三井住友銀行は海外での業務を希望する2025年入行の学生向けの採用枠を設けた。
最速で2年目に米ニューヨークや英ロンドンでの勤務が可能になり、来春に数人が入行する見通し。3メガバンクはコース別の採用に力を入れており、海外勤務を約束する枠組みを設けて専門人材の採用を強化する。
総合職採用のなかに「グローバルバンキングコース」の枠組みを設けた。海外拠点での企画立案や地域戦略の策定などを担う部署での勤務を想定する。
英語力は英語能力テストのTOEFLで105点以上などビジネスで実用レベルになる水準を求める。ビザ(査証)の取得を前提とするため、海外勤務は最速で入行2年目になるという。
三菱UFJ銀行は25年入行の新卒採用で、早い段階で海外での業務ができることをうたうコースを設けている。みずほ銀行も含めて海外勤務の確約はしていない。
各行では従来、複数業務を経験させるジョブローテーションによる新卒教育が一般的だった。採用競争が激しくなっていることもあり、特定の業務を志望する学生向けに複数の採用の枠組みを設ける事例が増えている。
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日経記事2024.10.29より引用