怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

物乞い母娘

2016年08月13日 | カテゴリー分けするのに飽き
さまざまな物乞いがいるここの街。
たいては、道端に座り込んで自分の前に紙コップを置いている。
でも、あの母娘は違っていた。母親は何もせず、娘と思われる女の子が歩いている人に手を差し出して「お金、お金」とせがんでいた。
どういうわけか、バスに乗っているところも何度か見かけた。
さすがにバスの中で金を要求されなかったけれど、彼らはバスの運転手と何か言い合っていたものだ。
料金を払わずに乗ろうとしていたのか?
結構目立つ二人だったので、わたしはよく観察していた。
物乞い生活はやはりストレスがあるのだろう、彼らには独特の緊張感が漂っていたものだ。下手にぶつかったりしたら怒鳴られそうな。

去年の終わりごろだっただろうか。
バスに乗ってきた二人を発見、ちょっとだけ憂鬱な気分になった私は、母親の行動にはっとした。
何やらプラスチック製のバスチケットのようなものを掲げて運転手に見せていた。
もしかして、何かの援助を受けられることになったのではないか、とすぐに私は理解した。

こうして今でもときどきバスターミナルで彼らを見かける。
どういうわけか、逢う度に違う方向へ乗っていっているのが不思議なところ。
でも、以前のような殺伐とした雰囲気は無く、静かに穏やかに過ごしているんだ。
そういえば、母親が携帯電話で大声で通話していたところも見かけた。
携帯電話さえ所持しちゃったんだ!

いつか話しかけて、彼らがどういった背景を持つ人物なのかもっと詳しく知りたいものだ。
ドイツ語、通じるのかな?強制的なドイツ語教室に通っているかもしれないし。
街の誰かが知っているだろう、彼女らが何者なのか。

床材取材。

2016年08月13日 | カテゴリー分けするのに飽き
熱心に読んでくれている日本のマイエンフェルトさんからのリクエストで、床材を取材中。
訪問先などで、床にどのような材料が使われているか観察しているのだけれど、なにしろ、わたしに基本的な知識が無いものだから、なかなか記事にしにくい。
左は義父のPC部屋。塩化ビニルだろう。右は家族用集合住宅の友人宅だ。床材を張り替えた彼女が言うには「安い材料を使ったので、すぐにダメになった」だそうな。やはり塩化ビニルかな。
 

ウチの中より。玄関部分のタイルと、台所のコルク。

サンルームのタイル。何年か前に、3,4枚が割れてしまった。
同じ品を見つけることは不可能なので、似た色のものを新調し、その部分はじゅうたんで隠されている。

先月末のバーベキューパーティの家。もう、考えるまでも無く、大理石。
一階部分の台所、居間全体をこの大理石が覆っている。かなり豪華な印象になる。
また、放熱板が見当たらないので、この家は床暖房なのだろう。犬が寝転がっているのは暑い日だったので腹を冷やしている!

これを撮影した時は床じゃあなくて、ピアノに意識が向いていた。

歩いたとき(この家庭では客人は靴のまま入る)、板の音ではなかったので、やはり塩化ビニルだろう。

ここは(靴のまま)板の音がするんだ。

近くから撮影したら、色が違ってしまった。触ったら、木の感触だった。

私が訪問するほとんどの集合住宅の床材は塩化ビニルだ。
一戸建ても塩化ビニルのことが多い。
床を気にするようになってからまだ日が浅いので、これからも床材取材を続けていくことにするっ

7月27日記事「修理しながら住む家」 この写真の床材について義父に尋ねたところ、現在では製造されていなそうな。
いくつか、予備を保存しているらしいぞ、用心深い義父らしいなっ
りす部屋の他、一階の居間、客用食堂、義両親の寝室など、かなりの床面積にこの材料が使われているので、大事にしなくてはならない。

しばしば欧州では古い家の方が新しいものより高価なことがあるらしいが、それは家屋に使われている材料が今ではなかなか手に入らない高価なものを使っているからなのだそう。
歩くと、ミシミシと音がするような床材を使っている家は、ハチャメチャに高いのだろうなぁ。
そういう家を訪問する機会が無い、ということは私にそういった金持ち交友関係がないということだな!
まぁ、身分相応な交友関係を楽しんでいるので、問題はない。
マイエンフェルトさんのために、高級床材を使っている家を訪れてみたいぞ。

そうえば、マレーシア、シンガポールでは一般家庭の床材に、大理石のようなものを使っていることが多かった記憶がある。
あれは本当に大理石だったのだろうか?
少なくとも、塩化ビニルの感触は無かった。年中暑い気候のマレーシア・シンガポールで、冷たいあの床は快適に感じるのだろう。












保存料無添加=カビ

2016年08月13日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母はまた旅行に出かけた。義父を置いて。
いや、義父は旅行があまり好きではないらしい。仲がよくていつも夫婦一緒なのに、旅行は行きたがらないのだから相当嫌いなのだろう。
夫婦仲はどうでもいいが、義父と一日中二人きりでいるのはかなり辛い。
メシ係の私。義父のリクエストは質素なこれ。缶詰魚とじゃがいも。

このニシンの南蛮漬け風缶詰はちょいと酸味が強いけれど、日本人の味覚に合うと思う。
検索したら、輸入魚缶はたくさん日本にある様子なので、これも取り扱ったら売れるのではないか?

私は米飯と一緒に食べる。義父は「魚と米は合わない」ととんでもないことを私に言う。
この缶詰とご飯はとってもおいしい。

彼女が玄関を出てすぐ、確認したかったものがあったんだ。義母がいる間は、こっそり見守っていた。
食料小部屋に置かれた、半分使ったトマトソースの瓶。これ、冷蔵庫に入れるべきなのではないか、と思いながら義母に言わず一週間経過。
 
恐る恐る開けると、やっぱりーっ!
 
きれいな緑のカビ。香りも凄まじかった。
義父が捨てようとするのを止めて、撮影した。
なぜ、義母に冷蔵庫保存を勧めなかったって?東洋人のヨメの言うことなど、聞かないと知っているからさ!
この瓶の製品は私が買ってきたもので、義母はおそらく今までの人生で使ったことが無いのだろう。
私は日本在住時代から知っていたから、一度に全部使うようにしていたものね。