弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設12年目!
本ブログがKindle本に!「アマゾン 三色眼鏡」で検索!!

【雑記】探すのをやめたとき

2019年01月21日 07時54分19秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
いくぶん寒さの緩んだ今朝の@湘南地方です。

…朝からホットサンドを作った(作ったっていったって具材挟むだけ)ので、臭いを押し流すべく窓開けて換気中。

さて、先週末出張から戻ってきました。
移動中、PCを開けないときのお供として活躍するのがKindle(=電子書籍端末)。
小さくて薄くて軽いのに無尽蔵に本が入っている、いわば“本の四次元ポケット”。
外観も黒とグレーのシックな感じ。

ただこれがまあ、一旦行方が判らなくなると厄介なもので。
小さくて薄くて軽いので、ファイルの間に挟まったりすると発見は困難を極める。
音を発信して知らせてくれる、なんて機能はない。

そのKindleを、先週末出張から戻って以来発見できていなかった。
記憶を一生懸命辿って“いつの時点まであったかなぁ”と思いを巡らす。
しかし人の記憶はいい加減なもので、というかそもそも無くすこと前提に記憶何かしてないものだから、
「飛行機の中置いてきた!?…かもしれない」「いやバスの中で読んだ…かもしれない」
とはっきりしない。

この週末、自分の頭の中の何割かはKindleの所在に持っていかれていたわけで(こんなブログ見てみたり)。
でもまあ、一旦紛失の手続すると後で面倒だからなー。と思ってズルズルとしつつ。

で、何の気なしに自室で着替えていた今朝。
なぜか洗濯物の下から顔をのぞかせる小さくて薄くて軽いヤツ。

…なんでこんなとこにあるんだろ(記憶なし)
…てか、探していると見つからないのに探していないときに見つかるんだろ??
 「夢の中へ」さながらだわ。

そんなわけで、まあ頭の中の引っ掛かりが一つ取れてすっきりした出張明けの月曜日。

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【書評(19-05)】「希望荘」(宮部みゆき)

2019年01月20日 11時40分26秒 | 書評
こんにちは!お昼を回ってややあたたかい@湘南地方です。

さて、久々の書評。
宮部みゆきのミステリーの中でも“穏やか系”に位置づけられる、「杉村三郎」シリーズ。
センセーショナルな、或いは猟奇的なサイコパスが出てくるような話ではなく、ごく普通の平和な生活を営んでいた人が偶々「悪意」という名のエアポケットにはまり込んでしまった。
そんな事件を外堀からじわじわと埋めていくストーリー展開がこのシリーズの真骨頂。
著者へのインタビューがまとまっていた。

「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」の三部作に続く中編集。
離婚をし、仕事も失い、愛娘とも別れて私立探偵事務所を設立した主人公。
何というか、普通の人。ただ、何かしら事件を引き寄せてしまう性質を備えてしまっている。

亡き父が生前に残した「昔、人を殺したことがある」という告白の真偽についての調査依頼から話が展開していく表題作。
ミステリーなのに、いやミステリーだからか、人情というものに強く惹きつけられる話。

宮部みゆき、同シリーズの最新作「昨日がなければ明日もない」も単行本で出ているけど、やっぱり文庫になってからだな。
旅のお供にちょうど良い。


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【雑記】火をつける

2019年01月19日 09時47分50秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
無事に帰ってきました、良いお天気の@湘南地方です。

寒い季節です。お鍋をつつくことも多い時期です。
居酒屋さんなんかではカセットコンロを使うことも多くあると思います。
事前に予約していると、部屋に入ると既にお通しや一皿目と一緒に、机の真ん中には鍋がスタンバイしている場面もしばしば見かけます。
なのに、いざ宴が始まり、いよいよコンロに火をつけようと思ってツマミをひねってもカチンカチンというばかりでちっとも火がつかない、といったことに遭遇した方も多いでしょう。
店員さんを呼んで、店員さんも改めてカチンカチンとやって、替えのボンベを持ってくる、という。そりゃあガスがからっぽなんだったら火も着くわけはなく。

不思議なのは、来客に向けて前もって準備しているのに、そこを確認しておかないのか?ということ。
目に見えないものは、やっぱり後回しにしちゃうんですかね。あるいは見ないふりをしちゃうんですかね。
形式的な部分だけを整えておもてなし、というわけにはいかない。

