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東北大学の底力は半導体にあるのだ!! 遠藤教授が語るMRAMの無限の可能性

2023-09-15 22:34:04 | 科学技術・宇宙・量子・物理化学・生命・医学・生物学・脳科学・意識・人類史

東北大学といえば、ニッポン半導体のメッカともいわれる存在なのである。

1948年、米国ベル研究所におけるトランジスタ発明の衝撃は、我が国をも大きく揺るがした。この情報を日本で最初にキャッチしたのは、東北大学の渡辺寧教授、電気試験所の清宮博氏、吉田五郎氏の3人だといわれている。

 その後、渡辺教授のもとで修行した西沢潤一氏は、後に東北大学の総長となるのであるが、PINダイオード、半導体レーザー、光ファイバーへとつながる一連の研究でノーベル賞候補といわれたものである。

その西沢氏の一番弟子であった大見忠弘氏もまた、画期的なスーパークリーンルームの開発で、米国インテルの躍進に大きく貢献したことで知られている。

 

東北大学の遠藤哲郎教授
 東北大学の遠藤哲郎教授

 

そして今日にあって、東北大学の半導体といえば、大野学長が切り拓いたスピントロニクスの技術を拡大・発展させている遠藤哲郎氏であろう。

MRAMという黄金武器を前面に出して、2012年に発足した東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センターは世界で認知される有数の半導体研究機関に育ってきた。

中心テーマの1つが、低消費電力の次世代メモリーとして注目を集めるMRAMである。


その遠藤教授は、ジーダット東京セミナーの講演の壇上ではっきりとこう表明したのだ。 「AI、スマホの高速化でデータセンターの建設ラッシュが始まっている。

ChatGPTの登場で、データ処理は年率10倍、20倍という勢いで膨れ上がっている。半導体を使えば使うほど豊かな社会になるというのに、電力消費は加速度的に拡大しており、SDGs革命推進が難しくなるという矛盾が生じている。

今や社会ニーズは半導体の消費電力を100分の1に下げたいという方向にある」

 

こうした状況下では、論理演算はCMOSで行い、データ記憶はMRAMで行うという新たな挑戦が必要なのだ。

遠藤教授率いる部隊は、電力を100分~1000分の1、面積を5分~10分の1、高速動作100万倍というサプライズの半導体開発に取り組んでいる。

すでにギガヘルツの壁を超えており、人体の体温を利用した動作が可能になるというのであるからして、これはまさに驚き以外の何物でもない。



さらに2000分の1の低消費電力のAIプロセッサーも作り上げており、NTTの光技術「IOWN」プロジェクトともコラボし、新たなグリーンデータセンターの実現をも構想しているというのだ。

 「宇宙空間でも使える技術にも道が開けた。

高温環境においては、NANDフラッシュメモリーでは10年間のデータ保持しかできない。これに対し、MRAMは高温度耐性を獲得しており、150℃~170℃の壁を越えてきた。

フラッシュマイコンからMRAM マイコンへのロードが見えてきたのだ」(遠藤氏)



この高温耐性を得たことで、自動車を制御する電子回路向けにMRAMの需要が一気に拡大してくることは十分に予想できる情勢になってきた。

また、実用レベルの容量はまだ4Mb(メガビット)程度であるが、研究レベルで4Gb以上も可能な段階に入っている。

28~30年ごろをターゲットに車載向けMRAMの世界が開ける、という見通しも出てきた。



さらに加えて、遠藤教授は、筆者の取材に応じて、こうも言い切ったのである。

「メタバースの主役の端末といわれるウォッチについても、これまでのメーンメモリーであるDRAMからMRAMへの置き換えが始まる。 まさにゲームチェンジの時が今こそ始まったのだ」


時あたかも、東北大学はかの京大、東大、早稲田を抜いて「国際卓越研究大学」に選定されることが内定した。なんと毎年100億円の助成金が25年間にわたり実行されることになる。半導体をコアにして、まさに「東北大学の時代」がやってきたのである。





泉谷 渉(いずみや わたる)略歴
神奈川県横浜市出身。中央大学法学部政治学科卒業。35年以上にわたって第一線を走ってきた国内最古参の半導体記者であり、現在は産業タイムズ社 代表取締役 会長。著書には『自動車世界戦争』、『日・米・中IoT最終戦争』(以上、東洋経済新報社)、『伝説 ソニーの半導体』、『日本半導体産業 激動の21年史 2000年~2021年』、『君はニッポン100年企業の底力を見たか!!』(産業タイムズ社)など27冊がある。一般社団法人日本電子デバイス産業協会 理事 副会長。全国各地を講演と取材で飛びまわる毎日が続く。



