【NQNロンドン=蔭山道子】
14日のフランクフルト株式市場でドイツ株価指数(DAX)は5営業日ぶりに反発し、前日比138.48ポイント(0.68%)高の2万0271.33で終えた。
14日発表された2024年12月の米卸売物価指数(PPI)で上昇率が市場予想を下回った。米国でのインフレ再燃への懸念がやや和らぎ、米国やドイツの長期金利が水準を切り下げると、DAXは上げ幅を広げる場面があった。
米次期政権による関税政策に対する警戒感がやや弱まったのも、投資家心理を支えた。
米ブルームバーグ通信が13日、トランプ次期大統領の経済チームが月ごとに徐々に関税率を引き上げる案を検討していると報じたのがきっかけとなった。
半導体のインフィニオンテクノロジーズなどハイテク関連が上昇した。銀行、保険など金融に買いが優勢だった。一方で特殊化学のシムライズ、医薬・農薬大手の独バイエルが下げた。
フランスの株価指数CAC40は3営業日ぶりに反発し、前日比0.20%高で終えた。仏ソシエテ・ジェネラル、BNPパリバなど金融が上げた半面、仏トタルエナジーズや製薬のサノフィが下げた。