● prologue
青森でのITワークの試みとして、三沢に6日間滞在することとなりました。
去年は弘前に9日間滞在しましたが(→滞在記『りんご王国おためし暮らし』)、三沢は弘前とはずいぶん違う町のよう。
青森は津軽地方と南部地方に分かれており、弘前と三沢はかつて別の藩だったので、土地の言葉も違っています。
三沢は、米軍基地と小川原湖がある町ということしか知りません。
その小川原湖、なんでもイタリアに形が似ているんだとか。
えっ、本当に?
こちらがイタリア。
こちらが小川原湖。
わあ、どちらも長靴の形で、確かに似ているわ。オーソレミオ〜!
三沢市があるのは、長靴レイクの東半分辺り。そんな日本の中のイタリアに向かいます。
● ラッシュからバカンスへ
9月14日の朝に出発しました。すでに外は暑く、真夏に近い日差しです。
バッグからはみ出ているのは、ウクレレ。
ちょうど通勤ラッシュ時間と重なり、混んだ電車の中で楽器を抱えながら東京へ。
新青森行きのはやぶさ9号に乗車しました。
周りの乗客は、スーツ姿の男性がほとんどで、みんな出張に行く風。
PCを開けて仕事をしており、あちこちからキーボードを打つ音がカタカタと聞こえます。
3人席でも遠慮し合いながらみんなが作業しているなんて、ビジネスマンの鏡だわ。
私はウクレレを持ってきているのに。
今回は、車しか移動手段のない湖畔に滞在します。
そんなわけで湖を満喫しようと思い、ウクレレとオカリナと厚手の本を持ってきました。
普段はあっちにフラフラ、こっちにフラフラしている私の旅ですが、たまにはじっくりと一か所に腰を落ち着けて、バカンスですよ、バカンス!
● ゴールデンロケット
大宮を出る時に、金のロケットがついている建物を見つけました。
ロケットの上にロケット。いったいなんでしょう?
あとで調べてみたら、その名も「ロケットビル」でした。
仙台に着くと、乗客がぞろぞろと降りていき、一気に車内は空きます。
盛岡で、さらに減ります。
● 東北新幹線開業35周年
大宮-盛岡間を新幹線が開通してから、今年で35周年
周りが空いたところで、私もPCを取り出しました。
今回は、遠隔ITワークが支障なくスムーズに行われるかという県の試み。PCは必須です。
ちょっと小腹がすいてきたので、お茶にします。
おやつはやっぱり、アップルパイ。
これからリンゴの国に行くというのに、待てずに買ってしまいました!
去年は弘前のアップルパイを食べましたが、今回も食べられるかな?
● 八戸到着
東京を出て3時間。八戸に着きました。
南部弁のウェルカムメッセージ。うーん、わかるようでわからない~。
日本三大駒の八幡駒がいました。この馬の人形は、八戸のマンホールにデザインされています。
華やかな模様のついた、オシャレさん。
同じ南部地方だからか、岩手のチャグチャグ馬コに似ています。
JRから青い森鉄道に乗り換えると、乗客はぐっと庶民的になります。
日差しは強く、みんな半袖姿。長袖ばかり持ってきましたが、思ったよりも暑そう。
● 三沢到着
30分ほど揺られて、三沢駅に着きました。
改札を出たところに、ナガホリさんというスタッフの男性が、こぼれんばかりの笑顔で待っていてくれました。
バックには、アメリカンなイベントポスター。
こんなにニコニコと迎えてもらったら、それだけでハッピーになりますね!
