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イサクの燔祭(E文書)

2023-09-09 23:28:05 | 旧約聖書・新約聖書・死海文書・エノク書・ユダの福音書


              イサクの燔祭

 

あるとき神は、アブラハムの信仰を試すために言いました。

「あなたの愛するひとり子イサクを燔祭(はんさい)として捧げなさい」。  燔祭とは羊などを殺し、祭壇で焼いて神に捧げる儀式です。


アブラハムはイサクに薪を背負わせ、刃物を持って神から指示された場所へ急ぎます。 何も知らないイサクが尋ねます。

「お父さん、犠牲にする子羊はどこにあるの」

アブラハムは「神様が用意して下さる」と答えます。


現場に着くと、アブラハムは祭壇を築き、薪を並べ、イサクを縛ってその上に乗せました。 彼がまさに我が子を刃(やいば)にかけようとしたとき、天から声がありました。

「あなたは、あなたの愛するひとり子さえ惜しまないので、神を恐れるものであることがよく分かった」
アブラハムが目を上げて見ると、お後ろに、角を藪(やぶ)に掛けている一頭の雄羊がいました。彼は我が子の代わりに燔祭として捧げた。

 

創世記22章にでてくる記述を予約すると以上のようになります。 

この物語は、「神は人類を救うため、ひとり子イエスを犠牲にされた」という新約聖書のテーマとイメージが重なるため、昔から多くのキリスト教美術題材にされてきました。

 


物語の背後にひそむ史実と伝承


この物語は「E文書」に属しています。北のイスラエル王国では、神をエロヒームElohimと呼んでいました。神はEL(エル)、その複数形が、Elohim(エロヒーム)。

そこで、旧約聖書の原資料のうち、北のイスラエル王国に起源を持つものを、現代の学者がE文書と名付けました。


イスラエル王国の隣のフェニキアには実際に長男を燔祭として神に捧げる習慣がありました。 その風習がイスラエル王国にも伝わり流行したので、それをやめさせるために「アブラハムとイサクと雄羊」の物語が創作されました。


大英博物館の54号室に、シュメールの「ウルの王墓」から発掘された「角をヤブに掛けている山羊(やぎ)」の像があります。

実際にはテーブルの脚の役目を果たしていたらしいようですが、この像の背景には何か物語があって、それが旧約聖書の物語に、ひとつのインスピレーションを与えたのではないか、という説があります。

 

 

 


アブラハムに始まる族長時代(J文書)

2023-09-09 23:05:57 | 旧約聖書・新約聖書・死海文書・エノク書・ユダの福音書

同じく創世記でも、11章の「バベルの塔」までは、御伽(おとぎ)話めいていますが、そのあとは歴史的事実を踏まえているらしい話になります。

まず12章からはユダヤ人の先祖とされるアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフなどの物語で、これは、族長時代と呼ばれています。


その頃、ユダヤ人の先祖はまだ遊牧の段階にあり、いくつもの部族に分かれ、それぞれの部族は族長に率いられていました。

例えばヤコブにはヨセフを含めて12人の息子があったとされ、彼らの言動がいろいろと聖書に記されています。

しかしこれは実際には「12の個人」のことではなく、「12の部族」のことが伝説化されたのだと考えられています。


また、アブラハムは175歳まで生きたと記されていますが、これも何代にもわたって、複数の族長たちの時代に起こったことが、アブラハム一人の業績として伝説化された結果であろうとされてます。 

したがって、アブラハムという特定の個人が歴史的に実在していたと考えることは困難です。あくまでも神話の人物として考えるべきでしょう。

 

 


ロシアは既に「敗北」、国力も「衰退の過程に」 西側当局者

2023-09-09 22:51:44 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢

モスクワ中心部に掲示された軍と契約を結ぶよう呼び掛けるポスター/Natalia Kolesnikova/AFP/Getty Images
            モスクワ中心部に掲示された軍と契約を結ぶよう呼び掛けるポスター

(CNN) 西側政府の当局者は9日まで、ウクライナでの戦争に触れ、ロシアは征服を狙った初期のもくろみに失敗しており、敗北を喫した状態に既にあるとの見方を示した。

記者団への背景説明で述べた。前線におけるウクライナ側の戦果は、ロシアの侵略にあらがう全般的な成功を読み解く目安とはなり得ないとも主張した。

ウクライナ側が約2カ月前に着手した反転攻勢は、ロシア軍側の十分な防御態勢もあり、段階的にしか進展していない状況にある。初期の見立てより遅々としているが、ロシアは既に支配地をめぐる戦いで負けていると指摘した。

制圧地域をめぐる戦いは非常に長引くだろうとしながらも、戦況の分析あるいは侵攻でロシアが見据えていた目標の達成の有無などに基づくのなら、「ロシアは(既に)敗れた」と断じた。