電子デバイス産業新聞記事  2023.09.15より引用

 

 

ロシア中銀、政策金利を13%に引き上げ 3会合連続

2023-09-15 21:15:53 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


        ロシア中央銀行は政策金利を年13%に引き上げる=ロイター

 

ロシア中央銀行は15日開いた金融政策決定会合で政策金利を1%引き上げて年13%にすると発表した。ルーブル安とインフレ圧力が続いているとして、3会合連続の利上げに踏み切った。

ロシア中銀は声明で「内需が拡大し生産を上回る状況が続き、輸入増を通じたルーブル安の要因となっている」と指摘した。通貨安を受けて価格転嫁が進んでいるという。

今後の金融政策について、10月に開く次回以降の会合で一段の金利引き上げを検討するとした。

ロシア中銀は2023年のインフレ率を6〜7%と見込んでいる。24年にはロシア中銀が目標とする4%への低下を見込んでいる。

ロシア中銀は8月15日、通貨が一時1ドル=100ルーブルを下回り、下落が加速したことを受けて臨時の金融政策決定会合を開催した。政策金利を3.5%引き上げて年12%に引き上げた。

 

 

日経記事  2023.09.15より引用

 

 

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そりゃ、プーチン・ロシア、これだけルーブルが暴落すると、金利上げないと誰も国債買ってくれないでしょう。

プーチン。ロシア、終わりのはじまりどころか、終わりの中頃。


日英円滑化協定、来月発効 部隊往来の手続き簡素化

2023-09-15 21:09:39 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢

政府は15日の閣議で自衛隊と英国軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」を10月15日に発効させると決定した。

共同訓練や災害救助のため、相手国を訪問する際の武器持ち込みなど入国手続きを簡素化する。


日本と他国とのRAAが発効するのは8月のオーストラリアに次いで2カ国目となる。中国を念頭に防衛協力を強化する狙いがある。

木原稔防衛相は15日の記者会見で「日英はアジア、欧州における最も緊密なパートナーだ。協定を早期に活用し、相互運用性を向上させる」と強調した。

陸上自衛隊と英陸軍は11月に日本で共同訓練を実施する予定で、協定の適用に向けて調整を始める。


協定では専用の航空機や船舶で相手国を訪れる場合、飛行場や港湾の使用許可を迅速化し、出入国時のビザ(査証)手続きを免除するほか、武器や弾薬の携行を認める。従来は部隊が往来するたびに協議していた。

英国が死刑を廃止していることを踏まえ、日本で死刑を科される可能性がある犯罪を起こした場合の対応も想定する。協定の付属文書に英国が日本への身柄引き渡しを拒否できる規定を盛り込んだ。

日豪間では8月中旬にRAAが発効した。航空自衛隊のF35Aステルス戦闘機がオーストラリアを訪れて実施した共同訓練や空自とオーストラリア空軍による小松基地(石川県)周辺での訓練に適用された。〔共同〕

 

 

日経記事 2023.09.15より引用

 

 

ウクライナ軍、東部要衝バフムト近郊の集落を奪還

2023-09-15 20:56:24 | NATO・EU・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


        榴弾砲でロシア軍を攻撃するウクライナ軍兵士(ドネツク州、13日)

 

ウクライナ軍参謀本部は15日、東部ドネツク州の激戦地であるバフムト近郊の集落アンドレーエフカを奪還したと公表した。ロシア軍の攻勢を押し戻し、要衝バフムトの周辺で部分的に前進を続けている。

マリャル国防次官は通信アプリ「テレグラム」に、ウクライナ軍はバフムト南郊の3つの集落で「前進を果たしている」と投稿した。

米シンクタンク、戦争研究所は14日、ウクライナ軍がバフムト北西部のミンコフカからロシア軍を後退させたとの見方を示した。

ロシア国防省はバフムト近郊でウクライナ軍の攻撃を退けたとし、ウクライナ側の主張を否定した。

ウクライナは黒海におけるロシアの制海権を脅かすため、相次いで攻撃をしかけている。

14日には黒海の南西海域でロシア艦隊の巡視艇2隻を攻撃し、大きな損害を与えたと公表した。うち1隻はロシアが7月に黒海に配備したコルベット艦「セルゲイ・コトフ」とみられる。