駅前には、赤いかわいい飛行機、ビーグル号のモニュメントが。
風を受けて、ゆらゆらと動いていました。
● コワーキングスペースへ
今回のメンバー、カオリンさんとも会い、3人でコワーキングスペース「ものづくりオフィスFAB-LAB」へ向かいます。
なつかしい和の雰囲気を残した、畳のオフィス。
長〜いテーブルは、樹齢350年の一枚板のヒバで作ったもので、すがすがしい香りがしました。
ここで代表の淨法寺さんはじめ、オフィスの方々とごあいさつ。
淨法寺さんという珍しいお名前に、興味津々。
岩手に同じ地名がありますが、まさにそこのご出身で、この名字の方は20数件しかいないそうです。
● 4人のメンバー
自己紹介をしたり話をしているうちに、3人目の女性がやってきました。
伊丹から三沢に空路でやってきたジェニーさん。
ジェニーとカオリン
ほかに私たちと同じ新幹線に乗ってきた男性がおり、八戸でバイクを借りてやってくるとのこと。
しかし、なかなか現れません。
3時にガイダンスが始まったところに到着しました。
ヂンさんというイラストレーターでした。
● ガイダンス
メンバーが揃ったところで、今回のツアーの説明が始まります。
弘前組はもう開始していますが、私を含めた三沢組は、この日からスタート。
スタート日が偶然一緒になったのかと思ったら、一人の日がないように参加者の日程を合わせたそうです。
滞在期間中はずっとコテージ泊だと思っていましたが、湖畔で過ごすのは最初の2泊のみで、3日目からは三沢市内のホテルに変更になったと教えてもらいました。
となると、楽器や本といった静かな湖畔ライフ用のグッズは、使わないことになりそう。
そのかわり、町が拠点になると行動範囲が広がって、移動の楽しみが生まれます。
ということで「何もしないのが贅沢」といったバカンス的な旅は、また次の機会にお預けです。
● シジミと砂丘
三沢の観光案内パンフレットをたくさんいただきました。
まずは町のお勉強だわ~。
市の公式観光ガイドブックには、三沢クイーンとして活躍する3人の女性の写真が載っています。
イラストも、この3名に似ていますね。
JBさん(=淨法寺さん)に「何に興味あるの?」と聞かれたので「シジミ!」と勢いよく答えたら、みんなに「えっ?」と笑われました。
いえいえ、わたくし、大まじめでございます。
小川原湖でおいしいシジミを獲って食べるのを、期待していますから!
「じゃあどこか気になる、行ってみたい場所は?」と聞かれたので「鳥取よりも広い砂丘」と答えると「よく知ってるね」と驚かれました。
うーん、確かにマニアックかも。
もちろんJBさんはご存知で、実際にも訪れていました。
そこは自衛隊がカラの爆弾を落とす練習に使っている場所で、かつては敷地内に入れたそうですが、敷地内に落ちているカラの大砲を持ち帰って売る人が出てきたため、全面立ち入り禁止になったんだそう。
世の中には、けしからん輩がいるものです!
それでも、砂丘は立入禁止となった演習場の外にも広がっています。
また、鳴き砂ポイントがあって、歩くとチュンチュンと鳴くそう。
三沢から行くには、車で2時間半くらいかかるそうですが そばにある秘密の食堂の話もしてもらいました。
● 馬とマグロ
尻屋崎には半野生の寒立馬がいます。
南部馬とイギリスの馬車馬を掛け合わせた馬で、見るからに頑丈そう。
その辺りには、無料の温泉があるそうです。
昔はご近所さん同士でよもやま話をする場所として、無料温泉があちこちの地域にあったものなんだそう。
規制が厳しくなるにつれて、どんどん減ってしまいましたが、そこは管理をしっかりしているため、今でも残っているそうです。気になるわ。
日曜日には、大間でまぐろ祭りがあるとのこと。
「そこで、せりをしてみようか」
JBさんにさらっと言われて、焦る私たち。
「せり?あのなにやらわからない謎の手のサインで?」
「そういう難しいのではなく、手を挙げて値段を言えばいいから」
それなら安心。「せんえーん!」とかでいいんですね。ではまぐろ王目指して、レッツ・ゴー!
● カーネギーホールのミュージシャン
先ほど駅に迎えに来てくれたナガホリさんのFacebookページに、パーカッションを楽しげに叩いているご自身の写真がのっていました。
JBさんに「彼は有名なミュージシャンなんだよ」と教えてもらったので、本人に「弘前の知人から、”三沢にはご夫婦でカーネギーホールに立った人がいる”と聞いてきたんです」と話すと「あ、それ自分です」と言われました。
「えー、あなたですかー!」
わー、すごいプロが目の前にいるのねー!
持ってきたウクレレはこっそりしまって、誰もいない場所で闇トレーニングすることにしようっと。
奥様はボーカルをされているそうです。ライブを聴きたいわ~。
● 三沢のマンホール
さっそく三沢のマンホールチェック。
アメリカンかと思ったら、意外にも和風柄。
市の木の松と市の花のサツキのデザインです。
丸いものつながりですが、浪花のジェニーから、大阪土産「ええもんちぃ」を頂きました。
香ばしい黒豆入りマドレーヌ。長いこと答えを探していた「大阪土産は551以外に何がいいの?」問題から、これで解放されそうです。
その2に続きます。
青森でのITワークの試みとして、三沢に6日間滞在することとなりました。
去年は弘前に9日間滞在しましたが(→滞在記『りんご王国おためし暮らし』)、三沢は弘前とはずいぶん違う町のよう。
青森は津軽地方と南部地方に分かれており、弘前と三沢はかつて別の藩だったので、土地の言葉も違っています。
三沢は、米軍基地と小川原湖がある町ということしか知りません。
その小川原湖、なんでもイタリアに形が似ているんだとか。
えっ、本当に?