「ロシアの力は弱まっている。衰退の過程をたどっている」とも言い切った。


ロシアが奪った(ウクライナの)領土を保持し得るなら、それは勝利を意味するとの考え方はばかげているとも断言。

「ロシアは(侵攻で)北大西洋条約機構(NATO)の結束を強めさせ、フィンランドとスウェーデンが新たに加盟する勢力圏拡大の機会を招いた」と続けた。


「ウクライナをNATO加入への道に導き、欧州連合(EU)にも合流させる可能性も生じさせた」とも説いた。

「仮にあなたがプーチン(大統領)なら、トランプ前米大統領が次の大統領選で勝利することにまず賭けるだろう。ただ、これには長い時間がかかる」とも話した。

ロシアの民間軍事企業「ワグネル」の創始者プリゴジン氏による反乱行動にも触れ、「ウクライナでの戦争がうまく進んでいたのなら起きてはいなかった」とも結論づけた。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は最近、今年6月半ばに踏み切った反攻は前進を果たしているとの認識を表明。ウクライナ軍は先に、反攻の主要戦場の一つとなっている中南部ザポリージャ州でロシア軍の「第1防衛線」を突破したとの戦果も発表していた。

 

 

CNN記事  23.09.09より引用

 

 

 

 

 

 


従来の軍用機には、なす術なし...従来の軍用機には、なす術なし...露軍ヘリとジェット機が、どうしてもドローンを撃墜できない様子を撮影が、どうしてもドローンを撃墜できない様子を撮影

2023-09-09 22:38:18 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢

ウクライナ軍のドローン
                                  ドローンの操縦訓練を行うウクライナ兵士(2023年5月)

 

<ウクライナ側が公開した映像には、ロシアの航空機とウクライナのドローンの珍しい「直接対決」シーンが収められていた>


ロシアの軍用ヘリとジェット機が、ウクライナのドローンと対峙したものの、撃墜に失敗した様子だという映像を、ウクライナ国防省が公開した。今回の戦争では、従来の高性能な兵器を相手に安価なドローンが大きな戦果をあげていると報じられているが、今回の動画でもそうした「現代の戦争」の現実が改めて示されたようだ。

■【動画】ヘリ2機、ジェット機1機と、ドローンの「直接対決」...どうしても撃墜できないシーン

 

ウクライナ国防省情報総局のテレグラムへの投稿によれば、映像に映っているのは、クリミア半島のタルクハンクト岬上空を飛行していたドローンを、ロシアのヘリコプター2機とジェット機1機が撃墜しようとして失敗した様子だという。

「情報総局のUAV(無人航空機)は、ラシスト(ロシア人の蔑称)の航空機と対峙した際だけでなく、敵機と直接戦闘を交えた後でも無傷であることが増えている」と同局は述べた。

この15秒の映像については、ドローンは「戦闘ヘリコプター2機と航空機1機に追われている」とし、攻撃が続く中、「我々のドローンは無傷で『戦場』を離れ、基地に無事帰還した」と説明した。

ウクライナは、映像に映っているドローンの種類は特定しなかったが、プロペラのついた固定翼のドローンのように見える。どのくらい追跡されたのか、また日時の詳細は明らかにされていない。ニューズウィークはこの映像を独自に検証できず、ロシア国防省にコメントを求めている。

ウクライナ内務省のアントン・ゲラシチェンコ顧問がこの映像をX(旧Twitter)に投稿すると、ユーザーから活発に意見が寄せられた。

「こんなことが可能なのか? ヘリコプターは諦めたのか? 撃墜する時間は十分にあったように思える」とあるユーザーはコメントした。

これに対して別のユーザーは、ヘリコプターの機銃は機体より高い高度にある物体を撃つようには設計されておらず、「上昇するドローンを攻撃するのは困難、あるいは不可能だ」と指摘した。

ロシアに開戦以来最大のドローン攻撃

ウクライナでの戦争において、ドローンは重要な役割を担っているが、従来の航空機と直接対戦する様子が確認されるのは珍しい。

8月30日には、ロシアとクリミアが戦争開始以来最大のドローン攻撃を受け、プスコフ、モスクワ、ブリャンスク、オリョール、カルーガ、リャザンといった地域も標的となった。

ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダノフ局長は、オンラインメディア「ウォー・ゾーン」に対し、プスコフでロシア軍機少なくとも4機に損害を与えたドローンは、ロシア国内から発射されたと語った。

一方、ロシア・ベルゴロド州のヴャチェスラフ・グラドコフ知事は9月1日、空中標的2機が撃墜されたと述べた。死傷者や被害は出なかったという。これに先立ち、ロシア国防省は、同州上空でウクライナのドローンを地元防空当局が破壊したと主張していた。

 

 

 
 
 
 
 
NEWSWEEK    2023.09.09より引用
 
 
 
 

トルコ大統領「原発処理水、日本は誠実」 首相が会談

2023-09-09 22:14:22 | 資源メジャー、環境エネルギー、資源・素材、


首脳会談を前にトルコのエルドアン大統領(右)と握手する岸田首相(8日、インド・ニューデリー)=代表撮影

 

【ニューデリー=秋山裕之】岸田文雄首相は8日、訪問先のインドでトルコのエルドアン大統領と46分間会談した。東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出について日本の立場を説明した。


日本外務省によると、エルドアン氏は「国際原子力機関(IAEA)による監視や報告書を注視する。日本の誠実な取り組みを承知している」と話した。


両首脳はロシアによるウクライナ侵攻など国際情勢について意見交換した。首相は「力による一方的な現状変更の試みは世界のどこであれ認められない」と強調した。


両国の経済連携協定(EPA)交渉に関して早期妥結に向けて協議を続けると申し合わせた。

 

 

 

 

日経記事 2023.09.09より引用