ロシア国防省はウクライナ軍による水上ドローン(無人艇)攻撃があったと認めたうえで、撃退したと主張した。

ウクライナは13日にも、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島のセバストポリの造船所を巡航ミサイルで攻撃した。

セバストポリはロシア黒海艦隊が司令部を置く重要拠点。ウクライナ側によると、大型揚陸艦と潜水艦に損傷を与えたとしている。

 

 

日経記事 2023.09.15より引用

 

 

 

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あらら、ロシア好きのお馬鹿youtuberさんたち、ロシア国営放送タス通信を信じて、バフムトはロシアが占領したと言っていませんでしたか? 

西側メディアは、戦闘中で、ワグネルが旗を掲げた周囲はウクライナ軍が包囲していたと報じていましたけどねw

『何事も失敗の原因の本質は、無知そして根拠なき楽観と思い込み!』
阿呆は死ななきゃ治らない!

 

 


気候変動の謎、宇宙からの影響迫る 宮原ひろ子教授

2023-09-15 16:09:50 | 災害・自然災害・気候変動・異常気象・火災・温暖化

 

地球の気候変動に太陽活動が影響を与えている可能性が高い――。

武蔵野美術大教授の宮原ひろ子は天体爆発で放出される「宇宙線」の解析から、太古の太陽活動と地球環境の関係に迫る。

幼少期から科学者に憧れを抱き、子供向けの科学雑誌やマリー・キュリーらの伝記に親しんだ。


「遠い存在だと思っていた宇宙が社会とつなっている」。名古屋大で太陽活動と宇宙線の研究に出会って、魅力を感じた。宇宙線は地球の気候に関係するという説があり、「宇宙気候学」と呼ばれる学問分野に発展した。

宇宙線が大気の気体分子をイオン化して雲の核を作り、水蒸気が集まって雲に発達する。雲が増えて太陽光が地上に届きにくくなり、地球の気温が下がるという考えだ。

太陽は宇宙線から地球を守る「盾」の役割を果たす。太陽活動が活発化すると、大きな磁力の影響で、宇宙線が地球に届きにくくなる。

宮原は仮説を検証するため、宇宙線が大気と反応してできる「炭素14」を測定した。台風で倒れた奈良の杉や、屋久杉の切り株の年輪を1枚ずつはがして炭素14の量を測り、数百〜1000年規模に及ぶ宇宙線量を1年単位で推定した。

地球に届く宇宙線の量に22年の周期があることが分かった。気温や降水量も、同じ周期を示すことが頻繁にあり、研究成果は「宇宙線の気候変動への影響を示す手掛かりになった」。

研究者としてのキャリアを積む中では苦労にも直面してきた。任期付きの職を転々とし、夫と同居するため、「関東地方限定でポストを探したが難しかった」。

13年、自然科学分野の教員を募集していた武蔵野美術大で職を得て、なんとか研究を続けられた。「まず観察をする点で美大生と研究者は似ており、刺激を受けている」と話す。

新型コロナウイルス禍では娘の保育園が休園し、昼は育児、夜はオンライン授業の録音に労力を費やし、研究時間がゼロになった。

苦しい時期も乗り越え、23年春には女性科学者に贈られる「猿橋賞」を受賞した。

「大きな励ましを頂いた」と喜びを語るが、研究はこれからが正念場だ。宇宙線が気候にどの程度影響しているかは、専門家の意見が割れている。

まずは太陽活動と宇宙線の関係を数十万年以上前まで遡って調べようとしている。並行して太陽活動が地球の気象に与える短期的な影響も研究する。

太陽の自転周期は約27日で、このサイクルが地球に影響していれば、「気象予報の高精度化にも貢献できる可能性がある」と意気込む。=敬称略

(川原聡史)


みやはら・ひろこ 1978年埼玉県生まれ。2005年、名古屋大学大学院で博士号(理学)取得。米航空宇宙局(NASA)や東京大学宇宙線研究所で、太陽活動や宇宙線の長期的な変動に関する研究に従事。13年武蔵野美術大に移り、21年現職。著作に講談社科学出版賞を受賞した「地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか」(化学同人)など。

 

 

日経記事  2023.09.15より引用