サンパウロ大学での岸田首相の講演には500人超が集まった(4日)
【サンパウロ=秋山裕之、水口二季】
岸田文雄首相は4日(日本時間5日)、ブラジルのサンパウロ大学で中南米政策について20分間ほど講演した。日本食人気を紹介するご当地ネタをまじえて笑いを誘った。
サンパウロでは「マクドナルド」よりも現地で展開する手巻きずし店「テマケリーア」が多いと強調した。
日本酒の普及に関連してブラジルのカクテル「カイピリーニャ」に由来する「サケピリーニャ」が登場していると紹介した。
大学の講堂に500人超集まった。サンパウロには世界最大の日系社会があり、学生に加えて日系人が目立った。首相の日本語のスピーチをポルトガル語の同時通訳で聴いた。
日系2世の高良律正ブラジル沖縄県人会会長は、首相がアマゾンの森林保護などに取り組む姿勢を示したことを挙げ、両国の共通する立場を再確認できたと評価した。
「日本とブラジルで新たな関係を築いていける」と話した。
日経記事2024.05.04より引用