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ロスチャイルド財閥-388 アメリカの歴史-31 社会的地位の上昇 

2025-01-16 16:50:48 | 国際政治・財閥

ロスチャイルド財閥-386 アメリカの歴史ー30 移民制限後の移民https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/eae412452e7ba12618ea12dfc7c2aeea
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アメリカン・ドリームのメカニズム 

アメリカはチャンスの国、成功の国といわれる。 成功には個人的努力が必要である。 一般に『アメリカン・ドリーム』とは、ボロから富へという成功神話だと考えられがちだが、社会の底辺に入った移民達の夢はもっと地味なものだった。

もっとましで安定した生活をしたい、平凡だが幸せな家族生活を築きたいというのが、彼らの『アメリカン・ドリーム』だった。このために彼らは堂々たる努力を重ねた。

この個人的努力による上昇の可能性が、アメリカ人の個人主義と楽天主義、資本主義是認の立場を強めたのである。

 

しかし、社会的上昇と成功の実現にはエスニシティが重要な役割を果たしていた。ヨーロッパ系の白人移民は、アメリカでまず白人社会の最底辺に入った。 黒人やインディアン、メキシコ系、そしてアジア系よりも上に入り、そこから出発した。

移民は後から後から流入したから、前に来た移民は押し上げられた。 そして、アメリカ産業の生産力は上昇していったから、移民、そしてその子孫の生活は絶えざる向上を示した。 このことが、アメリカを『夢の国』とさらなる移民の流入を誘ったのである。

 

北西ヨーロッパから来た旧移民は、押し寄せる移民の到来に押し上げられて、上方へと昇っていった。 旧移民系は、産業労働力のなかで熟練工として働き、また多くがホワイトカラー、専門職、経営職へと進出した。

南・東ヨーロッパ系は苦労したが、彼らも徐々に上昇していった。特に第二次大戦後、復員した兵士たちが大学で学ぶ奨学金としてのGIビルを獲得したことの意義は大きい。

 

 

ユダヤ系移民の上昇

新移民の中で驚くべき成功を達成したのがユダヤ人である。 東欧系ユダヤ人の第一世代の多くは衣料品産業などで働く貧しい労働者だったが、第二世代は多くの者が医者、弁護士、会計士、薬剤師、歯医者などの専門職になった。

そして第二次大戦後のアメリカ経済繁栄の中で、ユダヤ人の社会的上昇はさらに著しく進行し、カトリックはもちろん、プロテスタントをも上回る収入や地位を達成した。彼らが特に進出した分野は、

 

編集中

 



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