ほんのちょっとだと思うんですよね。
一回カセットから外して、ボンベを持ってみれば、振ってみればガスの有無はわかるというもので。
事前の準備は、目に見えないところも含めて怠ってしまっちゃいけない。


火をつける、といえば、マッチやライターも余り使わなくなったなぁ、と(当方非喫煙者なもので)。
一回ですぐつけることができず、繰り返し擦ってやっとぼわっと火がつくこともある。
マッチやライターですら一回でうまくいかないことがしばしばなのだから、
もっと複雑な営みやお仕事なんてなおのこと。初めてやってみて一回うまくいかなかったから「これはしけってる」とか「これは壊れてる」なんてやったりしてたら、手元には一本も残らなくなってしまう。

火がついて熱を帯びるまで、それなりに試行錯誤が必要なものなのだ、と思う。

…そんなことを思っている今の横浜の湿度は20%。その意味では、火の元にはくれぐれもご用心を。

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【マネジメント】業務フローの見直し

2019年01月18日 12時54分56秒 | マネジメント
おはようございます!いやもうこんにちは!ですね。
雪降りしきる@札幌です…帰れるよな…?

とか書いているうちに晴れ上がってきました。これならきっと大丈夫。

さてさて、長年同じお仕事をやっていると、仕事の段取りが自然と身についてくるもの。
なのでいちいち「今はこのステップ」ということを殊更意識しなくてもするーっと進んで行く。

ところが、初めてやる類の仕事の場合、これはなかなかそうはいかない。
例えば今までつくったことのない料理を作るとき、レシピとにらめっこしながら手順に従って作っていく。
「手順」というものは、効率よく、抜け落ちなくやるために確立されていくもので、
レシピ片手にやるときはその段取りの意味が解らないままやってしまうことも少なくない。

お仕事だって基本は同じで、効率よく抜け落ちなくやるためには「手順」にそってやることが重要。
ただ、その「手順」が一般的に確立されていないものもある。
或いは、同じ職業人であっても人によって力点の置き方や得意苦手は異なるから、自ずと手順の順序や軽重が変わることもある。
ただいずれにしても、“目隠しして歩けるくらい”に慣れてない限りは、
今自分がどのステップの作業をしているかを意識しながら作業をしていくことが大事。

そしてそれは、他の人と業務分担して共同作業を行う場合にはなおのこと重要。
そもそもどこまでが完成していて、どこがリレーゾーンなのかが判らないと、結局振出しからやり直すという愚を犯すことになる。

自分が行っている仕事の業務フローについて、例え熟達している業務であったとしても、
人に伝えるときには、やはり可視化/客観化をしなければならない。
そこでは、自分独自のショートカットや省略事項はひとまず例外的なこととして補足的に説明し、
基本に沿ったやり方を伝える必要がある。

業務フローを共有知化するにあたっては、やはりある程度の熟達した箇所は切り落とさなければいけないのかな、
と感じる。まるっきり切り捨ててしまう、ということではなく、基本を押さえた次の段階として伝えないと混乱してしまう。

というのと、もう一つのやり方としては、
スタートとゴールだけを設定して、その過程について倣う側に逐一可視化してもらう、ということが考えられる。
一見非効率に見えるけれども、結局業務フローの共有知化の過程においては
「この作業はムダ」「このやり方よりはこっちの方が良い」といった部分も、一度はムダであろうと体験してもらわないと
それがムダであるということに気が付かないまま時が過ぎてしまう。

ま、その「ムダさ加減」に応じて本当にやらせるかそうじゃないかは決めるべきなんだろうけど、
最終的に“レシピの無い料理”的な業務をこなしていかなければならない我々は、
その「ムダさ加減」についてもあるていど感覚で見積もることができないと、山盛りの食材を前に頓挫してしまう。

業務フローの見直し、といっても、マニュアルを厳格にしていくことではなく
実務担当者が都度頭で考えて行って、最低限踏むべきステップを確認する作業なのだよな、と。

今日は、なんとなくそんな独り言。


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【出張中】執筆活動

2019年01月16日 09時23分08秒 | 業務日誌
おはようございます!
今朝は良く晴れた@札幌です。

出張引きこもり予定な一日です。
溜まっている書き物仕事をこなそうと思います。午後からは外出だけど。
昔の文豪になった気分…とまではいかないですが、文字通り缶詰め状態で集中して行こうと思います。