こちらがイタリア。
こちらが小川原湖。
わあ、どちらも長靴の形で、確かに似ているわ。オーソレミオ〜!
三沢市があるのは、長靴レイクの東半分辺り。そんな日本の中のイタリアに向かいます。
● ラッシュからバカンスへ
9月14日の朝に出発しました。すでに外は暑く、真夏に近い日差しです。
バッグからはみ出ているのは、ウクレレ。
ちょうど通勤ラッシュ時間と重なり、混んだ電車の中で楽器を抱えながら東京へ。
新青森行きのはやぶさ9号に乗車しました。
周りの乗客は、スーツ姿の男性がほとんどで、みんな出張に行く風。
PCを開けて仕事をしており、あちこちからキーボードを打つ音がカタカタと聞こえます。
3人席でも遠慮し合いながらみんなが作業しているなんて、ビジネスマンの鏡だわ。
私はウクレレを持ってきているのに。
今回は、車しか移動手段のない湖畔に滞在します。
そんなわけで湖を満喫しようと思い、ウクレレとオカリナと厚手の本を持ってきました。
普段はあっちにフラフラ、こっちにフラフラしている私の旅ですが、たまにはじっくりと一か所に腰を落ち着けて、バカンスですよ、バカンス!
● ゴールデンロケット
大宮を出る時に、金のロケットがついている建物を見つけました。
ロケットの上にロケット。いったいなんでしょう?
あとで調べてみたら、その名も「ロケットビル」でした。
仙台に着くと、乗客がぞろぞろと降りていき、一気に車内は空きます。
盛岡で、さらに減ります。
● 東北新幹線開業35周年
大宮-盛岡間を新幹線が開通してから、今年で35周年
周りが空いたところで、私もPCを取り出しました。
今回は、遠隔ITワークが支障なくスムーズに行われるかという県の試み。PCは必須です。
ちょっと小腹がすいてきたので、お茶にします。
おやつはやっぱり、アップルパイ。
これからリンゴの国に行くというのに、待てずに買ってしまいました!
去年は弘前のアップルパイを食べましたが、今回も食べられるかな?
● 八戸到着
東京を出て3時間。八戸に着きました。
南部弁のウェルカムメッセージ。うーん、わかるようでわからない~。
日本三大駒の八幡駒がいました。この馬の人形は、八戸のマンホールにデザインされています。
華やかな模様のついた、オシャレさん。
同じ南部地方だからか、岩手のチャグチャグ馬コに似ています。
JRから青い森鉄道に乗り換えると、乗客はぐっと庶民的になります。
日差しは強く、みんな半袖姿。長袖ばかり持ってきましたが、思ったよりも暑そう。
● 三沢到着
30分ほど揺られて、三沢駅に着きました。
改札を出たところに、ナガホリさんというスタッフの男性が、こぼれんばかりの笑顔で待っていてくれました。
バックには、アメリカンなイベントポスター。
こんなにニコニコと迎えてもらったら、それだけでハッピーになりますね!
