東京大学28位、京都大学55位――。英教育データ機関による最新の世界大学ランキングで、日本の大学は中国やシンガポール勢に差を開けられています。
目立つのは「研究の質」という項目の低さ。資金不足が1つの要因と考えられています。東大はどうやって稼ぐ力を高めようとしているのか。Minutes by NIKKEIの渡部加奈子編集長が解説します。
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Minutes by NIKKEIに詳細を掲載
「なぜ東大が28位どまり 世界大学ランキングで日本勢が今ひとつな理由とは?」(https://www.nikkei.com/prime/minutes/article/DGXZQOCD051TK0V01C24A1000000)
「なぜ東大が28位どまり 世界大学ランキングで日本勢が今ひとつな理由とは?」(https://www.nikkei.com/prime/minutes/article/DGXZQOCD051TK0V01C24A1000000)
Minutes by NIKKEI編集長 渡部加奈子
1992年生まれ。日本経済新聞社に記者として入社後、日経電子版の連載「朝刊1面を読もう」の企画、YouTubeのニュース解説などコンテンツマーケティングに従事。産休・育休をへて2023年に現職。
1992年生まれ。日本経済新聞社に記者として入社後、日経電子版の連載「朝刊1面を読もう」の企画、YouTubeのニュース解説などコンテンツマーケティングに従事。産休・育休をへて2023年に現職。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
分析・考察
昨年東大のCFOに就任し、財務状況の厳しさに驚きました。政府からの運営費交付金が減らされる中、取り組まなければならない研究・教育事業を進めた結果、財務的余裕がない状況になっていました。
国際大学ランキングの分析は、結果(順位)だけを鵜呑みにするのではなく、自分たちの強みと弱みを客観的に見る鏡として使うべきです。
東大の強みは優秀な研究者が企業や政府と強い結びつきを持ち共同で研究を進められること、一方で弱みは国際性が劣ることであることは明確です。
今後は、受託研究収入や寄付金を増やして、米国大学のようにエンダウメント(基金)の残高を拡大し、その運用益を自律した大学経営に充てる必要があります。
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日経記事2024.12.27より引用