…てここまで書いて去年の記事見たら、まったく同じ内容書いていて笑った。
出張だけど引きこもり
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【知財記事】無形資産が競争力の源泉に(知財アクセラレーションプログラム)

2019年01月15日 09時44分52秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
窓の外を見るとどの屋上も雪で白い(当たり前)@札幌です。

さて、今朝はこんな記事

(「ニュースイッチ」より引用)
============================
日本版「GAFA」出でよ!特許庁が矢継ぎ早に知財支援

2018年8月末。東京・霞が関にスタートアップ経営者の姿があった。特許庁が開始した「知財アクセラレーションプログラム(IPAS)」の支援先として選定された10社。超小型人工衛星の設計開発で知られるアクセルスペースや再生医療分野で用いられる細胞選別技術を開発したaceRNATechnologiesをはじめ、いずれも独創的な技術やビジネスモデルで注目を集める企業ばかりである。

 IPASは、スタートアップのビジネスに応じた最適な知財戦略構築を後押しし事業加速を目指す取り組みとしてスタート。複数分野の専門家がチームを編成し、企業へ一定期間派遣する。

 技術やビジネスモデルを事業展開し、競争優位性を発揮するには、特許を出願し権利化したり、逆に自社に情報を留めノウハウ化することで模倣を防ぐといったさまざまな「知財戦略」が必要となる。加えて、知的財産の適切な管理は、大手企業との協業や資金調達の際での評価につながる効果もある。

 ところが知財意識の高い米国や中国のスタートアップに対し、日本では、創業時点で知的財産を意識していた企業はわずか2割にとどまるなど、その必要性を認識しながらも、経営資源が限られていることから具体的なアクションに踏み出せないでいるのが実情だ。そこで今回のプログラムでは、企業と専門家が一体となって「経営×知財」戦略をともに創り上げることで、ビジネスの成長を目指す。

============================
(引用終わり)

IPASの支援先はこちらに開示されている。
確かに「未来的」な企業が並んではいるのだけど、市場性等を考えた場合これらが“日本版「GAFA」”になるのかなー、という疑問も。
まあそれはさておき。

上記赤字で示した箇所にあるように、創業時点では知財は軽視されている。
不要だと思っているのではなく、さまざまな経営課題の中でプライオリティが低く見積もられている、ということだと思う。
平たく言えば、“今そんなところにお金も手間もかけてらんねーよ”ということ。

知財そのものが直接的に収益を生み出すわけではなく(少なくとも表面上は)、
ヒト・モノ・カネがあって初めて事業は動き出すと考えれば無理からぬ話。

我々もクライアントに知財を説明する時に、やっぱりわかりやすい例えとして「保険」のアナロジーを使う。
安心して事業を遂行していくための“転ばぬ先の杖”。
間違いなくその側面はあるし知財の本質の一部分ではあると思うのだけど、
スタートアップ支援の観点からは、そうした保守的なアプローチだけでは不十分。
知財そのものだけでなく、知財「活動」に取り組むことの効用、というものを成功事例とともに示していかなければ、
どうしても費用が先に立ってしまうものは敬遠されがち。

食材を売るときにレシピ提案があると良いように、知財に携わるときにその活用法があった方が顧客満足度は高い。
特許庁が描くスタートアップ支援も、それはそれで把握した上で、個々の専門家が独自な視点で支援スキームを検討していくのが、本来健全な姿な気がするなあ。

このエントリを書いていて思ったのは、
“国が主導しているままだと、最終的には予測の範囲内で終わってしまう”
という残念感が織り込まれている、ということ。
決してIPASの取組みが悪いとか意味がないという意味では全く無くて、専門家サイドも単なるコマとして思考停止するのではなくて逆にその枠組みを利用して一歩先を行くような前のめり感でやっていかないと、急成長するスタートアップ企業とは付き合っていけないんじゃないかな、という。
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【雑記】連休最終日

2019年01月14日 09時20分05秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
シャワーを浴びてちょっとすっきりした状態での、@湘南地方です。

連休最終日なわけですが、午後からは移動。そして午前中はケリつけとかなきゃいけない案件のケア。
ということで、今は自宅にいますが平常運転モードですね。

冬場は服がかさばるからどうしても荷物が増えてしまいます。
いきおい、スーツケースも大きめのものに。
それでいて目的地は雪の中なわけですから、持って歩くのも一苦労なわけです。
この時期の悩みの種の一つです。