駅前には、赤いかわいい飛行機、ビーグル号のモニュメントが。
風を受けて、ゆらゆらと動いていました。
● コワーキングスペースへ
今回のメンバー、カオリンさんとも会い、3人でコワーキングスペース「ものづくりオフィスFAB-LAB」へ向かいます。
なつかしい和の雰囲気を残した、畳のオフィス。
長〜いテーブルは、樹齢350年の一枚板のヒバで作ったもので、すがすがしい香りがしました。
ここで代表の淨法寺さんはじめ、オフィスの方々とごあいさつ。
淨法寺さんという珍しいお名前に、興味津々。
岩手に同じ地名がありますが、まさにそこのご出身で、この名字の方は20数件しかいないそうです。
● 4人のメンバー
自己紹介をしたり話をしているうちに、3人目の女性がやってきました。
伊丹から三沢に空路でやってきたジェニーさん。
ジェニーとカオリン
ほかに私たちと同じ新幹線に乗ってきた男性がおり、八戸でバイクを借りてやってくるとのこと。
しかし、なかなか現れません。
3時にガイダンスが始まったところに到着しました。
ヂンさんというイラストレーターでした。
● ガイダンス
メンバーが揃ったところで、今回のツアーの説明が始まります。
弘前組はもう開始していますが、私を含めた三沢組は、この日からスタート。
スタート日が偶然一緒になったのかと思ったら、一人の日がないように参加者の日程を合わせたそうです。
滞在期間中はずっとコテージ泊だと思っていましたが、湖畔で過ごすのは最初の2泊のみで、3日目からは三沢市内のホテルに変更になったと教えてもらいました。
となると、楽器や本といった静かな湖畔ライフ用のグッズは、使わないことになりそう。
そのかわり、町が拠点になると行動範囲が広がって、移動の楽しみが生まれます。
ということで「何もしないのが贅沢」といったバカンス的な旅は、また次の機会にお預けです。
● シジミと砂丘
三沢の観光案内パンフレットをたくさんいただきました。
まずは町のお勉強だわ~。
市の公式観光ガイドブックには、三沢クイーンとして活躍する3人の女性の写真が載っています。
イラストも、この3名に似ていますね。
JBさん(=淨法寺さん)に「何に興味あるの?」と聞かれたので「シジミ!」と勢いよく答えたら、みんなに「えっ?」と笑われました。
いえいえ、わたくし、大まじめでございます。
小川原湖でおいしいシジミを獲って食べるのを、期待していますから!
「じゃあどこか気になる、行ってみたい場所は?」と聞かれたので「鳥取よりも広い砂丘」と答えると「よく知ってるね」と驚かれました。
うーん、確かにマニアックかも。
もちろんJBさんはご存知で、実際にも訪れていました。
そこは自衛隊がカラの爆弾を落とす練習に使っている場所で、かつては敷地内に入れたそうですが、敷地内に落ちているカラの大砲を持ち帰って売る人が出てきたため、全面立ち入り禁止になったんだそう。
世の中には、けしからん輩がいるものです!
それでも、砂丘は立入禁止となった演習場の外にも広がっています。
また、鳴き砂ポイントがあって、歩くとチュンチュンと鳴くそう。
三沢から行くには、車で2時間半くらいかかるそうですが そばにある秘密の食堂の話もしてもらいました。
● 馬とマグロ
尻屋崎には半野生の寒立馬がいます。
南部馬とイギリスの馬車馬を掛け合わせた馬で、見るからに頑丈そう。
その辺りには、無料の温泉があるそうです。
昔はご近所さん同士でよもやま話をする場所として、無料温泉があちこちの地域にあったものなんだそう。
規制が厳しくなるにつれて、どんどん減ってしまいましたが、そこは管理をしっかりしているため、今でも残っているそうです。気になるわ。
日曜日には、大間でまぐろ祭りがあるとのこと。
「そこで、せりをしてみようか」
JBさんにさらっと言われて、焦る私たち。
「せり?あのなにやらわからない謎の手のサインで?」
「そういう難しいのではなく、手を挙げて値段を言えばいいから」
それなら安心。「せんえーん!」とかでいいんですね。ではまぐろ王目指して、レッツ・ゴー!
● カーネギーホールのミュージシャン
先ほど駅に迎えに来てくれたナガホリさんのFacebookページに、パーカッションを楽しげに叩いているご自身の写真がのっていました。
JBさんに「彼は有名なミュージシャンなんだよ」と教えてもらったので、本人に「弘前の知人から、”三沢にはご夫婦でカーネギーホールに立った人がいる”と聞いてきたんです」と話すと「あ、それ自分です」と言われました。
「えー、あなたですかー!」
わー、すごいプロが目の前にいるのねー!
持ってきたウクレレはこっそりしまって、誰もいない場所で闇トレーニングすることにしようっと。
奥様はボーカルをされているそうです。ライブを聴きたいわ~。
● 三沢のマンホール
さっそく三沢のマンホールチェック。
アメリカンかと思ったら、意外にも和風柄。
市の木の松と市の花のサツキのデザインです。
丸いものつながりですが、浪花のジェニーから、大阪土産「ええもんちぃ」を頂きました。
香ばしい黒豆入りマドレーヌ。長いこと答えを探していた「大阪土産は551以外に何がいいの?」問題から、これで解放されそうです。
その2に続きます。
有名なのかな?知らなかったです。
三沢に行ったことありますが
自衛隊基地しか有名なところ知りませんでした。
ウクレレとオカリナ持って
なんだかウキウキ気分になる旅行?ですね。
アネッティさん、三沢に来られたことあるんですね~。航空祭でしょうか?
本当に旅行好きなお方なんですねー!