか
球種の見極め能力を上げたいのか。

それぞれの成長の姿に繋がっている努力は、全部違うはず。


そして、一歩でも半歩でも進化するためには何をしなければならないのか、
今やっている“ツラいこと、くるしいこと”がどう果実になるのかのイメージを持っているか、
言い換えれば「報われる」イメージを持ちつつ「努力」をしているのか。
それが一番大事なことだと思う。


でもまあ、
それが人付き合いとか、それこそファン投票とか、
いかんともしがたい「他力」の部分についてまで
「努力」で全てなんとかなる、と思っちゃうとしんどい。
もちろん努力している人は輝いているので、人を惹き付ける力も往々にして備えているのだけど、
人を惹き付けるために「努力」をする、ってのは違う気がする。


さんまさんが言っているのは、つまりそういうことだと思う。



努力の方向性は、あくまで自分を高めることに向かうべきで、
その過程において「報われる」ことを期待しない「努力」は無意味。
そして、他人の評価を気にしながらする「努力」は、動機が不純。
芸を磨く努力と、ファンを増やす「努力」をはき違えちゃいけないよね、ってことかと。

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