ま、先日までの腰痛が解消したのはせめてもの救い。
はりきっていきましょー。
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【雑記】立て直す

2019年01月13日 14時01分29秒 | 趣味・その他諸々の雑記
こんにちは!お天気の良い@湘南地方です。

3連休ですが、なんとなくダラダラと机に向かっている状態。
良くないなぁ。メリハリ付けなきゃ。

やらにゃならんことはいっぱいあるわけで。
だけど整理がついていないから無為に時間を遣ってしまっている感じ。

ひとまずリズムを立て直すべく、走るかジム行くか。ともあれ身体を動かしに行こう。
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【著作権】神々の遊び

2019年01月11日 08時45分13秒 | 実務関係(著作権・価値評価・周辺業務)
おはようございます!
綺麗な青空が窓の外に見える今朝の@湘南地方です。

今週は色々と体の不調が表に表れてきております。
ぎっくり腰寸前の腰痛→首痛→胃もたれ のコンボ。
ま、最後のは不摂生によるものだと思いますが。
やっぱり寒くなってくると身体が縮こまりがちですもんね。

さてさて、なんじゃこりゃ?と思ったこの記事。
神様から著作権法を一ヵ所だけ変える力を貰ったら

いやいや、この分野ではもはやあなた方が神様ですから(笑)
てか、現行法の枠組みを維持しながら適正化していくことへの「無理ゲー」感をみんな感じてるんでしょうね。
世の中もテクノロジーも進化(?)のスピードが著しいのだから、制度もそれに合わせたアップデートをしていく必要がありますよね。

他の法領域でも色々思うことありますよ、“この規定もうちょっと考えたらよいのに”的なこと。
すぐ思いつくのは、特許法の保護期間。保護対象物/技術分野に応じて期間は変えればよいのに、と。
ソフトウェア関係で20年は、過保護だと思うわ。




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【特許】審査請求費用の改定

2019年01月10日 08時20分35秒 | 実務関係(特・実・意)
おはようございます!
今朝は一段と冷え込んだ@湘南地方です。

アイドルの自宅に「ファン」と称する男が押しかけたり、その背景にグループ内のメンバーが住所や帰宅時間の情報をリークしていたとの話が流れたり、被害者本人が一連の経緯を必死の思いで発信した動画が途中でBANされたり、更にはその後のtwitterも都合の悪いツイートは削除されたり、被害者と運営の言うことが食い違っていたり、このニュースを取り上げている地上波や新聞もメディアごとに報道の中身に意図的な情報の歪みがあったり。

裏が取れていない情報も一部入っているようですが、矛盾する事実ならそれこそ明らかにしていただければ。
単なるスキャンダルとは全然性質の違う話なわけで。黙ってほとぼりが冷めるのを待つ、というのは無しでお願いしたいです。
そこまで世間は間抜けではないですし、そんなおぞましい世の中だとは思いたくない。
ムスメを持つ父親の身としても、これがまかり通る世の中だと思いたくない。
これは単なる芸能ネタではなく、この国の「治安」の問題。


さて、今日の本題。
2019年4月から、特許の審査請求費用が改定(引き上げ)されます。詳しくはこちら
出願日ベースでの判断なので、今年3月までの出願については旧料金、4月以降の出願は新料金、ということになります。

ただ一方で、同時に(のはず)全ての中小企業を対象に特許料等の一律半減制度(→こちらの6ページ)が導入されるので、中小企業にとっては負担減、ということになります。
中小企業の出願を促し、競争力を強化することが狙い、ということなのでしょう。

全体としての「収支相償」の観点からの料金引き上げ、とのことですが、上記資料の5ページによればいわゆる「内内」出願の件数は約26万件、うち大企業が85%。
ということは、
[増収分]=@2万円×26万件×85%=4,420百万円
[減収分]=@8.9万円×26万件×15%=3,471百万円
 (※特許行政年次報告書によれば平均クレーム数=約10)
…ん?結果的に特許特別会計、差引増収なんじゃん?上記には現状の中小企業の減免制度も考慮しておらず、また平均クレーム数を引き上げているのは大企業と考えられるのだが。。
いや、まあいいんですけどね。

とまあ、こんなわけで春から大企業にはちょっと負担増、中小企業には負担減になります。




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